看板の偽り撲滅キャンペーン第2弾


今度は「音楽」音譜


いきなり、ほとんどの人が知らないであろうミュージシャンのことから。


昨年11月のこと。午後6時半を回っていたと思う。

東急田園都市線青葉台駅。改札を出て東急系のショッピングセンターの書店に向かおうとしたとき、i-podのイヤホンから快適に流れるフレディ・マーキュリーの歌声を邪魔する声が、どこからか聴こえてきた。イヤホンの存在などなき者のごとく、「その曲もいいかもしんないけど、アタシの歌を聴いてよ」とでも言わんばかりに、耳に飛び込んできた歌声。


i-podのなかのフレディに「後でね」と休んでもらい、歌声の主に近づいていく。駅構内から外へ出る階段。構内の高い天井に反響しまくる歌声と、パラパラと立ち止まっている人々の輪。その中心には、ごくごくふつうの、本当にどこにでもいそうな小さい女の子が、ギターを弾きながら、その外見とは裏腹の大きな、そして通る声で歌っていた。友達なのだろう、仲間が配っていたフライヤーをもらい、目を通す。


Saku


横浜育ちの19歳のシンガーソングライター。


音のなっていないイヤホンをはずす。彼女の歌声が直に耳に届く。いや、鼓膜を通り抜け、脳に、心臓に、胃に、体中を彼女の歌声に浸食された。「うたぢから」「こえぢから」とでも言おうか。そんなものに衝撃を受け、魅了された。

いろいろなアーティストの歌をCDやテレビで聞き、お気に入りのアーティストはライブも観にいく。当然、ライブのほうがメディアを通して聴く音楽よりも、迫力といい、存在感といいけた違いである。が、こんな近郊都市の駅前の路上で、初めて聴くアーティストの歌声に、お気に入りのアーティストのライブでさえ感じたことのなかった衝撃を受けることになるとは、予想だにしていなかった。

結局、その曲から3曲、最期まで聞き入ってしまった。師走を直前に控えた夜の空気が冷たかった。


毎月2回、Sakuは青葉台で歌っている。12月、1月は1回ずつお休みしたので各1回。2月は2回。合計4回。ライブのたびに聴きにいっている。「お気に入りのミュージシャンは?」と問われると迷わず「Saku」と答えてから「あ、知らないと思う」と言うようになった。


13歳の頃から曲作りをはじめ、高校時代から青葉台駅で歌っているらしい。何度も通っている道なのに、気付かなかったことを後悔している。

歌が好き・・・なんだと思う。うたぢからの根源は。ひたすら歌う。余計な語りなどなく、ひたすら。使い捨てカイロを配って。警備員に制止されるまで。歌う。歌う。好きだからこそ、人の心をうつ。そして彼女は、足を止めて聴いてくれた人々に感謝する。


「I WANT YOU」という曲で歌う。「あなたのことを、もっと知りたい」と。そして「わたしのことを、もっと知ってね」と。


これからどうするのかは知らない。でも、彼女が青葉台で歌うかぎり、いや日本のどこかで歌っているかぎり、惜しみない声援を送るとしよう。



観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-saku5  Sakuブログより拝借



観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-saku3  2月8日ライブより


観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-saku4  2月22日ライブより


実は、アメブロを始めたきっかけがSaku。

彼女のアメブロにコメントしようとして、ついでにURLを取得。

で、ついでにブログをやろうと思い立ち。

いつかはブログで紹介したいなと思ってました。

紹介許可をいただいてからずいぶん間が空いちゃいましたが、やっとアップできました。

右の「FAVORITES」にある「Saku’s Music Diary☆」が彼女のブログ。

興味のある方はどうぞ。


hiroでした。