出会えて良かったアニメ ブログネタ:出会えて良かったアニメ 参加中

大きく絞っても5作品があげられますので,順を追って説明しましょう.

≫1976年「ろぼっ子ビートン」(JNN系)
丁度5歳の頃に放送が始まった作品.ガンダム生誕前の苦境にあるサンライズの傑作作品です.当時 系列放送のアニメはチャンネル争いの絶えないくらい 多数のアニメを放送していましたが,その多くはロボットものとかメカ戦隊ものが多かったのです.しかしサンライズは敢えて戦隊ロボによる男らしさそのものを著しく脱線させて,「サザエさん」(長谷川町子 原作/FNS系)をモデルにした日常生活のなかで人間とともに共生している平和なロボットものを提唱したのが この作品です.一方 同時期には「キャンディ・キャンディ」(水木杏子 原作・いがらしゆみこ 作画/ANN系)も開始していることで,メカ戦隊ものにうんざりの女の子にも 「ビートン」と「キャンディ」の2作品に注目が寄せられ,兄・姉の下の末っ子である私にも 姉とともに2作品を楽しみにしていました(もちろん多くの男の子には「キャンディ」を嫌う傾向であったのは言うまでもありません.).したがってビートンは男女共通のアニメ作品として親しまれ,この路線は1979年からの「ドラえもん」(藤子・F・不二雄 原作/ANN系)や 1988年からの「それいけ!アンパンマン」(やなせたかし 原作/NNS系),さらに1993年からの「しましまとらのしまじろう」(株式会社ベネッセコーポレーションの原案による/TXN系)などにもつながっています.

≫1982年「ときめきトゥナイト」(NNS系)
池野 恋氏が集英社の「りぼん」に82年06月号から連載を始めたものを,スピード出世の如くアニメ化にこぎ着けた作品です.ドラキュラと狼女に由来する夫妻から生まれた2人の姉弟が現実世界でつづる物語です.しかし劇画の終了を待たず1年間でアニメは終焉となってしまいましたが,1970年代生まれの女の子が憧れていた作品でもありました.センスやタッチとしてはフランス風に描かれていたこともあって,当時の女の子たちのフランスを夢見ていたきっかけともなって,話題性としては大いに盛り上がっていました.
ところが当時,私としては なぜかこの作品を嫌っていました.理由は知りませんが,こういう女ものの作品を否認しようという考えが圧倒的だったからでしょう.しかし最終的に当時の私の考えは間違っていて,今日においては記念碑的に誇る作品と刻んでおります.

≫1990年「魔法のエンジェル・スイートミント」(TXN系)
株式会社プロダクション・リードが製作した魔女っ子もののオリジナルアニメ作品で,やはり日常ものの内容が中心の作品です.それもそのはず,この頃からTXN系のTVアニメは それまで見づらかった傾向を一新し,「見やすいアニメ」に挑戦する方向に転換し,成功を収めた作品のひとつと数えられています.さらに 1980年代半ばに途絶えていた私のアニメ路線を復活させてくれた作品のひとつとして,現在も持続しています.TXN系の「見やすいアニメ」の路線は その後も増発傾向を示し,1995年からの「愛天使伝説ウエディングピーチ」(株式会社TENYU 原案・谷沢 直 作画),1997年からの「ポケットモンスター」(田尻 智 原案),2005年からの「ふしぎ星の☆ふたご姫」(株式会社バースデイ 原案),さらに2009年からの「たまごっち!」(株式会社バンダイ及び株式会社WIZ 原案)などなどが その代表作となって世に送り出しています.

≫2003年「明日のナージャ」(ANN系)
東映アニメーション株式会社が前作の「おジャ魔女どれみ」に替わる東堂いづみ名義の原案シリーズとしてたちあげた作品です.以前に同社が製作した「キャンディ・キャンディ」のような,昔の西洋で活躍する美少女に焦点を置き,薄幸の少女に襲いかかる悲劇を乗り越え,20世紀の未来の希望を切り拓く流れで展開していました.しかし社内外からこの作品に対する評価は低く,逆に当時の女の子たちに注目を浴びたのは「美少女戦士セーラームーン」(武内直子 原作)だったのでした(もちろんその子たちは「ナージャ」にも併せて注目していました.).2年計画で企てていたナージャの企画は1年前倒しで敢え無く終焉となってしまい,振り出しからの練り直しとして新たに企画した作品が2004年からの「プリキュア」系統として再出発する始末に至りました.そして8年後の2011年にはナージャで主演していた小清水亜美と折笠富美子の両氏が「スイートプリキュア♪」を主演,ナージャ当時の寂しさまでを見事に吹き飛ばしてくれる脚光を浴びるまでに至りました.
私としては,「ナージャ」もある程度成功裡を収めた作品と認めています.主人公ナージャ・アップルフィールドの純粋な心境と当時の欧州の情景が美しく仕上がっているところに評価し,この作品を作画したあゆみゆい氏自身も アニメ化が果たせなかった「チム・チム・チェリー!」に肩替わりされる代表的な劇画&アニメ作品として その名を刻しました.

≫2011年「プリティーリズム(R)」(TXN系)
以前は男の子もので寡占していたアーケードゲームにも,株式会社SEGAが「オシャレ魔女ラブ&ベリー(R)」を進出して以降は 女の子向けのものが漸次登場し続けていましたが,2010年に株式会社タカラトミーと株式会社シンソフィアのいずれも女性社員の間で極秘で開発したこの作品は,これまでのアーケードゲーム作品の集大成と言っても過言ではありません.「フィギュアスケートで」「自分なりのファッションとリズムを綴りながら」「ジャンプできめる」という夢のようなプログラムは,たちまち現在の女の子を釘付けにし,翌2011年度からはTVアニメが開始,さらにEARTHMAGIC・RONIなど未来を夢見る女の子にあこがれのファッションブランドとのコラボレーションから 2012年03月30日に行われた関連催事で「ファッションショーの出場者数」に於いてギネス(TM)世界記録を更新(私もその瞬間を直接確認しました)するに至るまで,現在の時点で多くの女性から賞賛の嵐に見舞われる作品に成長しました.
もちろん「平和な夢を希求している」私も アーケードゲーム登場時から間もない2010年初秋より このゲームの活動を始めており,現在も平日を中心にプレイしています.2011年年初に行われた次世代ワールドホビーフェアに訪れた際に「TVアニメ化される」予想を提言したところ,その通りに大当たりとなり,地上デジタルTV放送を魁ける代表アニメ作品として,現在も記録中です.

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私の生涯を通じてめぐり逢えてきたアニメ作品に共通していえることは,「やさしくて」「かわいくて」「うつくしい」「平和を夢見る」ものを希求するものが大勢を占めている点です(なので,逆の立場にある男らしいアニメには全然無関心なのであります.).これからの未来も,そのような希求心を有する作品が生まれて存在されることを,衷心より願いたいものであります.