お勤めだった方、お疲れ様です。すながっちでございます。

夏好きの僕は、梅雨が明けて、夏空が広がっているだけで本当に幸せです。まあ、安上がりといえば安上がりですね。


ところで、私事でキョウシュクですが、僕の勤めている会社は今日が年度末なのです。普通、年度末といえば、その数週間前から特に経理部辺りがやれ帳尻があわねぇだとか、やれ監査だとか、普段はひときわ地味な部署であるが故、その大騒ぎぶりは風物詩(?)なはずなのですが、当社の場合、よほど経営陣がしっかりしているせいなのか、全く普段どおりの事務所内でした。


ちょっと話がそれましたが、今日のトピックスは、ルービック・キューブの達人を自認していたタレントの劇団ひとりが、昨日行われた記録会で散々たる結果だったため、自らその選手生命の幕を下ろしたというものです。↓

http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/geinou/news/20060731spn00m200007000c.html



ルービックキューブって初めからパズルだと思っている方が多いようですが、実は当初は(どこの国かは忘れましたが)建築学の教授のルービック氏が空間学用の教材として考案されたのが始まりなのです。

しかし、他国からの輸入品に独自の解釈を加えるのが得意な我が日本人は、氏が思いもよらなかった「パズル」として世に出し、あとは皆さんご存知の通りの大ブーム、大ヒットとなったわけです。


第一次のブームのときは僕が保育園児の頃、その頃からおませだった僕は、積み木やお絵かきには飽き足らず、そのメカメカしい(当時としてはハイテクな)「トイ」を欲しくなるのにさほど時間はかかりませんでした。だってあっちでもこっちでも老若男女問わず、キューブと頭のひねり合いをしている光景を魅せつけられちゃってんですもの。


しかし、残念ながら頭の固かった我が家族は「どうせ壊す」(ご多分にもれず、壊れやすい粗悪品が多数出回った)、「どうせ飽きる」(やはり一時のブームで終わってしまった)という理由で、僕に購入不許可の決裁を下ろしたわけです。


しかしなおも執拗に粘る僕!とうとうその年のクリスマス、譲歩ということで父親(そばにおいてあったクリスマスカードの差出人では「サンタクロース」というクレジットだったが明らかに父親の字面だった)がスネークキューブというのをプレゼントしてくれました。これも小ヒットしたのですが、小さい三角柱のエレメントがちょうど蛇のように細長く連なっているもので、これをクネクネやると、「コブラ」「犬」「十字架」「ボール」といった形ができます。ルービックキューブのほうが空間学的ならば、こちらの方は造形学的といえるでしょう。このスネークキューブもルービック氏の考案です。


あれから、二十余年、すながっちは不思議なことに建築の世界で仕事をしています。僕も家族も、当時は思いもしませんでしたが。ひょっとしたら、これらのキューブに興味を持ったときにその芽は萌え出していたのかもしれません。


そんなわけで、今年の夏は是非ルービックキューブのようにカラフルに行きたいですね。「スネークキューブ」という一つのきっかけを与えてくれた、今は天国に暮らす父親の為にも・・・