先のパスポートの英文表記の話しの中で、ヘボン式ではない表記も容易にできると書いていましたが、外国籍がないとあまり簡単には受け付けてもらえないようです。

 

たしかに問い合わせてみると、あまりはっきりしない返事とともに、外国に暮らす上での都合や通名で表記変更をすることにあまり協力的ではないようです。

 

初めて取得するパスポート、つまり海外に出たことのない子供の名前の表記に関しては、通名としての実績がなく、どうも非ヘボン式のローマ字表記は嫌われるようです。

 

なお、親と苗字の表記が違うと外国のビザ手続きなどで問題も生じやすく、日本人の場合は親と子供の苗字は一致させるほうが無難です。

 

また、子供の名前を占いなどで変えることも、海外を転々とする場合はちょっと手続きがややこしくなるため、できる限り名前を変えることもしないほうが良いです。

 

ちょっと追記と追加の参考までの話しでした。

海外への留学のため、海外駐在、海外旅行。

そんな時に必要になるパスポート。

 

子供の為にパスポートを用意しようとすると、一番最初に考えないといけないことは

子供の名前の英文表記です。

 

「ラリルレロ」を

Ra, Ri, Ru, Re, Ro とだけではなく。

La, Li, Lu, Le, Lo も使用できますが、国籍要件や通名の証明などがありややこしいです。

 

外国籍がある場合はいろいろと名前に合わせて表記ができます。

マイケルを

Maikeru とではなく。

Michael のように、英語の普通の名前のように表記して登録もできます。

 

今まで海外とのやりとりで子供の名前をローマ字表記している場合は、パスポートの名前の表記が異なるとやっかいなので注意です。

 

名前を付けるときにはローマ字表記も考慮して、かならずその表記になにか変な意味がないか、辞書を確認しましょう。

 

 

大野さんや、小野さんは引き続き悩みますね。

Oh No

 

でも、外国でも覚えてもらいやすい名前は、便利ですよ。

ここはポジティブに。

 

さらには、近いスペルや、近い発音で変な意味にならないか。

 

苗字とつなげて読んだ時に、苗字とつなげて書いたときに変な意味を持たないか。

 

かならずグーグルなどの検索を使って、いろいろとそのローマ字の名前を検索して、確認しましょう。

 

ローマ字のフルネームでの検索で凶悪犯人が検索されると面倒なことも。

 

場合によっては、

漢字:光宙

ひらがな:ぴかちゅう

カタカナ:ピカチユウ (ュが大きいユ)

パスポートのローマ字:Pica


なんてことになるのでしょうか。

 

 

努力するのも課外活動(アート編)

 

アートが課外活動?

と思われた方は、課外活動のことを勘違いしています。

基本的にはなんでも課外活動になります。

 

さて、課外活動とアートに関してですが、日本では2025年3月下旬から、世界遺産の二条城でアンゼルム・キーファーというアーティストの大規模個展が予定されています。

 

👇美術の教科書以上に教科書。在庫がありません。

A World History of Art, Revised 7th ed.

 

さらにそのドキュメンタリー映画『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』が6月21日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国順次公開されます。

 

将来アートの道(ここでは美術のことです)に進みたい生徒はこの両方をおさえておくことも重要です。

 

つまり、有名なアーティストが日本で行う大規模な展覧会。

 

有名な映画監督によるそのアーティストの英語。

 

この2つが体験できる国はそう多くはないのです。

 

また、生徒の多くはまだこのアーティストを知らないでしょうから、知ることにも意味があります。

 

アートの道は非常に厳しく、国際バカロレアの美術科目を履修してみるとその難しさに驚くでしょう。自分で選んだアート作品をみて、その背景や作者の心情、時代と環境などを踏まえた考察を、その人の技法の特徴を抜き出しながら描き、論じます。

 

アートで生きていくためにはすでにセカンダリースクールの段階でこのレベルを行う必要があるということです。

 

さて、これの何が課外活動につながるのでしょうか?

 

まず、イベントの中で多くのワークショップが行われます。

その参加や、その中でのボランティア募集に注視しましょう。

 

👇気晴らしに。

にゃんこ四字熟語辞典

 

ボランティアには知識が必要なこともあります。

また、ボランティアを募集する前の段階からアプローチすることも重要です。

 

そのために、しっかりと事前に関連アートの勉強をしておくことが必要です。

 

その自主勉強も課外活動になります。

 

しっかりとまとめ、論文形式を目指します。

サイエンスコンペティションと同じアプローチですね。

 

この展覧会以外でも同様にアプローチできますが、基本的に高校生ができるボランティアは非常に少なく、ほとんどありません。

 

👇アートの味方とは?の原点の本。

Modern Classics Ways of Seeing (Penguin Modern Classics)

 

活動日時が平日の昼間になってしまうことも多く、大人に混じって参加が難しいですね。

 

アート関連ボランティアは取り合いですし、コネクション作りも容易ではありません。

 

しかし、探せばあるので、常に行動しながら探す必要があります。

 

その難しさがアートでの進学の難しさを物語ります。

 

努力するのも課外活動(ボランティア編)

 

国内の大学へ総合型選抜で受験したい生徒や海外の大学を目指す場合は、学校内で何かを行い、それを課外活動実績として書くことも大きな意味があります。

 

課外活動は学校外のコンペティションやボランティア活動ばかりではありません。

 

そのアイデアの1つです。

 

『不登校、遅刻や欠席の多い生徒、家庭で問題を抱える生徒などへの協力を考える会を立ち上げる』

 

時間がかかるこういった活動は敬遠する生徒が多いです。

 

また、デリケートな問題として考えることもやめてしまう生徒と大人、先生も多いのです。

 

さて、いったん考え始めると、実際はいろいろなことができそうだと気づきます。

 

この詳細は説明する必要がないでしょう。

 

学校で生徒にボランティアやチャリティー、課外活動を義務図けることに反対意見も多くあります。

 

👇英語の絵本。

The Mitten Tree

 

ボランティアを強制している。子供になにができるか? ボランティアは寄り添って行う必要がある。

 

精神論的になっています。現実的にボランティア経験がある親は、たとえ小学生でもできることが多いということは理解しています。また、たとえ受験が有利になだろうからという理由でも、実際にボランティアを始めるとその熱意は大人が驚くものに変わります。

 

つまり、ボランティアを知らない大人が子供のことやボランティアのことを勘違いしていることが多いです。

 

また、ボランティアを熱心に行う大人が陥ることもありますが、ボランティアは自分のものだという勘違いです。

 

これは、ボランティアにおけるパワハラで考えてみればわかりやすいでしょう。

 

まず強制といわれる学校プログラムでのボランティアですが、ボラティアの内容は生徒が決めます。

 

生徒のアイデアや選択があり、強制というより、活動の機会の固定ということでしょう。クラブ活動に似ています。

 

👇こんなことになってしまった今だからこそ、この本から考えてみる。

Boy in the Striped Pyjamas, The

 

子供になにができるか?と思う方はおそらくご自身でボランティアを行っていない、自分がボランティアを受ける必要のない生活を行っている、ボランティアに対して偏見や勘違いがあることだと思います。

 

封筒に何かを入れて発送の準備をする行為。子供にもできますね。この1つの例で説明は十分でしょう。

 

寄り添うボランティア。

 

それも、ボランティアの実際必要とする仕事内容を無視した発言になります。

 

ボランティアは人と接することばかりではありません。

 

たとえば、回収したものを選別する。

 

ここに寄り添う気持ちは必要ありません。

 

しかし必要ないという言葉は勘違いも生み出すのでもう少し説明します。

 

つまり、”子供”は大人が思っているほど悪い人間ではありません。

 

たとえボランティアが大学受験に必要であっても、いったんそのボランティアを行うと決める過程や、決めた後、ボランティア最中に非常に真剣に多くのことを考えます。

 

👇英語の本です。小学生1年生向け。

If Everybody Did (Light Line Series)

 

その気持ちはボランティアに参加していない大人より、参加しないで気持ちを考えているだけの大人より純粋に寄り添います。

 

つまり、始めることが第一歩なのです。

 

また、ボランティアを募集しているグループ、団体なども、ボランティア希望者から面接などをして選ぶことが可能です。本来はボランティアを集める団体が決めることを、正義感で邪魔してしまう人がいます。

 

どんな人にボランティアに参加してもらいたいかは、その募集側が決めることです。

 

一例として、街頭募金を考えましょう。

 

募金でお金を入れる行為に寄り添う気持ちは関係ありません。

 

しかし、それ以上に、募金箱を持って立つ人のことを考えましょう。こちらは人を選ぶことができます。でも、多くの募金箱が必要ならば、あまりそのボランティアに関して選考して選別する必要はなく、ただ駅前などに立ち募金を集める人たちが多ければよいのです。

 

それこそ、声がだせない人でも構いません。車いすで座っていてもよいのです。ご想像の通り多くの場合は、大人数を必要とします。

1人で立つより、1000人であちこちに立ったほうが募金が集まります。

 

👇こんな時代だからこそ。英語の本です。

The Book Thief: TikTok made me buy it! The life-affirming reader favourite

 

細かい説明を省きますが、日本の教育で今後ボランティア活動・課外活動はどんどん必修になります。

 

国際バカロレアのCASからの発想です。

 

大人が子供の行うボランティア活動のアイデアを出すことはよいことです。

大人もその時点で多くのことを考えるからですね。

 

しかし、子供にボランティアをさせておいて、大人の自分はやったことがないでは子供にしめしがつかないので、積極的に大人もボランティアを行いましょう。

 

夏休みなど、長期休暇にはぜひ親子でボランティアに参加してみることが良い経験になりますよ。

 

大人がボランティアを行ってこそ、子供の行うボランティアへの理解が深まります。

24時間テレビで、出演者は出演料をもらっているという問題が時たま取り上げられます。

 

そのことに対する意見も、自分がボランティアを行った後では、味方が変わりますよ。

 

その(3)保険のこと

 

保険? って驚かれることも多いですね

でも、保険は非常に重要で、日本人が苦手なことの一つです

 

ご家庭で、いくつの生命保険に契約していますよね?

 

海外生活中であればその国の国民健康保険か、会社が提供している健康保険に入っていますよね。

 

多くの場合、医療にかかる金額は70%かそれ以上が保険金でカバーされます。

 

つまり、病気をしても、実際に支払う金額は2割だったり、3割だったり。

 

日本人の場合、個人的に生命保険(死亡保険)に加入する人が非常に多いです。

 

しかも、それに、特定の病気(ガン)などの特約をつけ、その病気になった場合の補償をうけられるようにしてあります。

 

日本の場合は、貯蓄タイプ・投資タイプの保険がなく、「生命保険を持っていれば20年後に支払った金額の倍が満期で戻ってくる」ような、高利率の定期貯金のような保険はありません。

 

👇英語の本の紹介です。これは名作。セカンダリー生なら楽しめます。

The World According to Garp: A Novel

 

外国に暮らしている場合、その国でかかる医療費がいま契約している保険では支払い対象にならないことがあります。

 

また、それでは不足している場合もあります。

 

だから、海外に留学で渡航する場合は、学生生活で必要な医療内容をカバーする保険に加入する、保険を購入する必要があります。

 

これは、非常に重要で、保険がない状態で病気になった場合、破産するほどの費用がかかることがありますね。

 

👇名作中の名作。Englishの授業でも取り上げられますから、早めに読んでおいて。読んで楽しめます。

Flowers for Algernon Intl

 

だから、しっかりこの保険の仕組みを教える必要があります。

 

親になにかあった場合ということも踏まえ、今契約している保険についてはなしたり、子供の留学の為の保険と、その使い方や仕組み、コストなどについてはなす必要があります。

 

お金に関する教育の一環でもありますが、ややこしいので敬遠されがちですね。

 

また、親が保険料金の支払いに対するコスト意識が薄い場合も多く、家庭で話題にならないことの1つです。

 

さらに将来外国で就職する場合は保険は給与のパッケージとして重要です。
 

まずは簡単でいいのです。病院に行く前に、保険に加入しているか、その保険のカバーの対象になっているか、保険適用される病院かどうかを調べる、とういうこと。

 

 

また、保険は保険会社が利益を得るために販売するので、私たちが保険に加入して得することはできないこと。(投資タイプは除く)

 

唯一、重大な病気・生死にかかわる病気の場合の補償がそれを上回るということだけを押さえておけばよいでしょう。

 

子供が、生命保険は加入したほうが良いのか? と聞いてくれば、「医療にかかわる保険は滞在国に応じてなにか最低1つ必要だけど、複数加入しても補償が受けれない」ことがあることや、「子供のいない独身では必要ない」ことなどが話せればよいでしょう。