陽気なギャングが地球を回す :伊坂幸太郎 | 神戸の三代目(本棚)

陽気なギャングが地球を回す :伊坂幸太郎

伊坂 幸太郎
陽気なギャングが地球を回す
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの 「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!

★★★★☆

またお気に入り作家が一人追加されました。

伊坂幸太郎。
この人の作品を表すなら、「ダンディ&クール」。

例えばこんな会話がそこら中で繰り広げられているわけですよ。

「驚いたか?」
「今までの人生の驚いた出来事ベスト三には入るな」
「一番目は?」久遠が訊ねてくる。
「祥子が、私のプロポーズに承諾したことだな」
「ああ、それはたしかに驚いただろうね。二番目は?」
「その後すぐに、祥子が『どうせ、いつもの出鱈目でしょ』と言ってきたことだ」
「いい話だね、それ」久遠が笑う。

こんな話が随所に出ながらも、話の本筋は硬派。
テンポ良く繰り広げられる物語に引き込まれます。
キャラクターも立っているし、凄いの一言です。

続きも既に購入済み。
楽しみです。