第2回7月1日(日)は、3時限 (10時半~16時15分)
90分×3人のみっちり講義を受けてきました。
一気に全部感想など書きたいと思ったのですが、復習も兼ねて、いただいた資料を引用させてもらい、簡単ですが印象に残った情報を共有してもらいたいと思います。
1)防災まちづくり
講師 浅野聡 三重大学大学院工学研究科 建築学 准教授
自然災害対策室 美し国おこし 三重さきもり塾
「まちづくり」の基礎知識
防災まちづくり 災害に対して安全な生活空間を実現するために、特に防災面に配慮するまちづくりのこと
クローズアップされる事前復興まちづくりの必要性
東日本大震災以降、次の巨大地震の発生に備えて、首都圏、東海・関西・四国地方では、被害軽減に向けて事前に復興まちづくりに取り組むことの必要性がクローズアップされている。
通常の避難訓練だけでなく、復興を考えた訓練をする。(事前に!)
阪神大震災のときも事前に話し合っていたところは、復興も早かった。日頃から腹積もりをしておくことが大事。
防災まちづくりの基本
住区(小中学校区)を基本としたまちの骨格づくり
「道路」=(避難路) と 「公園(+学校)」=(避難地)が計画的に整備されているまちへ
日常時の生活上の利便性と安全性(交通事故の予防など)を確保し、災害時にも安全性の確保されたまちの骨格の形成へ
(参考)関東大震災後の防災まちづくり
現在の都市計画の基本方針に継承
(1)小学校と公園の組み合わせ(小学校の隣に公園を配置)
日常時の市民活動の拠点づくり+災害時の拠点づくり
(2)幹線道路沿いなどの街路樹(緑のプロムナードづくり)
日常時の潤いのある緑地帯+災害時の延焼遮断帯
防災公園づくり
防災コミュニティづくり
自助 共助 公助
阪神淡路大震災では救助された人の85%が家族や近隣住民による
「復興の提言」 ~悲惨の中の希望~
特徴
・ 減災の考え方を強く打ち出したこと
・ 地形などを踏まえた地域類型ごとに復興施策の方針を示したこと
専門家による復興提言の最新動向
三重県では
① 「(仮)三重県復旧・復興マニュアル」を策定・検討中
(すまいと暮らしの再建、安全な地域づくり、産業・経済復興)
→県の次は、市町の復旧復興マニュアルの策定へ
②防災訓練の次へのステップアップへ
避難訓練などを中心とした防災訓練から、被災後の生活再建、地域復興を検討する「復興訓練」へ
→復興まちづくりの基礎知識、復興プロセス・イメージの共有、復興まちづくりの促進
③県内の内陸部の市町(伊賀市・名張市・亀山市・いなべ市など)による沿岸部への後方支援基地としての期待
・ 今回の大震災では岩手県遠野市が県内の沿岸部の被災地の後方支援基地として機能(市公共施設・市庁舎を活動拠点に利用;行政・自衛隊・医療・電力・電話・水道・ガス・マスコミ・ボランティア)
・ 東海・東南海・南海地震時の各地域の集団による一時避難の受け入れ
・ 日常時の沿岸部の市町との市民交流の促進(災害時への備え)
関西、東北ととても大きな悲惨な経験を、悲劇を繰り返さないように私たちはしていかなければいけません。防災というより、「減災」という発想で、被害を最小にくい止められるよう、また尊い命が守られるようにしないといけませんね。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
時間はかかりますが、また続きを書きますので、よろしくお願いします。