bestmaniaより、アルバムレビュー第2弾。
今回はレミオロメンです。


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朝顔

1stアルバム。インディーズ時代にリリースした「フェスタ」の楽曲から「波」以外すべて収録されている。(ただし、若干アレンジがパワーアップしている)初期の楽曲の特徴は、「昭和」や「追いかけっこ」「日めくりカレンダー」に代表されるように、田舎臭さ、季節感、日常感をロックとして体現していることである。地元山梨の神社にこもって楽曲を制作をしていた時代、その不安や希望が歌詞や曲調に如実に表現されている。次回作から小林武史氏のアレンジが加わったことで、レミオロメンは大きな転換点を迎えるわけだが、本人達が言うように原点はこのアルバムにあるといっても過言ではない。
朝顔/レミオロメン

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ether[エーテル]

2ndアルバム。小林武史氏がプロデュースに大きく関わったことで、レミオロメンは大きな転換点を迎える。従来の3ピースにこだわらず、キーボードやストリングスを取り入れ、壮大な作品として生まれ変わった。ミスチル同様、小林武史氏のアレンジには強いカラーがあり、このアルバムも小林色がかなり強い。これに対し否定的な意見もあるのは事実であるが、現に「3月9日」や「南風」などスマッシュヒットを連発するようになり、世間が受け入れやすい音楽に変わろうとしていた。
ether[エーテル]/レミオロメン

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HORIZON

3rdアルバム。「粉雪」が大ヒットし、同曲を収録したこのアルバムは自身最大のヒットとなった。前作同様小林武史氏によるアレンジ色が強いが、さらに打ち込み中心の楽曲「明日に架かる橋」など、実験的な試みの曲もあり、さらに進化を遂げたいという意思が伝わってくる。
HORIZON/レミオロメン

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風のクロマ

4thアルバム。前作からのインターバルがかなりあり、シングル曲がたくさん入っているのが嬉しい。曲を溜め過ぎた感はあるが、それでも1つのコンセプトアルバムとして仕上がっているのは凄い。「茜空」「蛍」「Wonderful & Beautiful」など、一見世界観の違う音楽も、このアルバムにまとめればしっくりくる。これは、レミオロメンの方向性、やりたいことが明確で、原点を見失ってないからこそ出来たのだと思う。ちなみに小林武史氏が直接プロデュースに関わった最後の作品であり、次回作からサポートメンバーの皆川真人氏とともに楽曲制作することとなる。
風のクロマ (初回限定盤)(DVD付)/レミオロメン

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花鳥風月

レミオロメンの5thアルバム。2~4枚目のアルバムと違い、小林武史氏がアレンジから外れたことで、新しいレミオロメンのスタイルを確立させた1枚。壮大なアレンジであることは変わりないのだが、小林カラー独特のピアノ色が薄れたことでロックカラーが強くなった。原点である1枚目のアルバムに作風は近いが、それでも演奏技術やアレンジのバリエーションなどは、確実に進化している。
花鳥風月(DVD付)/レミオロメン

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※あくまで私見です。ご了承くださいませ


寛朗(Hiroaki)'s music theory