それぞれの写真は、
左:2002年シドニー五輪
中:2006年西武
右:レッドドックス入団後
のものです。
写真を見ていただければお分かりかと思いますが、
シドニー五輪時は左足のステップが真っ直ぐだったのが2006年あたりから徐々にインステップになっており、レッドソックス入団時にはそれがかなり極端になっています。
インステップの利点としては、下半身のネジリがより必要になるためボールに力が加わる。
欠点としては、右打者の外角のコントロールがつきづらくなる。ということが挙げられるかと思いますが、各番組や雑誌等で松坂投手のフォームについての議論はあってもインステップに関して取り上げたものは見たことがないので、これが無意識にそうなったものなのか、メジャーを視野に入れて改良したものかが疑問に残ります。
メジャー入団時の他の画像も見てみましょう。
確信犯ですね(笑)
実はこの記事はまたしてもmixiのコミュで投稿したものなのですが、その次の日たまたま、登板試合で長谷川滋利氏がこう解説してました。
『松坂は調子が出てくるとインステップになってくる。 日本と違ってアメリカのマウンドの土は粘着質なのでスパイクが土に食い込まれてしまう。そうするとインステップの際、内転筋を痛める可能性があるので注意しなければならない。
気をつけてつま先をまっすぐにしなければいけないが、 そうすると球に力が入らない。
ちなみにホームゲームなら松坂のためにマウンドの土を柔らかくすることもできる』
なるほど。日本のほうが湿気が多いから粘着質と思われがちですが、アメリカのほうが粘着質だったのですね。
つまりこう考えるのが自然といえます。
日本で途中からインステップになり、球にも力が出てきた。日本の土は比較的サラサラな為、インステップでもつま先が多少滑り、左足の内側の筋肉にも負担がかからなかった。しかし日本のフォームのままアメリカで投げると、土が粘着質で踏ん張ったつま先が滑らず食い込まれてしまう。これはケガに繋がるので土を変えるなど工夫をしていかなければならない。
次回の松坂大輔特集は「松坂ピッチングフォームの真似方」で行きましょうか!!