私は直感とかインスピレーションといったスピリチュアル系というの
か、そういう世界観を大切にしてきた人間でもあります。ただ、最近は
こういったムーブメントを起こすことで、公害問題など社会的な問題に
無関心に向けていく方向へ誘導されている面が大きいということに気が
付いたため、ブログ等ではあまり書かなかった面があります。
私が最初に興味を持ち始めたのが、船井幸雄さんの本を読み始めたとき
に出会った言葉が「すべて起こることは必然必要である。」という言葉
でした。この言葉はその後私の人生を通してどんどんと証明され、より
深く理解できる言葉となりました。特に自分にとって不快なことやいや
なことを避けたいと思っていた自分にとって、そういう一面だけではな
いということが理解できたことでいやな出来事がやってきてもその必要
性の意味を考えることによりより良い方向へと導かれていったように思
います。
そんな中、私が歩んできた道をひっくり返す出来事が起こり、ちょ~~
臆病者の私が、アメリカに留学することになりました。他人のことをと
ても気にする私でしたが、アメリカで知っている人と道で出会うことも
なく、私にとって新しい人生、真っ白な空間、フラットな状態で物を見
るという状態の中で暮らしがスタートしました。
スポーツばかりやってきた私はいい年になって音楽との出会いで、ジャ
ンベ(アフリカの太鼓)を叩きはじめることになったり、ロスはヒーリン
グ、ニューエイジがとても盛んなところでこういう分野の人たちとの出
会い、そして、アメリカの社会問題と向き合う人たちの出会いによって
さまざまな分野の人たちと複雑につながることになりました。私の故郷
の言葉でいう“がいがらがい”(故郷彦根で使う方言でまぜこぜ、ぐ
ちゃぐちゃな状態を指す言葉)まさしく、ロスは、サラダミックスとい
う言葉で表現をされるようですが人種のるつぼであり、がいがらがいの
世界で、私にぴったりな土地だったように思います。また、いろんな分
野の人と人とをつなげることがなぜか私の楽しみで、繋がるごとにとて
も大きな喜びを持って動いでいました。この“がいがらがい”の状態は
新しいものを創造するにはとてもいい状態であることにも気が付き、ま
た、あまり英語がしゃべれないにもかかわらず人と出会うことがとても
好きであちこち新しい場所で積極的に足を運ぶことで、人を見抜く直観
力のセンサーが磨かれたように思われます。また、新しい所へ飛び込む
この勇気は卓球に打ち込んでいたころ、よく道場破りのようなことをさ
せられた経験が役に立っていたことにも気づかされました。アメリカの
生活で私が出会った言葉で、お~みたくえおやしん(ネイテイブアメリ
カンの言葉で“すべてはつながっている”)という言葉があります。こ
の言葉は今も私の人生にとても大きな影響を与え続けています。人と人
とのつながり、過去と未来のつながり、自分が無意識で関係がないもの
と認識しているものもすべてがつながっているという壮大な世界。実は
そういう世界で生きているということを人生を通して少しづつひも解か
れていっていることを感じています。また、日本に帰ってであった
“ホ・オポノポノ”(ハワイのすべての問題を解決する方法)の本の最初に
“すべての問題の原因は私自身にある”と書いてあり、え~??それっ
て、すべてはつながっていることじゃん!?とまた、ここで、ネイテイ
ブアメリカンと、ネイテイブハワイアンの教えがつながりました。た
だ、この考えはとても利用されてしまう側面がありまして、すべての問
題は自分にあるということで、社会で起こるいろんな問題の原因を具体
的に探る作業をせずに自分に問題があると漠然と考えてしまうことによ
り、スピリチュアル系と呼ばれる人たちが社会問題に背を向けて考えな
くなっていることを感じています。まだまだ、社会問題とスピリチュア
ルな世界観もしっかりつながっていると思っているので、この辺の現実
を踏まえ、二刀流で切り込んでいきたいと考えています。