ふるさと地球を去る | HIRO WORLD ブログ

ふるさと地球を去る

HIRO WORLD ブログ-帰ってきたウルトラマン

今回とりあげるのは「帰ってきたウルトラマン」。子供の頃から慣れ親しんだ、というより慣れ親しみすぎたタイトルであるだけに気づきにくいですが、「新」とか「2」とかでなく「帰ってきた」というタイトルは非常に斬新だと思います。もっとも、作品名でなく「彼」の名前が「帰ってきたウルトラマン」ということになってしまった時期もありました。


放映当時は乳幼児で、小学生の頃第三次ブームでウルトラに入れ込んだ私としては「新マン」が一番なじんでいて、「帰マン」「帰りマン」とはほとんど言いませんでした。おそらく、私が読んでいたコロコロコミックやコロタン文庫でまったく使われていなかった呼び方だと考えられます。


HIRO WORLD ブログ-ふるさと地球を去る

第25話「ふるさと地球を去る」。1971年9月24日放送分です。ライダーばかり取り沙汰されますが、新マンだって40周年なんですよね。

HIRO WORLD ブログ-いじめ、かっこわるい。

最初に出てくるのが小学校でのいじめのシーン('A`)

「昔はよかった、今の子供はキレる」なんてのは間違っていて、いつの時代も子供というのは残酷なもので、子供同士の社会の中から良し悪しを学んでいくもんだと思います。従いまして、「いじめは悪い、先生が悪い学校が悪い、いじめられっ子はな~~~~んも努力する必要なし、被害者なんだから」という昨今の風潮には反対です。


HIRO WORLD ブログ-みんなで戦おう

怪獣を見て奮起した少年、そんな少年に自分の子供の頃を重ねてしまった南隊員、そしてもちろんぼくらの郷さんがともに怪獣を攻撃します。

HIRO WORLD ブログ-隕石怪獣ザゴラス

登場するのは隕石怪獣ザゴラス。結構重たいテーマのエピソードなのに、ずいぶん愛嬌があるというかマヌケにも見える怪獣です…意図的なのでしょうか?


HIRO WORLD ブログ-浮遊大陸?

オチは、地中に埋まっていたザゴラス星からの巨大な隕石が、ザゴラス星の引力にひかれて、上にのっている村ごとまるごととんでいってしまうというものです。


怪獣図鑑の巻末に放映リストが載っていたりして、サブタイトルだけは子供の頃から知っていました。ふるさと「を」誰かが去るのかと思ったら、ふるさと「が」まるごと地球から去ってしまうという、なんだかスケールがデカいお話だったのでした。

HIRO WORLD ブログ-ウルトラマン対ザゴラス

その飛行中のふるさとの上で戦うウルトラマンとザゴラス。同じセットでカメラを傾けて撮影し、煙を高速で流すことで「高速で飛ぶ不安定な大地」が表現されています。なかなかの迫力ですが、ザゴラスの顔の愛嬌のせいでイマイチ緊迫感が(´∀`)


いやー、それにしても「帰ってきたウルトラマン」はいいですね。好きなところはいろいろあります。(第一次ブーム的な意味での)「怪獣もの」の空気がまだ少し残っていて、それでいてこれから始まる変身ブームの空気もにおわせるアクション性、人間ドラマ、初代やセブンの頃より当然上がっている特撮技術、そしてなんといっても70年代ウルトラマンのスタンダードであるところです。Aもタロウもレオももちろんカッコイイですが、デザイン的にはどうしても「派生種」みたいなイメージがあって、新マンのスタンダードっぷりは抜きん出ています。

幼少の頃、街の個人経営の書店の看板にも「小学館の学習雑誌」という文字の隣に新マンのイラストがよく並んでいたような…それくらい、ウルトラマンと言えば彼!というイメージです。


個人的に、本当に一番好きなのは初代なんですが、それも厳密には初代ウルトラマンが好きなのではなく、番組がかもし出す60年代中盤の空気が好きなのかもしれません。