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こんにちは^_^






私がピアノを教える立場になってから
今まで
一番感じていることのひとつに

子どもは
母親との関係がとても大切なこと

特に独身の頃
いろんな生徒さんと接して
学びがありました


子どもを育てるまでは
子育てということを
私が出来るのだろうか…
という不安もありました

先生も大切ですが
子どもは母親の喜ぶことをしたいと
思っていることも事実なんですよね



*          *           *




『2010/1  ムジカノーヴァ 』より
西村由紀江さんのインタビュー記事
をご紹介いたします


幼少時代から人見知りで友だちと遊ぶことが苦手でひとりでピアノに語りかけているほうが楽だという性格だったという西村さん


ピアノの個人レッスンに
通うことになるが
その先生からショックなことをいわれ
またまた深く落ち込むようになった。
「手が小さいから、ピアニストにはなれない」といわれたのである。

確かに手が小さかったので、
オクターブを演奏するのも苦労していました。
でも、はっきりそういわれると、
子どもは立ち直れないほど
ショックを受ける。
練習にも身が入らなくなり、
レッスンでも上手く弾けないから
先生に怒られる。何度やめようと思ったかしれません。
でも私からピアノを除いたら何も残らないと思い、そのつど気持ちを前に向けようと努力したのですが、
やはり大変でした。
母にいつもこぼしていました

このお母さんが娘の気持ちを汲み、うまくコントロールしてくれる名人だったため、ピアノをやめることなく続けることができた。
母親は娘が「やめたい」というと、
「そう、やめたら」とあっさりいう。
そしてしばらくその話題には触れず、
娘の気持ちが収まるのを待つ。
時がある程度経ってから、夕食の時間にショパンの≪エチュード≫のすばらしい演奏の録音をかけて、ひとりごとをいう。
ああ、なんて素敵でしょう。こういう曲を弾いてくれたらいいなあ
このひとことで、娘はまたピアノのレッスンに通うことを決意するというわけだ。

こどもの操縦法がうまかったですよね。
母は私にはいい音楽を聴かせたいと願い、いつもすばらしい録音を聴かせてくれました。ウィーン.フィルやアルゲリッチやポリーニの演奏を。とりわけポリーニのショパンの≪エチュード≫は、今でも鮮明な記憶となって蘇ってきます



西村由紀江(1967~)
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