なんてステキな映画なんだろう「ラ・ラ・ランド」(その1) | ひろ&れいこの公式ブログ『幸せのカタチ』    

なんてステキな映画なんだろう「ラ・ラ・ランド」(その1)

ひろ健作です。

 

きょうは先日観た「ラ・ラ・ランド」があまりにもステキで心を

震わす映画だったのでご紹介したいと思います。

 

この映画を知ったのは日経新聞の夕刊で評論家の方が絶賛し

ていたからでした。監督は若干32歳のデイミアン・チャゼル。

前作のジャズ映画「ザ・セッション」は少ない予算、ジャズの狂

気じみた師弟関係というマニアックな作品にも関わらず評論家

・視聴者から絶賛されていました。

 

そのチャゼルはジャズとミュージカルをこよなく愛し、アメイジング

・スパイダーマンのヒロイン エマ・ストーン。以前からパートナー

役をいつもしていたライアン・ゴズリングを起用、自分たちが観た

い映画を撮った作品が本作品「ラ・ラ・ランド」でした。

 

映画「ラ・ラ・ランド」サイト

http://gaga.ne.jp/lalaland/

 

評論家の批評を忘れた感想、観た人の喜びの声、観なくても何

かしら伝わってくる雰囲気から私は、これはぜったいに観なけれ

ば、と思わされたのでした。

 

<映画予告>

 

観はじめてすぐに思ったのはまさにその場に入り込んでしまう引

だった。テープ長回しによる空気感、実際に歌い、演奏している

リアル感、往年の映画を思い出させるテクニカラー(総天然色)、

古き良き時代を訪ね、新しきを知る伝統と革新、何もかもが見事

にピタリとマッチしていることに、私はいたく感激した。

 

次のシーンはカリフォルニア州ロスアンゼルスの夕暮れから夜景

に移り変わっていくシーンである。このシーンを撮るためにわざわ

ざその時間を狙って撮っている。ふつう音声は加工したものを別

撮りするのだがチャゼルは、ことごとくその場の映像・音声を尊重

し、リアル感を追求する。その空気感は観る者にグイグイと迫って

くる。

 

夜景でのダンスシーン

 

私は21のとき、実際にカリフォルニア州、ロスアンゼルスやサン

タモニカを訪ねたのですが、なかでも太平洋に面した桟橋サン

タモニカ・ピアが映った暁には当時を思い出し、しびれました。

 

観光の名所 桟橋サンタモニカピア

 

この映画のすばらしさはほかにもたくさんあるのですが、なかで

も一番なのは、監督や主演俳優たちが本映画で訴えている世

界を信じ、生きていること。夢が叶うかは運や努力もありますが、

を信じ、前に向かって生きて行くことが大切と感じました。

 

映画を撮るに当たって、また俳優・女優として売れていくに当た

って直面した壁をチャゼル監督、エマ・ストーン、ライアン・ゴズリ

ングは語ってもいます。自分のやりたいこと、好きなことに向かっ

て諦めず、まい進して行ったのです。

 

でもそれは何も特別なことからではなく、日常のささいなひとコマ

から生まれることを、この映画は教えてくれます。まさにいつも私

が平凡な日常風景から観ている非凡な現実風景のことです。

 

私たちは目の前で起きることばかりを観て、変えられない現実に

幻滅し、落胆します。しかしじつは同時に別の角度から観れば、

可能性あふれる未来への扉がまさに開かんとしているのです。

 

そのことに気づくかどうか。映画は未来への扉、恋と仕事の両立

の難しさ、伝統と革新のぶつかり合いなど、さまざまな問題を私た

ちに投げかけているのです。

 

チャゼルとゴズリングの対談

http://eiga.com/movie/82024/interview/