つづき・・・



抗ホルモン剤にも 色々 種類があって(ホルモン療法(その1))


ホルモン剤を 処方された時点に 知らされていない事が 一杯ある。


[ ノルバデックス・D ] には うつ病・・・など。


ホルモン剤で 一番 怖いのは 血栓が 出来ること。



頑張らない・・乳がん体験記。


血栓が 脳に 出来て 死に至る ケースも。


ホルモン療法を 始める前に 言うと


止める患者さんも いらっしゃるので・・と医師は言う。


でも~必要・・・


頑張らない・・乳がん体験記。
この 写真は 私の 左足の 血栓。



ホルモン剤の 副作用だと 医師はいう。


ホルモン剤 全体に出来る 副作用だと 医師は言う。


「足で良かったです~これが 脳で起きたら


命に 関わりますから・・」と 医師は言う。




警告!


ホルモン療法を 行ってる方は 自分の身体を

時々 点検しましょう!!





で・・話を戻して(ホルモン療法(その1))の 続き・・




◆ (分類名)==LH-RH アゴニスト



  閉経前は (エストロゲン)は 卵巣で 作られます。


  卵巣で (エストロゲン)を 作らない働きをするのが

  LH-RH アゴニスト製剤です。



  視床下部から (性腺刺激ホルモン)が 分泌され

  脳下垂体で LH-RH と 結びつき

  卵胞刺激ホルモンを 作ります。



  卵胞刺激ホルモンの 影響で

  卵巣で (エストロゲン)が 作られます。



* (エストロゲン)が 乳がんを 発症している 主な原因。

    (以下から 省略)


 

  LH-RH製剤は 受容体に 張り付き

  卵胞刺激ホルモンを 出さないようにします。



  刺激が来なくなった 卵巣では (エストロゲン)が 作られなくなり

  乳がんの 増殖を 抑える働きを します。

 


* 投与は 基本 2年。

   生理が 止まります。(年齢差によっては 終了後 生理は回復)



* 一昔前は、ホルモン療法は 卵巣摘出でしたね。

  アゴニスト製剤は 同じ効果が 期待されます。




* アゴニスト製剤の 副作用・・など。


   

 (薬名)==ゾラデックス・・リュープリンの 2種類。  

   


    更年期障害のような症状 (ほてり・のぼせ・冷え・等)

    ホットフラッシュ・ イライラ感・ 頭重感

    骨量の低下・ 関節痛・ 抑うつ症状・ 

    気分が 落ち着かない・ 膣乾燥・・・等。

           


   投与の仕方・・ホルモン療法(その1)参照




ちなみに 私の場合  (リュープリン)を 行ったのですが

アレルギーが起き、(全身発疹・咳・呼吸がしにくい・・など) 途中で 中止に。


ご自分の アレルギーを 知っておきましょうね





◆ (分類名)==アロマターゼ阻害剤



  閉経後は 卵巣の働きが 低下するので

  卵巣からの(エストロゲン)の 分泌量が 低下します。



  アロマターゼ阻害剤は 比較的新しい薬なので

  使用期間・・等については 検証中・・だそうです。




* 閉経後は 脳下垂体から 副腎皮質刺激ホルモンが 分泌し

   副腎を 刺激する

  この刺激によって 副腎から (アンドロゲン 男性ホルモン)が

  分泌され  脂肪細胞にある (アロマターゼ)と 結合して

  (エストロゲン)が 作りだされます。



  アンドロゲンより 先に、 (アロマターゼ)と 結合し

  (エストロゲン)の 分泌を 抑える働きをすのが 

  アロマターゼ阻害薬です。




* アロマターゼ阻害薬の 副作用・・など。



   (薬名)== アリミデックス・ アロマシン・ フェマーラ


   


 * アリミデックス

     毎日経口薬  5年~10年

     手術後 5年間の服用で 再発・対側乳がんの 発生を

     抑える 効果が 期待出来る。



     タモキシフェン(2,3年) から アナストロゾール(2,3年)を

     継続して 服用が出来、 再発を抑える 効果が期待できる。



     タモキシフェン 5年間 服用後に

     アナストロゾールを 継続して 5年間 服用することで

     再発を 抑える 効果が 期待出来る。




 * アロマシン

     毎日経口剤

     閉経後のみ。

     タモキシフェン(2,3年) エキセメスタン(2,3年)を

     継続 服用することで 

     再発を 抑える 効果が 期待出来る。



  * フェマーラ

     毎日経口薬

     閉経後のみ。

     手術後 5年間の服用で 再発を抑える 効果が期待出来る。 

     タモキシフェン 5年間 服用後

     レトロゾールを 継続して 5年間服用して

     再発を 抑える 効果が 期待出来る。



     タモキシフェン 5年 服用後

     薬を 服用しない期間が しばらくあった後

     レトロゾールを 服用しても

     再発を 抑える 効果が 認められる。


    


  * 副作用

      無力感・ もの忘れ・ 眠気・ 

      骨量の 低下・ 関節痛・ 食欲不振・ 膣乾燥・・など。




ちなみに 私の場合 (フェマーラ)を 現在 服用中。


術後 服用される方も いらっしゃいますが・・・


私は 3度目の転移から 服用しています。


抗がん剤投与を 途中で 止めてしまったので 代替です。


でも、3年経過していますが  今のところ 効果があるようです。


自分が感じる 副作用は 主に お腹が異様に 重いです。


漬物石が 乗ってる感じがし 下痢が ひどいですね。


食欲も 随分 減りました。


言葉では 言い表しにくいですね。







◆ (分類名)==抗エストロゲン



    エストロゲンは 乳がん細胞にある

    エストロゲンレセプターと 結合して

    乳がんが 増殖していきます。



    これに 先回りして エストロゲンレセプターと 結合し

    エストロゲンが 結合出来ない ようにしてしまうのが

    抗エストロゲン剤です。

    結果、 乳がん細胞の 分裂・増殖を 阻止します。




 抗エストロゲン剤の 副作用・・など

    


   抗エストロゲン剤は 更年期障害等の 副作用もありますが

   反面、 エストロゲンと 似たような 作用もあるので

   コレステロール値を 下げたり

   骨粗鬆症の 予防効果も あります。

 



 * (薬名)==ノルバデックス・ タスオミン・ エマルック・ フェアストン


     ノルバデックス

     タスオミン

     エマルック

          ↑の 3種類は 同等。


      毎日経口薬

      5年間 服用。

      閉経 前後。



      フェアストン==毎日経口薬・ 閉経後のみ。


 



* 副作用

    更年期障害の症状・ 生理不順・ 膣乾燥

    脂肪肝・ 抑うつ症状・  子宮内膜がん。


    コレステロール低下・ 骨粗鬆症の予防。

    



(ノルバデックス)・・と (ノルバデックス・D)が あるので ご注意を!!





◆ (分類名)==合成プロゲステロン剤



   進行・ 再発・ 転移乳がんの 処方薬です。

   強力な 黄体ホルモン作用で (エストロゲン)を 減少させますが

   作用は 複雑で 不明な点も 多いようです。

   抗がん剤の 副作用を 軽減する効果も あるので

   抗がん剤と 併用される 場合もあります。




* 合成プロゲステロン剤の 副作用・・など。



   (薬名)== ヒスロンH・ プロゲストン・ プロペラ




* ↑ 3種類共に


   経口剤

   複雑な 作用で、 (エストロゲン)を 低下させる。

   食欲を 増進させ、 体重が 増加しやすい。



   体重増加・ ム~ンフェース・ 性器出血・ 脳血栓・ 浮腫




* もっとも 注意するのは 血栓症です。

   血栓症を もっとも 起こしやすいので 術後は 処方されません。

  高血圧症・ 糖尿病・ 高脂血症などの方は 特に注意です。




* 骨髄保護作用(白血球増加作用)など

   抗がん剤の 副作用を 和らげる効果も あります。





◆ ホルモン療法==副作用・対策・その他



  乳がんを 増殖させてしまう (エストロゲン)ですが

  女性の身体には なくてはならない 働きをしています。



  ホルモン療法の 副作用は 化学療法の 副作用に比べると

  そう大変では無い・・と言われていますが

  治療内容に よっては 個人差はあるものの

  大変な 辛い思いをされる 方々も 大勢 いらっしゃいます。


  



 エストロゲンの 働き


 脳に対して== 気分を良くする・ 不安やイライラを和らげる


 自律神経== 体温調整・ 集中力・ 睡眠を良くする


 骨に対して== 骨の形成を 促進


 脂肪代謝== 総コレステロールを下げる


 皮膚・粘膜== 皮膚の潤いを保つ・ 膣の潤いを保つ

 

 

 

* エストロゲンが 抑制されると


 脳に対して== 気分が落ち込む・ 不安・ イライラ


 自律神経== 体温調節が出来にくい・ 集中力、記憶力が散漫

           眠れない。


 骨に対して== 骨密度の減少


 皮膚、粘膜== 皮膚の乾燥・ しみ・ 膣の潤いが無くなる。






◆ 副作用・・など・・大切なこと



  ホルモン療法の 薬の種類や 作用の仕方を 

  正しく 理解し 体調の変化を 理解する。

  (次回診察まで メモをしておくと いいでしょう)



  他の 薬剤に 変更すると 副作用が改善されることもある・・を

  しっておきましょう。



  不安感や 日常生活の工夫も 必要でしょう。



  期間中は 避妊をしましょう。



  経口剤の 殆どが 毎日服用です。



  勝手に 薬を 止めたりしない・・。




◆ ホルモン療法は 5年から10年と 長期にわたり

 

   お付き合いを しなくては なりません。


   生活上の 注意点には 気を付け


   必要以上に 力を入れずに なるべく 普通に 過ごしたいですね。