ひらてつ放浪記 -2ページ目

ひらてつ放浪記

ひたすら旅についてダラダラ書きます

ブログの更新滞ってしまって大変申し訳ありません。何分こちらもいろいろありまして・・・申し訳ない。(実際は面倒くさかっただけとは言えない・・・)


まあとりあえず前回の続きを。



この日はゆっくりめの出発。北上を9:42に出る東北本線で一路県都・盛岡へ。
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盛岡から乗るのは山田線の快速「リアス」。2両繋いでいましたが、車内は立ち客も出るほどの混雑ぶり。おそらく大半が「三連休乗車券」の客のようで、宮古まで2時間立ちっぱなしというのはかなり辛い道中になるのでは。






上米内を出ると、列車は唸りをあげながらグングンと山を登っていき、徐々に人家もまばらな無人地帯へと分け入っていき、それはそれは見事な車窓を拝めます。








区界からは一転、山を下り、列車は閉伊川と寄り添いながら宮古へと走ります。どこまで行っても絶景、絶景、絶景。言葉も出ないほどの美しい車窓に目を奪われ、よくもこんな風光明媚なところに線路を引いたもんだと感心してしまうほど。



途中の茂市駅は最近まで「日本一の秘境路線」こと、岩泉線が分岐していました。一度は乗ってみたかったものの、結局それは夢に終わってしまいました。



閉伊川と別れたら終点の宮古までもう一息。



山田線が少し遅れたため、三陸鉄道との接続はわずか2分。車内はすでに観光客でいっぱいになっており、山田線同様立ち客もかなり出ていました。



北リアス線一帯は震災で軒並み被害に逢い、3年の歳月を経てようやく復旧しました。しかし、田老の駅周辺は未だに更地で、まだまだ復興は進んでいない模様。いつの日かこの三陸の街に再び活気が戻ることを願います。





途中の白井海岸で途中下車。ここで降りたのはやはり私だけでした。





「海岸」とは名乗っているものの、実際は山の中で、秘境駅の一つにも数えられるほど。静寂が駅を包み、なかなかの雰囲気を醸し出しています。



少し歩けば海を眺められます。この静かな海が、心地よい潮騒が牙を剥いたのかと思うと自然の脅威に恐れおののいてしまいます。



折り返して島越へ。ここは三陸鉄道で最も甚大な被害を受けた駅です。





港の方に降りてみました。この穏やかなさざ波があの日、全てを奪い去ったことを考えただけでも恐怖です。やはり人間は自然には勝てないのでしょうか。



複雑な思いに駆られながら久慈へ。途中の絶景ポイントでは徐行運転のサービスがあり、迫力満点の車窓に息をのみます。


 

すっかり日も暮れた午後5時前、久慈に到着。この時期になると一気に日も短くなってきました。





久慈から乗り換えた八戸線の車両はうれしいことに国鉄の面影を残すキハ40。車内はボックスシート主体で、おのずとテンションが高まります。





八戸、野辺地と乗り換えて青森到着。今日の予定はここまで。