大変幸せなことに、好きなことをお仕事にしていることもあって、「趣味=お仕事」のような生活を送っていますが、気づいたら、他にこれといって「趣味」らしい趣味を持っていない状態(笑)

まぁ、読書は昔から活字中毒を自称するほどしてきていますが、なにせ「中毒」ですからね(笑)、なんかもう好きとか嫌いの範疇を超えてしまっている気がするし、最近ではスピリチュアル関連の本ばかり読んでいて、読書をしているというより「勉強」に近い。

写真を撮るのも好きなんですが、凝っているという程ではなくて、わざわざ写真を撮りに出掛ける、なんてことはほとんどしないし、出掛ける際に、なんとなくカメラを持って出歩く程度。これも趣味と呼べるかどうか??(笑)

そんな、趣味と呼べる域に達していない、でも時々エンジョイしているもののひとつに、「パン」作りがあります。わたしの中では「趣味とは苦痛を感じずに楽しむもの」という勝手な概念があるので、パン作りも、気が向いた時にたまにするくらいなの
ですが(精神的&時間的にゆとりがないと作る気持ちになれない(笑))、時々無性に作りたくなる時があります。

ネイタルチャート上で、おうし座に「月」「金星」「土星」を持つ身だからでしょうか。トランジットの火星がおうし座に入った途端に、なんだか懐かしいものが食べたくなって、小学生の頃に住んでいたヨルダンの想い出、アラビックパンに挑戦しました。

ピタパンという、ぺったんこで丸いパンはご存知ですか?最近ではファストフード店のメニューなんかにも時々登場するようですが、アラビックパンはあのピタパンのようなものです。ただし「ピタ」というのはヘブライ語。アラブでは「ホブズ」と総称されています。

以前他のパンのレシピが欲しくて買った本に、たまたま「ピタ」のレシピが紹介されていたので、作ってみたのですが、このレシピが珍しく「種なし」つまり、イースト菌なしのレシピだったのです!

聖書にも度々出てくる「種なし」パン。今でもカトリックなどのミサ(儀式)の中で「聖体拝領」といって、この種なしパンを模した小さな食べ物を司教から授かるのですが、丸くて平べったくて、「ホブズ」のミニチュア版のよう。

 

カトリックの信者ではなかったわたしは「聖体拝領」を授かることはできなかったので、いつも「どんな味がするんだろう??」と、信者の友人たちを羨ましく思っていたものでした(笑)(カトリックの学校に通っていたため、年に数回、全校生徒対象に
ミサが開催されていたのです。)

そんな訳で作ってみた「種なしパン」。イースト菌なしなので、レシピも素朴で、小麦粉と水とお塩だけ。イースト菌を使ったパンは発酵時間として、こね上げた生地を30分~1時間程寝かせるのですが、種なしパンは、なんと2時間も寝かせます。←常々、自分が生きることだけでいっぱいいっぱい(笑)なわたしには、時間的、精神的なゆとりがないととてもじゃないけど作れません!

午前中に生地をこねて寝かせて、パンの形成に入ったのは正午過ぎ。オーブンを250度~300度の間に保って、次々と焼き上げていきました。懐かしさがこみ上げてきて、自分で作れたことの嬉しさと相まって、胸がいっぱいに♪♪

wakaleido-scope by hippy ”m” 若夏

小麦粉1kgを使って全部で12枚焼いて、形が失敗したものを早速試食。お昼時だったので昼食にぴったり(^^)冷蔵庫に残っていたクリームチーズを塗って食べました。

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ところで、先週末、イングリッシュマフィンにも初挑戦した関係で、
小麦粉をたくさん買ってきてあったので、今回このパンにチャレンジ
してみたのですが、実は、わたしの中ではアラビックパンを食べる時
には欠かせない食べ物がもうひとつあって。

でも、何せヨルダンに住んでいたのは幼少期のほんの数年で、
自分で買い物に出掛けられた訳でもなく、親や知人に与えられた
もので食生活を送っていたために、好物だったのに名前も知らない
ものが多々あり、アラビックパンと食べていたものも、「謎」な
想い出の食べ物だったのです。

アラビックパンにサワークリームを塗って、そこにパラパラと
かけたフリカケ状のもの。あれは何と言う食べ物だったんだろう。。??
濃い緑色で香りはオレガノに似ていて、ちょっと酸味があって、ゴマが
入っていて、初めて食べた時には「鉛筆の削りカスのような味!!(爆)」
と思ったのに、すっかりはまってしまい、大好きになった
あの食べ物。。。

それで、ダメ元で、思い切ってインターネットで検索してみました。
「アラビア料理 ふりかけ ゴマ オレガノ」

そうしたら、奇跡的に一発でヒット!!

wakaleido-scope by hippy ”m” 若夏

わたしが大好きだったあの食べ物は、「ザータル」というハーブを
使った食べ物だったことが判りました。しかも、ヨルダン時代の
想い出のひとつである「パレスチナ」地区から「ザータル」が
輸入されていると知り、さっそくネット注文。もう何十年も
口にできずにいた、あの大好物に、ついに再会できる~♪♪

そして、まさかまさかの(ちっこい(笑))奇跡は続き、なんと、
焼き上がった種なしパンをむしゃむしゃ頬張っていたまさに
その最中に、宅配業者さんが昨日注文したばかりの「ザータル」を
届けてきてくれたのです!!!

wakaleido-scope by hippy ”m” 若夏

あまりの出来過ぎと、これまた懐かしさで、またまた胸がいっぱいに
なると同時に、宇宙のビッグジョークに思わずひとりで笑ってしまい
ました(^^)

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で、結果ですが。わたしが幼少時代によく食べていたパンは、どうやら
「種なし」パンではなかったようです(笑) 一度、家族や父の職場
仲間で出掛けたシリアへのバス旅行中、父の同僚の方が焼きたての
パンを買ってきて下さって食べたのですが、それに近かったかな?
これはこれで素朴で食べ応えもあって美味しかったのですが、小麦粉と
お水だけのレシピなので当たり前ですが、香ばしさが足りない。。。

次回は種なしパンではなく、ネットで見つけた「ホブズ」のレシピで
イースト菌もオリーブオイルも使った「種あり」パンに挑戦しようと
思います(笑)

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それにしても、「幼少時代に大好きだった」想い出の「スパイス」
が、「身体」にとてもよい「ハーブ」だったと判明した今回の一件。
やっぱりおうし座の火星の影響を受けているのかしら??