#2:リステリン→「リンかつ」 | しりとり多事争論

#2:リステリン→「リンかつ」

【ライター:タマオ】

はじめまして。もう一人の書き手、タマオです。
IT系のライターをしてます……と一応ここでは書いておきますが、他にもショートッショート小説やマンガ、イラストを書いてます(くわしくはホームページを見てみてください)。
本職ノンフィクションライターのコースケ氏とは違い、どちらかといえばフィクション系のことばかりを夢想して過ごしているので、そういった目線で時事を語れたらと思ってます。

   *   *

ここから文体チェンジ。
いきなり「ン」? しかもまたお題は「り」!?
……と驚きつつコースケ氏の第一回を読ませていただいた(やらせなしなので、本当にこの文章は読んですぐに書いているのだ)。

「あるある探検隊」でおなじみのお笑い芸人レギュラー松本は、生まれてから一度も歯を磨いたことがないそうだ。
だが、彼の唾液は特殊な成分でできているため、虫歯にはならず、口臭もまったくないという(歯科医のお墨付きもあるとのこと)。
歯ブラシ&歯磨き粉代+歯磨き時間分の賃金を生涯にわたって得しているわけで、なんとも羨ましい限りだ。
昨日話題になった彼女も、もし虫歯になっていないのであれば上記分の金額を得していることになる。もしかしたらとても節約家でいい奥さんになるのかもしれない。

本人にとっては当たり前のことが、他人から見ると信じられない生活習慣になっているといったことは他にもある。
小学校の頃には「髪をまったく洗わない女の子」が、どの学校にも1人はいたんじゃないかと思う。
宗教上の理由があるのかもしれないが、適度な洗髪をしなければ頭皮が痛んでしまうのは事実。
彼女の頭が今どうなっているのか心配だ。



さて、試合中に相手のパンチでカツラがめくれつつもなんとか勝利したボクサー小口雅之が、25日、かつらボクサーカミングアウト後第1戦を行った。
※今日のお題の「リンかつ」とは「リングにかつら」の略。右は名作マンガ「リンかけ」
http://www.sanspo.com/fight/top/f200604/f2006042501.html
http://www.nikkansports.com/battle/p-bt-tp0-20060425-23340.html

前回の試合後、相手の柴田大地選手が再戦を熱望したそうだが、もっともだ。
真剣にパンチを繰り出すたびに相手の頭皮がベロンベロンとめくれたのでは、気が散って仕方がない。きっと100%の力を出し切ることはできなかったに違いない。

小口選手が長髪のカツラを被って登場し、入場シーンは大いに盛り上がった。
ハイライトはリング上の小口選手がその20万円の特注カツラを客席に投げ入れたシーン。
太っ腹だなぁ~と思っていたら、何のことはない。後で回収に行ったのだそうだ。
まぁ、キャッチした男性も特に禿げていたわけではなかったので、もらっても困っただろうからいいだろう。

どうせなら、ハゲの男性だけを集めて小口選手の試合をやったらもっと盛り上がると思うがどうだろうか。
小口選手の入場を、大声援と輝くハゲ頭で迎える超満員の観客。
リングから投げ入れられたカツラは、客席のハゲおじさんが見事に頭でキャッチ。もちろんそのままお持ち帰りいただく。
対戦相手はフサフサ剛毛の地毛を持ったボクサー。彼は何にも悪いことをしていないのに(それどころか、真面目にボクシングに取り組んで生きてきたというのに)観客全員から生理的な敵意を持った眼差しで見られてしまうのだ。これ以上アウェーな状況はないんじゃないだろうか。
照明代も普段の70%程度で済むだろうし、映像的にも映えるのでテレビ取材が今以上に殺到することは間違いない。
やってくれないかなぁ。実現したら僕も見に行きますよ!(……ん?)


リングからの投げ入れといえば、リングから客席にツバを飛ばすことで有名なプロレスラー・永源遥が先月引退した。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/photo/200603/23/a03/p15.html

筆者自身プロレス会場には何度も足を運んでいるが、永源のツバをうまくキャッチし小ビンに詰めて大切に持ち帰る客……というのは聞いたことがない。
しかし、観客思いの永源は、おそらく毎日の歯磨きを欠かさなかったのではないだろうか。