デジタル 化していくバイクフィッティング業界の中で、世界の様々な理論の原点とされるBIKEFITSYSTEMS社のバイクフィッティング技法。デジタルデータ を読み解くには基本的な理論と知識が必要です。独自理論に頼らない確かな知識のバックボーンを築いて頂くのが当講習会の目的です。
今回はテスト的にニュージーランドの Velogicfit(ヴェロジックフィット)  の3Dモーションキャプチャーシステムを講習会の中で運用させて頂きました。

12月2日サンメリットBIKE FIT講習会を、神奈川県の川崎駅前市役所通の東横インにて開催しました。

講師:伏見 真希門(米国BIKE FIT SYSTEMS社公認プロバイクフィットインストラクター)
参加者
埼玉県 スポーツバイクファクトリースズキふじみ野店 森さま
岐阜県 COSY 輪店 腰山さま
福岡県 MATCH CYCLES 松尾さま


BIKE FIT講習会は米国公認スライドでの講義の後、受講者3名の内1名がフィッティングされる側の体験者となり、2名が私の指導の下作業を行う形のロールプレイ方式で行います。

サンメリットのBIKEFIT講習会では米国BIKEFITSYSTEMS社の学説に基づいた講習システムを取り入れており、持論やさまざまな情報に惑わされることなく正しい知識を学ぶことができます。フィッティングのポイントを多角的な視点からの観察・改善方法を指導しております。 
また講師である伏見はこれまでに国内で70回以上の講習実績、200名以上のプロバイクフィッターを輩出しており、その実績については、海外でも高く評価されております。世界のプロバイクフィッター達との強固なネットワークを築き、情報交換を絶えず行っております。


当講習では主に次の事を学びます。
・北米のバイクフィッティング理論(BIKEFIT)の理解
・従来のフィッティング方式との違い
・効率的なペダリングとは?
・観察方法
・見解とその答えの導き方
・対処方法
・最新のフィッティング情報
・医療界との連携について
・実践練習 etc..


実践講習では下記のBIKEFIT測定器・フィッティング用品の正しい使用方法と効率的なフィッティング方法を学びます。(今回はVelogicfit 3Dモーションキャプチャーシステムを使用しての観察を行いました)
・ゴニオメーター
・FFMD
・クリートウェッジ&ITSウェッジ
・レッグレングスシム
・ペダルスペーサー etc
★レーザー機器
★サイジングステム
★3Dモーションキャプチャーシステム(Velogicfit)

今回は、事前に講習内容に3DモーションキャプチャーシステムのVelogicfitを使用する旨を参加者にお伝えし、角度計(ゴニオメーター)との対比を行いながら、講習を進めました。

午前はスライドによる基本的な理論について説明させて頂き、同時に世界のバイクフィッティングの理論の変化についてや、最新情報などを織り交ぜながら進めました。午後からは実践講習として受講者3名の内1名を被験者として行いました。

福岡県から参加したMATCH CYCLESの松尾さんは今回は2回目の受講となりました。前回より3年が経ち、多少我流に走っていたことが分かり、改めて講習を受けたことにより修正点や判断ポイントなどがアップデートされて大変良かったと感想を頂きました。今後のサービスに活かして頂きたいですね。

岐阜県から参加の腰山様も付加価値のあるバイクフィッティングをサービスとして展開したいと抱負を語っていました。常に真剣に学ぶ姿勢に圧倒されました。多くの事を吸収したと思いますので今後に役立てて下さい。
多くのバイクフィッターがスタッフとして活躍されている埼玉県のスポーツバイクファクトリースズキふじみ野店のスタッフです。日頃よりフィッティングを多く実施されているショップなので、基本的な流れについては理解しておりました。今後ともより質の高いサービスを展開して頂きたいです。


BIKEFITの角度計「ゴニオメーター」を使用してお客様にあったサドル高が提案できるように練習しました。松尾さんはベテランでゴニオメーターの使用が慣れていますね。

BIKEFIT流のクリートを調整方法を学びます。
腰山さん、松尾さんが作業を行います。

アセスメント、インタビュー方法を学びます。
お客様の情報を把握することは、より精度の高いフィッティングにつながります。
森さんがホワイトボードにメモを書いていきます。

Velogicfitのソフトウェア画面①
3Dモーションキャプチャーシステムを利用してデジタル的にバイクポジションの寸法どりを短時間に行います。

Velogicfitのソフトウェア画面②
身体にマーカーすることで動的なデータがリアルタイムで観察可能です。

マイクロソフト・XBOX ONE KINECTセンサーを利用します。
被験者まで1.5mと省スペース化にも貢献

レーザー機器を正しく使用する技術も当然大切です。
腰山さんのバイクフィッティングを行っております。
画像では松尾さんと森さんが横・後ろから観察を行います。
ただ眺めるのではなく、観察ポイントをしっかり学びます。

最後は松尾さんのフィッティングを行いました。
日頃よりMTBやシクロクロスレースで活躍していますので、
フィッティング+αについても少しアドバイスさせて頂きました!

当講習会はBIKE FITの観察ポイントやお客様へのケアも指導しており、よりフィッティングを早く的確に行えるよう指導しております。
レーザー機器とBIKE FIT SYSTEMS社の測定器による測定方法は早く・正確なフィッティングを可能にします。クリートウェッジの効果を視覚的に確認することも容易です。

BIKE FIT講習会は受講者様に確実に、そして確かなフィッティング技術を習得して頂く為、少人数で行います。そのため気軽に質問し易く大変好評です。

今回の受講者様はフィッティングについての理論・機器の使用方法について正しく理解し実践できるようになりました。受講証とサンメリットのBIKE FITオフィシャルサイトの ショップリスト  にプロフィッターを示すアイコンを表示させて頂きますのでよろしくお願いします。

現在BIKE FIT講習会は遠方からの交通アクセスも良い神奈川県川崎市で行っております。羽田空港から電車で約30分、新幹線でお越しの場合もJR品川駅から東海道線で1駅です。またホテル会議室での開催のため前泊可能です。

忙しい中参加された皆様、お疲れ様でした。

今回の受講者さま
左より講師:伏見、松尾さま、腰山さま、森さま

株式会社サンメリット
伏見 真希門(ふしみ まきと)
米国BIKE FIT SYSTEMS社公認プロバイクフィットインストラクター
バイクフィット日本オフィシャルwebサイト