猫 | 所長の酒乱日記

どうも。


また久しくさぼってしもーた。



俺の好きなものに「酒」があります。

みんなもご存知よね。

でもその次に好きなものに「猫」があります。


うちの家は、少なくとも俺が幼稚園くらいの時から

絶えず猫を飼っています。


実際今でも実家には二匹のバカ猫がいます。



今日もね、ちゃりんこでバイトに向かってたら、

新宿のでっけぇビルのすぐ横の道に猫ちゃんが
いたんですよ。


真っ白で、たぶん野良猫なんやろけど、

しっぽもきれいで、

思えわずチャリンコを止めて、

写真でもとってやろうかと思って

そ~っと近づいていってんけど、

全然逃げへんのよね。


で、「お~、お前かしこいなぁ」いうて、

頭なでて、喉をかいてやったら、

その猫、鼻から血だしとってんな。


鼻血か、思って、パッて後ろ足の方見たら、

両足がぐったりしよるんよ。


素人の俺が見てもすぐわかったわ、

あ、足折れとるな、って。


で、初めてわかってん。

俺が近寄っても逃げへんのじゃなくて、

歩けないから逃げられへんのやって。


よく見たら、いろんなとこ怪我しとって、

たぶん車かなんかにひかれたんやろうな。


でも新宿のど真ん中で、俺もどうしてええか

わからんくなって、30分くらい猫の傍におって、

頭とか撫でとってんよ。


異変を感じた人が何人か近寄ってきてきてんけど、
みんな、かわいそうにねぇ、いうて立ち去っていくし、

時間ますごとに猫の息も荒くなって、なんや、
むっちゃ泣きそうになって、


あぁ、ほっといても死んでまうだけやなぁ、

って思って、とりあえず着てた上着で

猫くるんで、病院探そうと思ったんよ。


でも結構大きい猫で、俺に抱かれてもすぐ

抵抗して逃げようとするんよ。


暴れたら暴れるほど、自分自身が痛いだけやのに。


でもぎゅーって抱いて、道走ってったら、

猫も驚いたんやろな、俺の腕ん中で

おしっこたらしてもうて、もう上着もズボンも

しょんべまみれなって、

あぁ、こりゃいかんわと思って、なんとかタクシー

を呼んで、なんとか乗せてもらって、動物病院

行ってん。


タクシーん中では暴れ疲れたんか、

逆に大人しくなって、俺の手に擦り寄りながら

たまに弱々しくニャーって言うだけで、
はよ病院つかんかい!って思ってん。



幸い、病院は野良猫も見てくれて、

検査してくれることになってん。


でも検査だけでも二万かかる言われて、
それ以降も入院一日に一万くらいかかる

言われて、

なんやねん、ぼったくりやんけ、

って思ってんけど、ここまで連れてきた俺も俺やし、


はいわかりました、言うて、とりあえず

内金で4万払って、病院に預けて

俺はバイトに行ったんよ。



でも猫のことが気がかりやし、バイトもミスばっか

してもうて。。。。


夜に病院から検査の結果が電話に入ってて、

検査の結果、

骨盤、脊椎骨折。

内臓には異常ないらしく、それでもいつ急変するかも

わからんて。

元気になってから手術も必要なんやと。


で、帰りにずっと考えてしまったんよ。


どう考えても、その猫はもう歩かれへんやん。
入院も、一週間ではすまんやろうな、

もし仮に退院して、うちで飼ったとしても、

歩けないならトイレにもいかれへん。

俺には何万も払う余裕もないし、

手術もしてやれん。


でも俺がたぶん、ノーと言えば、

その猫は保健所かなんかで

死んでしまうんやろうし。


それやったら、あの新宿の道で死んだ方が、

猫もよかったんやろかとか、そんなことを

考えとったら、

もう猫が死によることを前提に考えてる自分が

嫌になってもうて、


あーーーーもうーーーー
ってなっとったんよ。


その猫に、どっちで死にたかった?

なんて聞かれへん。


できるなら、俺と住むか?と聞いてやりたい。


猫はなんていうやろなぁ、

ニャー、としか言わへんねんけど。


どう頑張っても、猫と人間は会話できへんからなぁ、

猫はニャーしか言わんから、人間が勝手にその

ニャー、を都合よく翻訳してしまうんよね。


俺も、都合よくその猫のニャー、を翻訳して

してしまいそうやねんな。


とりあえず、今日様子を見に病院に行って、

また考えようと思う。

当分は日記に書くことが、猫ちゃんの話

になりそうだわ。