久々の更新です。
振り返ると専門であるはずの「子どもの安全」について全く書けていませんが今回もそのテーマではありません(^▽^;)
でも、これからの季節、子ども関連の行事も増えますので、ちょっとズレますが、書くことにします。特に、世のパパたちに読んでもらいたいです。
主人が亡くなった日、2012年4月21日、土曜日のこと。
当時、電機メーカーエンジニアだった主人は残業も多く、平日はあまり子育てに関わっていませんでしたが、休みの日は子どもをよく見てくれていました。
言うなれば、家事育児を分担する「イクメン」の称号はあげられないけれども、「子煩悩」とは言える、というレベル。
「ママはパートと家事育児。パパは平日ガッツリ仕事、休みは育児もたしなんでいます」
みたいな感じでした。現在イクメンブームですが、上のようなスタイルがまだ日本の共働き家庭に一番多いのではないかと思います。
お互いの実家をすぐに頼れる環境ではなかったこと、主人が仕事にしっかり取り組めた方が世の中のためになると思い、私は、これが今のベストかな、と思っていました。
主人が亡くなった日の午前中、息子と娘が通っていた保育園の参観日でした。
息子は年長、娘は2歳。進級して最初の保育園行事を、私と主人で参加しました。
子どもたちのかけっこを見たり、親子でダンスをして過ごし、昼頃帰宅。
みんなで昼ごはんを食べ、落ち着いた14時頃、主人はいつもの休みの日と同じように、ジョギングの準備をしていました。
元々体を動かすのが好きで、普段の運動不足解消とダイエットを兼ねて走っていたので、それはいつもと変わらない週末の光景でした。
場所は自宅から歩いて10分程度の河川敷。ウォーキングやランニングコースになっていて、多くの人々が利用しています。
その日は5月中旬の暖かさでした。私は主人に
「今日あったかいし、(汗たくさんかきそうだから)タオル持って行ったらー?」と言い、
主人は「そやな」
とタオルを首に巻いて出て行きました。
それが、私と主人の最後の言葉でした。
そして、それが残された家族との最後の言葉でもあったと思っていました。
ところが、主人が亡くなって4年経った今年、10歳になった息子がボソっと言いました。
俺、お父さんが走りに行く前に、「ポケモンカードゲームしよ」って言うてんけど、お父さん「後でな」って言って走りに行ってん。
あの時、俺が「今して!」って言ってたら、お父さん走りに行かへんかったかもしれへん。そしたら助かったのに…
私は何と言っていいか分かりませんでした。息子との会話が最後だったことも初めて知りました。
続きます