核実験による、日本への放射性降下物について
どれくらいなのか認識されていない方がいて、そういう方が、危機を煽る
なぜかフクイチの事故を語る上で、チェルノブイリ事故や核実験の実態が軽視されている
データを無視してフクイチの影響を過大に見せようとしている
そういう風潮が散見されますが、きちんと比較しないといけません。
http://search.kankyo-hoshano.go.jp/servlet/search.top?pageSID=16170747
東京都への年間放射性降下物 セシウム137
核実験時トータル(1958年~1979年) 6338メガベクレル/平方km
チェルノブイリ事故(1986年) 183メガベクレル/平方km
福島第一原発事故(2011年・但しこのデータのみ3月~12年3月の1年)
11802メガベクレル/平方km
セシウム137で比べれば、福島第一原発事故では、核実験トータルの2倍の降下量があるといえます。
ではストロンチウム90の東京への降下量はどうでしょうか??
核実験時トータル(1958年~1979年) 2618メガベクレル/平方km
チェルノブイリ事故(1986年) 2.4メガベクレル/平方km
福島第一原発事故(2011年・但しこのデータのみ11年3月~12年3月の1年)
1.6メガベクレル/平方km
ストロンチウム90は、核実験に比べて、原発事故は非常に、少ないんですね。
確かに放射性セシウムだけ見れば、影響は核実験より多いように見えます。
でも、考えてみてください
1950年代後半から1970年代末まで、間断なくそこそこの量が毎月降下しています
これは原発事故では見られないことで、いわば食品でも呼吸でも慢性的に内部被曝しやすい状態です。
また、食品の規制やアナウンスはあったでしょうか?ありません。
核実験では日本中が同じように汚染されています(東京はまだ低い方)どこの産地の食品を食べても、やはり内部被曝します
また、フォールアウトが過ぎると、食品の検出値は大幅に下がりましたが(付着汚染が減る)慢性的にフォールアウトがある状態では、ずっと付着汚染され続けます。
現在、食品の半数は輸入ですが、当時はどうだったでしょうか?ほとんど国産です。輸入食品は少ない時期でした。
ハウス栽培等、フォールアウトを大幅に軽減する生産方法だったでしょうか?全然そんなことありません、まず露地栽培です。
家の作りはどうでしょう?今ほど気密性がありましたか?今よりなかったでしょう。
子供の生活はどうでしたか?今よりどろんこになって、屋外で遊んでいたのでは無いですか?
というわけで、影響、特に内部被曝を軽減する素因が、核実験時のほうが大幅に少ないんですね、現在と比べて。
で、ストロンチウム90は1000倍以上、降下していると。
他の、原発事故では放出されにくい、沸点の高い核種も、核実験では100%放出されます。
前の日記で、プルトニウムについても言及しましたが
http://mixi.at/a1U3qkh
フクイチの事故ではほとんど増えていません。ほぼ核実験のフォールアウト分です。
フクイチの事故では、ヨウ素131やセシウム134、137等、沸点の低い核種は核実験より多く出ていますが、逆に沸点の高いストロンチウムやプルトニウム等は、核実験のほうが遥かに放出され、日本に降下しています。
チェルノブイリ事故との比較において、特に内部被曝で、自給率や市場希釈、生活スタイル等が程度や影響を左右すると、何度も述べて参りましたが
この状態で、どちらが内部被曝するでしょうか?
影響はどちらが大きい??
結果としてセシウム137の内部被曝はこんな感じです。
図4 日本人成人男子群のセシウム137体内量の推移
![$ベレッタのナナメ45度視点!出張所](https://stat.ameba.jp/user_images/20130118/16/hina8989/f2/dd/j/t02200165_0599045012381994913.jpg?caw=800)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010411/05.gif
視野狭窄に陥らずに、きちんと比較していくことが大事です。
核実験のフォールアウトと比較した結果、必ずしも、「影響がない」とは言えないが
実質、「比較できるレベル程度の話」であって、果たして、「首都圏から避難」する必要があるのでしょうか??
2010年と2011年を比較すると、東京都は心疾患による死亡がむしろ減っています
死産率や新生児死亡率も、変化がありません。死産率や新生児死亡率も、福島ではむしろ減ってるぐらいです。
今年の統計でも、全国統計ですが出生に締める死産率は平成22年2.48→23年2.45→24年2.42とむしろ減少しています。
死亡例だけ取り上げて、「ワーワー騒いでいる方々」が言うここと、実際の結果は全く相入れません。
今年も詳細な統計がまた出てきて、出てき次第まとめていきたいと思いますが、そういった煽動に無闇に乗せられないこと
事故直後の情報の無い時期と違い、今は少し調べればデータも、計測結果も沢山あり、解ることですから、冷静に考えてみましょう。
惑わされたことは、恥ずかしいことではないと思います。
弊ページの読者にもそういう方もいるでしょう。感謝のメールなども時々頂きます。
一番恥ずかしいのは、「いつまでも惑わされ続け、目を背け続ける人」だと思います。
また、そういう方が、きちんとリスクマネジメント出来るとは、私は到底思えません。
どれくらいなのか認識されていない方がいて、そういう方が、危機を煽る
なぜかフクイチの事故を語る上で、チェルノブイリ事故や核実験の実態が軽視されている
データを無視してフクイチの影響を過大に見せようとしている
そういう風潮が散見されますが、きちんと比較しないといけません。
http://search.kankyo-hoshano.go.jp/servlet/search.top?pageSID=16170747
東京都への年間放射性降下物 セシウム137
核実験時トータル(1958年~1979年) 6338メガベクレル/平方km
チェルノブイリ事故(1986年) 183メガベクレル/平方km
福島第一原発事故(2011年・但しこのデータのみ3月~12年3月の1年)
11802メガベクレル/平方km
セシウム137で比べれば、福島第一原発事故では、核実験トータルの2倍の降下量があるといえます。
ではストロンチウム90の東京への降下量はどうでしょうか??
核実験時トータル(1958年~1979年) 2618メガベクレル/平方km
チェルノブイリ事故(1986年) 2.4メガベクレル/平方km
福島第一原発事故(2011年・但しこのデータのみ11年3月~12年3月の1年)
1.6メガベクレル/平方km
ストロンチウム90は、核実験に比べて、原発事故は非常に、少ないんですね。
確かに放射性セシウムだけ見れば、影響は核実験より多いように見えます。
でも、考えてみてください
1950年代後半から1970年代末まで、間断なくそこそこの量が毎月降下しています
これは原発事故では見られないことで、いわば食品でも呼吸でも慢性的に内部被曝しやすい状態です。
また、食品の規制やアナウンスはあったでしょうか?ありません。
核実験では日本中が同じように汚染されています(東京はまだ低い方)どこの産地の食品を食べても、やはり内部被曝します
また、フォールアウトが過ぎると、食品の検出値は大幅に下がりましたが(付着汚染が減る)慢性的にフォールアウトがある状態では、ずっと付着汚染され続けます。
現在、食品の半数は輸入ですが、当時はどうだったでしょうか?ほとんど国産です。輸入食品は少ない時期でした。
ハウス栽培等、フォールアウトを大幅に軽減する生産方法だったでしょうか?全然そんなことありません、まず露地栽培です。
家の作りはどうでしょう?今ほど気密性がありましたか?今よりなかったでしょう。
子供の生活はどうでしたか?今よりどろんこになって、屋外で遊んでいたのでは無いですか?
というわけで、影響、特に内部被曝を軽減する素因が、核実験時のほうが大幅に少ないんですね、現在と比べて。
で、ストロンチウム90は1000倍以上、降下していると。
他の、原発事故では放出されにくい、沸点の高い核種も、核実験では100%放出されます。
前の日記で、プルトニウムについても言及しましたが
http://mixi.at/a1U3qkh
フクイチの事故ではほとんど増えていません。ほぼ核実験のフォールアウト分です。
フクイチの事故では、ヨウ素131やセシウム134、137等、沸点の低い核種は核実験より多く出ていますが、逆に沸点の高いストロンチウムやプルトニウム等は、核実験のほうが遥かに放出され、日本に降下しています。
チェルノブイリ事故との比較において、特に内部被曝で、自給率や市場希釈、生活スタイル等が程度や影響を左右すると、何度も述べて参りましたが
この状態で、どちらが内部被曝するでしょうか?
影響はどちらが大きい??
結果としてセシウム137の内部被曝はこんな感じです。
図4 日本人成人男子群のセシウム137体内量の推移
![$ベレッタのナナメ45度視点!出張所](https://stat.ameba.jp/user_images/20130118/16/hina8989/f2/dd/j/t02200165_0599045012381994913.jpg?caw=800)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010411/05.gif
視野狭窄に陥らずに、きちんと比較していくことが大事です。
核実験のフォールアウトと比較した結果、必ずしも、「影響がない」とは言えないが
実質、「比較できるレベル程度の話」であって、果たして、「首都圏から避難」する必要があるのでしょうか??
2010年と2011年を比較すると、東京都は心疾患による死亡がむしろ減っています
死産率や新生児死亡率も、変化がありません。死産率や新生児死亡率も、福島ではむしろ減ってるぐらいです。
今年の統計でも、全国統計ですが出生に締める死産率は平成22年2.48→23年2.45→24年2.42とむしろ減少しています。
死亡例だけ取り上げて、「ワーワー騒いでいる方々」が言うここと、実際の結果は全く相入れません。
今年も詳細な統計がまた出てきて、出てき次第まとめていきたいと思いますが、そういった煽動に無闇に乗せられないこと
事故直後の情報の無い時期と違い、今は少し調べればデータも、計測結果も沢山あり、解ることですから、冷静に考えてみましょう。
惑わされたことは、恥ずかしいことではないと思います。
弊ページの読者にもそういう方もいるでしょう。感謝のメールなども時々頂きます。
一番恥ずかしいのは、「いつまでも惑わされ続け、目を背け続ける人」だと思います。
また、そういう方が、きちんとリスクマネジメント出来るとは、私は到底思えません。