嘘も百遍言えばなんとやらなんでしょうか?

東京都の汚染はキエフ市並、いやキエフ以上になると

さかんに喧伝していますが、まるっきり嘘です。

というか仮に事実でも、キエフ市は未だにウクライナの首都ですし

そもそも

キエフ市の人口推移

1979 2,144,000

チェルノブイリ原発事故 発生

1989 2,587,945

2005 2,514,227

2009 2,720.000


むしろ増えてるんだが…

避難する必要あるのですかね??

まぁ嘘だという数値的な証明は下できっちりします。

まずは木下黄太氏の主張

---------------------------------

東京23区の汚染状態の確認。セシウム合算で平均1,006Bq/kgでキエフを越える汚染の可能性。

http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/6ffe54f6c3c9f8a5f440edea1210ff41

 過去の首都圏の土壌調査のデータや僕に直接報告のあったデータで、東京23区のものをまとめなおしました。側溝や歩道脇の堆積物などは高く出るため、除外しました。これまでの放射能防御プロジェクトの発表と一部異なり、僕が信頼度があると判断したものを入れたり、そうでないものを外したりしています。検査会社とも話して、僕の中で確認をしながら、もう一度整理したものです。もともとバンダジェフスキー博士にデータをみせるために整理しましたが、わかっていたのですが、東京23区と多摩地域だと、23区が高く、多摩地域が低い数字でした。さらに23区でその後高いデータがあるため、平均は上がりました。今、四十二箇所で23区の平均を出すと、セシウム合算で1,006Bq/kgになりました。これは霞ヶ関の経済産業省前の植え込みで10,013Bq/kgをカウントしているものです。仮に、これを外しても(外す理由は特にありません)、セシウム合算の平均はおよそ786Bq/kgとなります。毎年、東京都で放射能検査で、セシウムの土壌を新宿区内で検査しているのが、都内の基準の場所ですが、ここが311前は、1.5Bq/kg程度までだったのが、去年の秋には、790Bq/kg程度になりました。この基準の場所の数値と、霞ヶ関の数値を外した、僕の方の23区の平均が同程度です。ここからも、23区の汚染平均は、およそ800Bq/kgから1000Bq/kg程度の状態と思われます。ウクライナのキエフが、数年後のセシウム137のみで0.8キュリー=およそ460Bq/kgで、当初の放出の比率が137:134=2:1と言われていることから、本当に大雑把な推定でおよそ690Bq/kgになります。セシウムの量だけで考えると、東京23区はキエフよりも汚染程度は強い可能性があると判断できると僕は思います。これが東京23区東部に限定すると、平均がさらに跳ね上がり、バンダジェフスキー博士が活躍したベラルーシのゴメリ並になるのではと推測しています。

-----------------------------------------------------------

どこがおかしいかというと

「ウクライナのキエフが、数年後のセシウム137のみで0.8キュリー=およそ460Bq/kg」

…と、さらっと言ってますが

1キュリー=370憶ベクレルなので、0.8キュリーは296億ベクレル

これ1平方キロメートルあたりの数値です(言わなくても分かると思いますが)

なので1平方メートルあたり29600ベクレル。これは放射性セシウム137だけでです。

ここからどうやって計算したのか意味不明ですが(多分65で割って、数字を整えた可能性、事故後65倍すれば換算できるデマが広がしましたが、まだ信じてる人がいるのが純粋な驚き)

土壌1kgあたり、460ベクレル、セシウム137:134が2:1だから460+230で

セシウム134+137合算で

690ベクレル/kgと推測


回りくどすぎる

えーっと比較している

「毎年、東京都で放射能検査で、セシウムの土壌を新宿区内で検査しているのが、都内の基準の場所ですが、ここが311前は、1.5Bq/kg程度までだったのが、去年の秋には、790Bq/kg程度になりました。」

この数字の根拠にはきっちり都内の1平方メートルあたりの数値が

http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/radiation_geo.html

土壌中の放射性物質検査結果
測定場所:
試料採取日
測定日
測定器種類
東京都健康安全研究センター敷地内
平成23年9月6日
平成23年9月12日~9月15日
ゲルマニウム半導体検出器


放射性物質 深さ0~5cm      深さ5~20cm
       Bq/kg(乾土)Bq/m2 Bq/kg(乾土) Bq/m2
ヨウ素131(131I) 不検出※1 不検出※1 不検出※2 不検出※2
セシウム137(137Cs) 430 8000 7.1 470
セシウム134(134Cs) 360 6700 4.2 280
セシウム合計 790 14700 11.3 750
※1 検出限界は、3.7Bq/Kg(乾土)、70Bq/m2

※2 検出限界は、1.4Bq/Kg(乾土)、90Bq/m2

出てるんですが…

東京都 セシウム134+137合算で14700ベクレル/平方メートル

先ほどのキエフ市の値だと1平方メートルあたり29600ベクレル。これは放射性セシウム137だけでです。

木下氏がした推計で計算すると

44400ベクレル/平方メートル


東京 14700ベクレル/平方メートル

キエフ市 44400ベクレル/平方メートル


キエフ市のほうが汚染が3倍酷いという結果に…

なんのことはない、「適当な推計」で無理やり平方メートルあたりをキログラムあたりに計算して

間違った比較をしているだけ


というか東京都の「790ベクレル/kg」って結果を知ってるのに、同じ所に書いてある平方メートルあたりの数値を

何故か

いいですか

何故か無視

しています。

なぜかというと、「都合が悪いから」です。

「この基準の場所の数値と、霞ヶ関の数値を外した、僕の方の23区の平均が同程度です。ここからも、23区の汚染平均は、およそ800Bq/kgから1000Bq/kg程度の状態と思われます。」

これだと「木下氏が調べても東京都の汚染はキエフより少ない」

という木下氏的に見当はずれな結論を主張しているのと同じです(事実なんですが)

何故【数年後のセシウム137のみで0.8キュリー=およそ460Bq/kg】とさらっと書いて

Bq/k換算する前の値を書かなかったのでしょう?

いい加減な推測がバレるからですかね?

またチェルノブイリの推定放出量はそもそも

セシウム137:134で85:54 

http://www.rist.or.jp/atomica/data/fig_pict.php?Pict_No=02-07-04-12-03

【当初の放出の比率が137:134=2:1と言われていることから】

と木下氏は言っているが実際は

3:2程度であって「2:1」は「かなり誇張されている」し他の推計でも(1.5~1.8:1)程度で2:1は大雑把すぎ

大体「数年後の地表面の平方メートル当たりのベクレル」と事故同年の数字では、明らかに前者が低い値が出る。

放射性セシウムは地表面から遠ざかるからで、5年後だと大体地下25センチまでに広がって分布していると推定できるからです。

実際の放出比率の数値に近い計算をしてみると

東京 14700ベクレル/平方メートル

キエフ市 49333ベクレル/平方メートル



よけいにキエフ市が多くなってしまったwwwww

あとキエフ、キエフって言ってるけどキエフ州なのかキエフ市なのかちゃんと書けと。

キエフ州って広いんですよ、「チェルノブイリ原発もキエフ州にある」ので…


あと普通に分かる話で

事故直後の放射線量

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/GN/GN9207.html

キエフは人口250万人の旧ソ連で3番目に大きな都市である。ソ連国内でチェルノブイリ事故の報道が最初にされたのは、29日の夜のテレビニュースであった。(国外向けには、28日夜8時のモスクワ放送が伝えている。)しかし、キエフ市民の多くは、すでに口コミで事故の発生を知っていた。キエフ市の放射線量が上昇し始めたのは、4月30日午前10時からであった。その日のうちに最高2ミリレントゲン/時まで上昇した。翌5月1日、市内の中心にある十月革命広場前では、予定通りメーデーの行進が行われた。キエフ市内の放射線量は、数日間程度0.5~2ミリレントゲン/時が続き、それから徐々に減少し、5月の末には0.2ミリレントゲン/時程度になった(5)。

キエフ市内 4月26日事故発生で

4月30日から増加

数日間程度0.5~2ミリレントゲン/時=4.4~17.54マイクロシーベルト毎時

5月の末には0.2ミリレントゲン/時程度=1.75マイクロシーベルト毎時

事故当初の東京都の線量、そんなに高かったですか??

事故直後で判明している、空間放射線量の最高値は、3月15日に新宿区のモニタリングポストで測定された

0.496マイクロシーベルト毎時です。

キエフ市の線量が高すぎて比較にならない…

う~ん、これでも東京都はキエフ市より汚染が酷いらしい…


それって「妄想ですよ」