離婚後の養育費を取り立てる制度を行政が法令化することについて、
私は賛成だし、当然のことだと思う。
明石市の取り組みは素晴らしい。
というか世界各国に比べて日本は制度化が遅れているから、条例だけじゃなくて法律を早く整えるべきと思う。

でも、新宿区議員(おじさん)の、そんな男(養育費を踏み倒す男)と結婚した女の責任であり、行政に頼るなんて甘えているという発言。
そしてこれに賛同する女たち。

私はこれが心底理解できない。
特に賛同する女。

対人において、明らかに悪いとわかっている人物A(養育費を払わずに逃げている方)がいて、Aと結婚したBがいて、このAとBのどっちが悪いか?という発想になっているのが、理解できない。

まず、100%Aが悪いでしょ。
Bも少しは悪いかも知れない、のくだり、不要でしょ。
養育費がもらえないことと好きで結婚して子供産んだのは別の問題。
Bに罪悪感持たせてなんのトクがあるのか。
Aを図に乗らせる以外の何にもならない。

便宜上、養育費を払わない男とシングルマザーの女で例えてるけど、男と女が逆転しても同じこと。

決められていることに沿ってないAが100悪い。
そしてBに自業自得というボールを投げつける必要はない。

そもそも、人間は失敗するものでしょ。
結婚して間違いだと思ったら離婚したらいい。
でも結婚を失敗したときのセーフティネットが全くないと人生リスタートできないのではと思わせる、そんな世の中は絶望的だと思う。

だったら恋愛しないし結婚しないし子ども産まないし少子化も止まらないよね。
失敗したら人生終わりなんだもの。

そして、自業自得の考え方を女に向けている女。
自己責任という言葉が好きな女。

学生時代まじめに勉強しなかったから低収入の職業にしかつけなかった、とかそういう類の自業自得じゃない。
対人で起こったことにおいて、相手が悪いことをしているのならその相手が悪いのだ。
夫となる人物を見極める能力がなかったから、というのはあくまで離婚したことにおける反省点であって、養育費をもらえない理由にはならない。

自分が大船に乗って助かったからと、周りで沈んでいる女性は見殺しにするの?
その女性は未来の自分かもしれないのに。
そして女の味方になれるのは女しかいないのに。

そんなことをしているから日本女性の立場は一向に良くならない。いつかあなたが失敗したときに痛い目を見るよ。
あなたが失敗しなくても娘が失敗するかもしれないし、あなたの友達は減っていくよ。
何も言わずに去っていくよ。


私は自分に当てはまらないことでも立場の違う女性でも、不当に権利が阻まれていると感じたら自業自得とか言わず真っ先に助ける。