仕事について考えたことです。
忘れないように自分のために書いているので、どうぞスルーしてくださいm(__)m
今日は研修で出掛けてきました。
ちょっと遠くの場所なので早起きしなくちゃいけないし、昨日は早く寝て早く起きようと思っていたら、無性にモヤモヤすることがあってあんまり寝られませんでした。
今週はすごく忙しい週で、「地獄の一週間」とみんな言っていて、一人でも抜けたら大変なのに、今日行われる研修会に行ってみたい…と言ったら「大丈夫だから行っておいで」と行かせてくれました。
せっかく作ってくれた機会なんだからちゃんと学びたいな~と思っていたので、自分のプライベートな事情で寝不足で途中で寝てしまったなんてことがないように…!!と思って出掛けてきました。
すごく研究している人のすばらしい実践、とても勉強になって、行かせてもらえて本当によかったと思いました。
話の中に、東日本大震災のときに亡くなった警察官の方の奥さんの手紙についてのお話がありました。
住民を避難させている最中に津波に巻き込まれて亡くなった岩手県の警察官の方です。
この方の奥さんの手紙、新聞に掲載されたことがあるのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、一部だけご紹介します。
3時頃、大きな地震を車で体験しました。
夫からすぐメールあり。
「気をつけて」とかいてあり、夫は大丈夫なのだとほっとしました。
おばあちゃん、子供たちの方には連絡取れず、夫へ「信号全部消えてる。連絡とれません」とメール。
夫より「気をつけて 気をつけて メールしかダメです」。
これが最後のメールでした。
最後まで私を気づかってくれました。
夫はできる限りの人を逃がし、自分はぎりぎりの所までやれることをやろうとしていたそうです。
見つかった財布には、私が作った家族の写真付き「がんばれカード」が入っていました。
きっと最後は家族のために生き残ろうと懸命にがんばったはずです。
子供たちにも申し訳ないと思ったはずです。
それがかわいそうでとてもつらいです。
夫は、
「自分はいざという時は仕事でいなくなる。
何か起きた時、家族の顔がちらついて、目の前にいる人を助けられないような警察官にはなりたくない。
もし自分に何かあったら子供たちを頼む」
と、このような事を折に触れるたび言ってきました。
私も夫は家族だけのものじゃないと意識するようにしてきましたが、やはり家族にとっては頼れる大きな存在でした。
「お父さんはもう痛くないし、寒くないし、つらい気持ちもないから大丈夫」と子供たちとも話し、できるだけ楽しくいつも通りの生活を送っています。
順番が逆になったり、何を書いたかよく分からないのですが、夫にはありがとうとしか伝えられません。
小さい時から温かい家庭の中にいて育ち、私と出会ってからは至らぬ所も多かったと思いますが、おいしいものを食べる時の幸せな笑顔は忘れることはできません。
「何か起きた時、家族の顔がちらついて、目の前にいる人を助けられないような警察官にはなりたくない。」という部分を読んだとき、研修中なのに泣きそうになりました。
私は、就職する前、そしてした後もしばらく、「人の役にたつために働く」ということがよくわかりませんでした。
「誰かの役に立ちたい」「人のために何かをしたい」という言葉を聞くと、「すごいな~、どうしてそんなふうに思えるんだろう。仕事はお金を得るため自分のためにやるもの」と思っていました。
でも、仕事を続けていると、苦手な人からも、嫌なことからも、面倒なことからも、逃げることはできないし、やるしかない。
就職したばかりの頃は1年くらい毎日のように泣いていて「もう辞めたい」とばかり思っていました。
いろいろなことがあって、辞めることなくこうして続けているうちに、仕事を通していつの間にか自分が今まで苦手だったことができるようになり、前よりもっと人のことが好きになり、少しでも成長していることがわかるようになりました。
そして、どんなときも、今自分がしている仕事の向こうには必ず「人」がいて、仕事は人と人が触れ合うことなんだとわかりました。
自分の人生と誰かの人生が貴重な偶然の中こうして交わることができたのなら、今関わることができたその人のために、自分にできることを精一杯やりたいと思うようになりました。
名前もわからない、道ですれ違うだけの数えきれないくらいたくさんの人が、こうしてそれぞれの役割を果たしながら毎日一生懸命生活している、そのことがすごいということが、働いてからわかりました。
私にはわからないところで辛いことも悲しいこともたくさんの人生の経験を積んで、それをいちいち口に出したりはしないで笑顔で元気に生活している周りの人みんなが尊くてすごい存在なんだと思うようになりました。
自分でも気づかないところでたくさんの人に助けられて今まで生きてこられたのだから、これから自分がかかわる人のために自分ができることをやっていきたい、少しでも今までしてもらったことを返していきたいと思いました。
就職する前、同じ仕事に就いている先輩から、「この仕事は365日のうち363日はつらい。でも、残りの2日は、心から感動して涙が出る。そんな2日のために363日を働く」と聞きました。
実際に自分で働いてみてから、本当にそのとおりだと思いました。
悩んだり戦ったりしながら363日を働いていけるのは、2日間の心からの感動を知っていることと、自分の仕事に対する誇りや信念なのだと思いました。
この警察官の方の「何か起きた時、家族の顔がちらついて、目の前にいる人を助けられないような警察官にはなりたくない。」という言葉には、仕事に対する目標や理想、誇りが込められていて、その人の生き方が表れているようで胸に迫りました。
そして、こうして、自分の仕事に誇りを持って取り組む家族の気持ちを理解して受け入れて、支えていた奥さんもすごいなと思いました。
この新聞記事の見出しは「夫は誰もが認める警察官」でした。
誰もが認めるのは、この方の仕事に対する姿勢がいつでもぶれることなく貫かれていたから、信頼されて愛されていたのだと思いました。
今日の研修は、働くということについて、筋を通して生きるということについて考えることができた貴重な時間でした。
誰もが認める人…私にとっては、ジェジュンもそうです。
自分の仕事に対する夢、責任感、誠意…どれをとっても、いつでも高い意識でぶれることなくやり遂げています。
昨日モヤモヤしていた気持ちが、今日の研修で、誠意を持って自分の役目に取り組む人の話をたくさん聞くうちに薄くなって消えていきました。
自分の目で見て、自分の頭で考えて、信じられると思った人、尊敬したいと思った人、そういう人の言葉を大事にしていこうと思いました。
昨日はご心配おかけしてごめんなさい!