◇ 1 大岡紅葉2 から紅の恋歌感想 ◇ | ひまわりの散歩道

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劇場版名探偵コナン「業火の向日葵」の感想をメインに
コナンについて好き勝手、書き散らしています。
 
 
 

◇ 1 大岡紅葉2 から紅の恋歌感想 ◇

 

コナン曰くの 「謎に包まれた未来のクイーン」 な紅葉さん。

 

サンデー本誌で巻き散らされた謎は、
「未来の旦那さん」 発言の謎と一緒に、

劇場版で解けたわけですが

 

そういうことなんだー、と思って改めて紅葉さんを見ると

いや、もう、すごいねこの人!!

 

つまりは、小学校の時から、

 

「ウチが大会で優勝するんは当たり前」

 

と思うくらいに、かるたに打ちこんでいた、と。
同い年の男の子なんて、相手にならなかったでしょう。

ところが、突然現れた同い年の少年 (=服部くん) に負け、
でも 「嫁にとったるから腕磨いて待っとけ」 と言われた。

 

自分がすごく一生懸命やっていることを、
さらっと追い抜く相手って
良くも悪くも、印象深いですよ。

 

その相手に 「嫁にとる」 「腕磨け」 と言われたら

 

「自分に負けたとはいえ、気に入った。
 いつか迎えにくるから、その時までに
 自分が妻にするのにふさわしい女になるよう、努力しろ」

 

と、解釈しますわね。
ええ、あずまだったら、そう解釈します。

 

で、本当に努力・・・したんでしょうね。

たぶん、服部くんに勝つためではなく
服部くんに、彼にふさわしい人間だと、認めてもらうために。

 

名家のお嬢様のようですから、
礼儀や立ち居振る舞いも身についているでしょうが

 

それ以上に、

服部くんが、大阪府警本部長の息子で、
「西の名探偵」 と呼ばれる人物である。

 

なら、その妻にふさわしい女性は、どうあるべきか。

 

常に自分に問い、常に自分を磨き、
自分を高めて来たのではないか、と思います。

 

だからこその、自信、矜持がありますし
自分の信念を貫く強い意志がある。

 

思い人である服部くんが、

大阪府警に来い、と指示しているのに
頑として引かないし、そんな紅葉さんを、伊織さんも止めない。

 

あれはびっくりしました。

いや、あんな状況だったら、
大会参加自体をやめます あずまなら!!
つーか、私が家族だったら絶対止める!!
伊織さん何で止めないの!?

 

なんですが

 

まあ、かるたに人生かけてるんでしょうね、文字通り。
その無謀さがまた、若さっちゅーか、魅力っちゅーか。

 

さらに、ラスト、名頃さんの真意を話すシーンですが
いやコレが一番びっくりしました。

 

周り、火事でごうごう燃えてるわけですよ。
どっかで生きてる、と思ってた師匠が殺されてたわけですよ。
自分が所属している会の、
尊敬していたであろう会長が、殺人犯だったわけですよ。

 

どれをとっても、恐怖で言葉もでない状況じゃないの?

 

和葉ちゃんは、服部くんと修羅場を踏んでますし
そもそも警察関係者の娘ですから、
こういう場は多少慣れているかもしれません。

 

でも、紅葉さんは違います。
かるた強いって言っても、
犯罪とは無縁の、普通の女子高生でしょう。

それを、あんなに毅然と・・・。

 

あの場面は本当に驚きましたね。すごい度胸だわ。
うわー、紅葉さんって、こういう人なんだ、て。

 

今回、和葉ちゃんの敵役として登場しているので
気位が高くてキツイ女、と言う面が強調されてますけど

 

本来の彼女は、落し物を届けに行った蘭ちゃんが見たように
礼儀正しく、人を思いやり、
自分の気持ち・・・不安や喜びを素直に表す、
とても好感のもてる女性。(ちょっとキツイけど)

それと同時に、必要な時に前に出る度胸がある。

 

いやコレは・・・和葉ちゃんいなかったら、
服部くんの奥さん紅葉さんで決まりだわ。
十分、つりあいますね。

 

ただ、惜しむらくは・・・服部くんの恋人基準が
「社会的地位・能力の面で、自分にふさわしい女性」 ではなく
「自分が惚れた女性」 なことです。

 

当たり前のことなんですが、
この辺り、紅葉さん判ってなさそう。

 

でも、こればっかりはしゃーないよ、紅葉さん。
人は肩書きで恋愛する訳じゃないからね。


大岡紅葉  2 

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