悦子さんのお店に行ってみたい

喫茶店のドアの感触はどんなだろ?
どんな気持ちで喫茶店の空気を吸うだろ?
その日、窓から見える景色は?
椅子やテーブルの肌触りは?
悦子さんは私にどんな音楽を選んでくれるだろうか?
私はどんなコーヒーカップでコーヒーを飲むのだろ?

丁寧にその瞬間を味わい
悦子さんが淹れてくれるコーヒーを飲み
やわらかい魔法にかかるのだ

こんなお店に出会いたいな
悦子さんのお店に行きたいな

『虹の岬の喫茶店』

読後感はとてもやわらかいものだった

悦子さんが好きだ
悦子さんにお会いしたい


あっ、そうか
私はもう悦子さんの魔法にかかっているのかもしれない
悦子さんのやわらかい魔法
その中にまだ漂っています



あべ