第61回正倉院展 | 小春日和

第61回正倉院展

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行ってきましたよ~!
未だ感動と興奮が覚めやらぬ…
といった感じですが(笑)

すごい人でした。
入館30分待ち…
人気テーマパークのアトラクションか、と見まがうような長蛇の列。

途中モニターが用意されていて、過去の展示物を取り扱った番組を放映していたり、号外的な新聞が置かれていたり…
と、待ち時間への心配りのようなものを感じながら、いざ入館。

素晴らしい…
そして美しい…

今年は北倉11件、中倉25件、南倉28件、聖語蔵(しょうごぞう)3件の総計66件の宝物が出陳されていました(このうち12件が初出陳)

まずいきなり今回楽しみにしていた、光明皇后御書「楽毅論(がっきろん)」
生命力溢れる、とても力強い文字でした。

漆背金銀平脱八角鏡(しっぱいきんぎんへいだつのはっかくきょう)
美しい金銀の装飾が施された、鏡。

紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)
今年の正倉院展のポスターにもなっている、異国情緒溢れる琵琶。
背面の木画の美しさに目がいきがちですが、表面のかん撥(ばち)に描かれた狩猟宴楽図(しゅりょうえんがくず)も細やかで美しい。

白銅柄香炉(はくどうえのこうろ)
金銀花盤(きんぎんのかばん)
漆彩絵花形皿(うるしさいえのはながたざら)
みな、色鮮やかな色彩、趣向の凝らされた装飾…
思わず魅入ってしまうものばかりでした。

ほかにも、聖武天皇御遺愛の刀子、御帯残欠、遊技具、武器、楽舞関係の宝物、儀式具、仏具、文書などが展示されていました。



ただ一つ残念なのは、マナーのよくない方が増えていて、我先にと言わんばかりに前にいる方を押しのけて進んだり、展示ケースの前にいる方を押し出して割り込んだり…

せっかく美しく素晴らしい宝物を見に来ているのに見る人にそんな方がいると、価値も半減してしまうような気がして、少し悲しい気持ちになりました…

見たい気持ちはみんな同じ…
ちゃんと順番に、交代しながら見ている方もいらっしゃいます。
アタシも実際、親切な方に場所を譲って頂いたりもしました。

焦らなくても宝物はなくなりません。
時間に追われながら…ではなく時間を、外の喧騒を忘れ、悠久の時を感じながらゆっくりじっくり味わいながら見たいものですよね…





それでも、やっぱり行って良かった!
と思える正倉院展。
次回も本当に楽しみです。