昨年の今頃、リハビリ病院で始めてタイトルの単語を聞きました。

この年になるまで知らなかったのは少し恥ずかしいです。

 

リハビリ病院の先生(理学療法士ではありません。医師です。)の診察を受け、

最後に、「医学用語で云うとハイヨウだね。」

っと言われ、「はぁ?」っと。。。

 

先生に漢字で「廃用」っと教えてもらい、説明を聞き。。。少しショックでした。

 

入院したリハビリ病院は、病気、事故、ケガによる身体機能低下の回復が

専門のリハビリ病院で、MGも対象疾患。

 

入院患者さんの中に老人性廃用症候群の患者さんも数名いました。

同室に入院された老人性廃用症候群の患者さんが、

先生の問診を受けていて聞こえてしまったのですが、

殆ど、先生のお説教です。

先生は、「なるべきしてなった」「家族に迷惑かけたね」を連発。

その患者さん、仕事を引退後、殆ど自宅で動かず数年過ごしてしまって、

次第に寝たきり状態になったようです。

家族の説得も聞かず、最悪の状態になって、自らリハビリ病院に入院して

機能回復をする決心をしたとか。。。

先生は、「ベッドに横になってはダメ」「座って」「椅子に座って」っと頻繁に

病室に訪れ声を掛けてました。

この先生、行動的と云うかよく動く方で、リハビリ室、病室、食堂っと一日中、

病院を回り、患者一人一人に声掛けをしていました。

リハビリ病院の医師は、私の知っている医師とは違いました。

大学病院の医師は、何か偉ぶっているところがある様な、専門分野に

特化している様な、、、少し近寄りがたい。。。

リハビリ病院の医師は、広く浅く医療技術があり、患者一人一人に

自ら近くに寄り添う様な、個人病院の医師みいな親近感があります。

 

話は少しずれてしまいました。

私の父親は他界しています。今、思うと老人性廃用症候群だったと思います。

仕事を引退して、自宅でゴロゴロする毎日、動かないから食欲も無く、栄養不足

、筋力低下、関節は固く、次第に骨と皮の寝たきり。

家族の説得も聞かず、病院へも行かず、寝たきり状態で自宅で亡くなりました。

死因は不明でした。

その時、「廃用」は知りませんでした。

知っていたら、リハビリ病院に入院させたでしょう。

そうすれば、もっと長生きできたし、家族にも迷惑かけなかった。

 

っと、昨年、リハビリ病院に入院中、思いました。