前回更新してから、大分経ちました。これからはこつこつと書きためていこうと思っています。しかもこっそりと。久しぶりにのぞきに来た知り合いが「おっ、余裕が出来たんだな」と思ってくれると思います。


この間いろいろとありました。今日は仕事面で。今まであえて仕事のことを書かなかったのですが、研究をしている人以外の人にどういう流れで仕事をしているのかを知ってもらえればうれしいです。




4か月前ほどに直属のスタッフサイエンティストに呼び出されて、「同じような内容の研究をしている人達がいて、すでに投稿した。急いでまとめて投稿するぞ!」と言われてから、土日が無くなりました。。


1ヶ月後、とりあえず今までのデータと1カ月で出たデータをまとめたところ、「もうすこしデータを足して上の雑誌を狙おう!でも時間が無いぞ」といわれました。

あぁ、欲が出てきたな、と思いつつ、確かにこれではデータ的に微妙だし、もっとデータ入れないとインパクトファクター4前後の雑誌ですら危ないかもしれないとそのとき感じて、弱い部分(特にエクスプレッション関連)を補強しました。


年度末だったので、お金が無くなる寸前に大量にプライマーとプローブを注文しました。しかもラボに前任者が設計したプライマーとプローブがあるからそれも合わせて使いなさいと言われました。前任者が設計したのは、Molecular BeaconというqRT PCRの世界ではマイナーの部類に入るもの。マイナーな部類のものは過去のデータがあまりなく、方法論が確立されていません。キットも売り出されていないし。。こういうものは手さぐりでやっていくしかないのだけど、時間がない。

こういう時って今までプライマーを数百設計した経験が生きるものですね。プライマー設計プログラムを使わずに、目で見て15個ほど作って注文しました。しかもほぼうまくいきました。やってみるものだとホント思いました。


もうひとつの課題がLC/MSを使ったもの。ひとつの実験辺りサンプル採集に2週間以上かかるので失敗出来ない状況下で失敗もありましたが、これまたうまくいきました。

うちのラボは化学者のチームと生物学のチームがいます。LC/MSはケミストが日常的に使っているものです。自分の持っていたサンプル数が500以上。1サンプル20分。「悪いんだけど、空いている時間に使わせて。もし使いたかったら、いつでも声かけてくれれば、時間空けるから」と交渉してなんとか、やりきりました。24時間稼働させていたので、数回不調を訴えてきましたが、大事にはいたりませんでした。


この間にボスのところに数件論文のレビューの以来が来ていて、「これって大丈夫だよね?」と聞かれて、ドキドキしながら、現在投稿中の論文を読みました。「少しかぶっているかもしれないけど、メインのところが違うから大丈夫」といいつつも焦りました。


それらのデータを全てまとめて、今週のミーティングで発表しました。ボスからも、論文にまとめて良いとのゴーサインが出ました。ここまで来るとあとは書くだけ。大分楽になりました。今週末の3連休は久しぶりに休みをとります。バージニアにある温泉に行ってきます。