土方美雄の日々これ・・・ -430ページ目

「黒執事 Book of Murder 下巻」

ハイ、上巻のレビューで、下巻観たら、感想を書きま~すと、書いたんで、一応、書きますが、ミステリィとしては、結構、「本格派」を目指しちゃってるんで、ネタバレになるようなことは、一切、書けないし、実に、書きにくい・・っす(笑)。

でも、重苦しさ全開のTVシリーズ「サーカス編」から一転して、ずいぶんと、肩の力を抜いた作品だなぁ・・と。セバ・・じゃなかった、謎の医師の謎解きは、結構、爆笑もの。でも、セバ・・じゃなかった謎の何とか(汗)・・って、悪魔のハズなのに、ずいぶんと、人間化???してきたもんだ。まぁ、お気楽に、安心して観ることの出来る、ファン向けの番外編的1本です、ハイ。


「神さまの言うとおり」

人気コミックの映画化だし、主演はイケメン福士蒼太だし、まぁ、ヒットして当然・・なのかもしれないが、それにしても、後味が悪くて、中途半端な終わり方だなぁ・・と。どーせ、続編つくる気なんでしょうが・・。

福士蒼太演じる、退屈な日常に飽き飽きしている高校生・高畑瞬は、ある日、突然、教室に出現したダルマによって、後戻り出来ぬ、ゲームの世界に引きずり込まれる。それは、単純な「だるまさんころんだ」だったが、動いたところをダルマさんに見られたら、文字通り、死が待っている殺人ゲームだった・・と、まぁ、そういったストーリィ。

「だるまさんがころんだ」を何とかクリアした瞬を待っていたのは、まねき猫とコケシとシロクマとマトリョーシカという、かわいくも恐ろしい刺客たち・・果たして、何人が生き残れるのか???福士蒼太以外の出演者は、ヒロイン役に東宝シンデレラの山崎紘菜、その他、神木隆之介に染谷将太等々。最後に登場する、一連の殺人ゲームの仕掛け人とおぼしき、謎の「神さま」には、リリー・フランキー。声だけの出演ですが、招き猫役で前田敦子も・・。

大昔に流行った「バトルロワイヤル」を彷彿とさせる怪作を、三池崇史監督がCGを多用して演出。この手の作品がお好きな方は、見ればぁ~(しんちゃん風に)。




エロ漫画家 小鈴ひろみ君

昨日みた夢に、昔の友人、小鈴ひろみ君が、唐突に出て来た。大昔に喧嘩別れして以来、正直、彼のことを思い出すことは、ほとんどなかったのに、一体、どうしたんだろう???・・と気になって、あるいは、彼の消息がわかるかも???と、パソコンで検索してみたが、昔、彼の描いた本のことが出て来るだけで、最近の彼の消息等は、一切、わからなかった。

小鈴ひろみ君とは、中学、高校・・と同じ学校の同学年だったが、クラスが一緒になった高校時代に、親しく、つき合うようになった。高校卒業後は、プロの漫画家を目指していた彼は、ある大物漫画家のアシスタントになり、私は1浪後、大学に進学し、接点はほとんど、なくなった。しかし、どうして再会したのか、今となっては記憶が曖昧だが、私が大学を出てしばらくして、彼が荻窪に、私が阿佐ヶ谷に、つまり、お互いのアパートを徒歩で行き来出来る距離に、住んでいたこともあって、よく会って、アシスタントをやめ、漫画家として独り立ちしていた彼の部屋(私の部屋は、トイレ・洗面所共同の三畳だったので・・)や茶店などで、バカ話をするようになった。

その後、私は彼と組んで、私が漫画のストーリィを書き、彼が絵を描くという形で、共作するようになり、その関係は数年、続いた。今考えれば、何も、私の手など借りずとも、彼が自身で漫画のストーリィをつくればよかったわけで、共作の申し出は、大学を出てからも、定職がなく、今でいう、極貧の「フリーター」状態であった私に対する、彼の好意であったとよくわかるが、バカな私は、その当時は、そんなことにも、思いが至らなかった。フリーのライターとして仕事を始めたのも、最初は、彼の紹介で会った漫画雑誌の編集者のツテによるものだったので、彼は私にとって、文字通り、「恩人」である。

そんな彼と、つまらないことで大喧嘩をして、絶交してしまった。何という、バカな男だったのだろうと、そう思う。

エロ漫画家の小鈴ひろみ君、今、どうしていますか???是非是非、消息が知りたいです。

池ジュン詣で

昨日は、どこにも出かけないつもりだったが、夕方、娘が池袋のジュンク堂へ行くというので、そういえば、池袋のジュンク堂には、最近、行っていなかったなぁ・・と思って、つき合うことにした。

新刊で特にこれというものはなかったが、以前、八重洲ブックセンターで見つけて、どこかへ行く途中だったので、重いなぁ・・と、買うのを断念し、いずれ、アマゾンででも・・と思いつつつ、完全に失念していた(汗)大型美術本「イケムラレイコ作品集」を見つけて、ああ、そうだったと、購入し、娘が買った本と一緒に、宅配を依頼。

イケムラさんは、つい最近、富士の裾野にある、何とか彫刻庭園美術館(す、スイマセン、名前忘れた)で、個展を開催されていたが、行くのにはあまりにも遠いなぁ・・と思って、結局のところ、行かず仕舞い。以前、国立近代美術館で開催された回顧展が、とてもよかったので、おそらく、初の作品集は楽しみ。

今は、午前6時少し過ぎだが、こんな時間にもう起きている・・のではなく、昨夜から一睡もしていない。7時に娘を起こして、朝飯を食わせて、送り出したら、少し、寝よう・・。

辺野古、事態急変&母の一周忌

22日、突然、辺野古の仮桟橋工事が中断され、海保の姿が消えた・・との報。政府が総選挙への影響を考えて、延期の決断をしたとも報じられているが、なら、何故、いったん、何が何でもの強行着工に踏み切る姿勢を示したのか???等々、疑問も残る。

まぁ、それはさておき、現地の人々も、これで本当に「つかの間の休息」をとることが、出来るだろう。あとは、総選挙で、政府与党を惨敗させることが出来ればいいのだが、対立候補=野党総崩れ状態の現状では、それもまた、至難の道であろう。せめて、与党の権勢を少しでもそぐことが出来るよう、それぞれが、それぞれの場で、出来ることを、頑張るしかない。

さて、昨日は、母の一周忌法要。一周忌は、本当は今日(24日)なのだが、諸事情で、1日くり上げ。私と娘を含め、親戚8名が集まり、法要にお墓参り、そして、会食。疲れた。

あれこれ、しなければならないことはあるが、私も今日1日は、ゆっくり、したい。






ついに、始まってしまった・・

ついに、始まってしまった。

ヤマヒデさんやチョイさんのブログによると、安倍政権は知事選における翁長候補圧勝の、わずか3日後の19日に、辺野古における浮き桟橋の設置工事に着手し、翌20日にはオイルフェンスを張る準備が大浦側で始まった由。

以降、海でも陸でも闘いは激化し、海では、カヌー隊に大量の拘束者が出て、陸でも21日に、第1ゲート前で、機動隊の暴力により、80代の島袋文子さんが、頭部を強く打ち、救急搬送される事態が生じているという。

翁長圧勝で、「辺野古新基地建設反対」という、沖縄の人々の民意が明らかになったことを無視して、というか、あたかも、嘲笑うがごとく、何がなんでもの強行着工に打って出た政府の暴挙には、満腔の怒りを禁じ得ない。すぐにでも、辺野古へ駆けつけたいと思う反面、そうは出来ない私の事情もある。今は、歯がみしつつ、現地の健闘を、遠く東京の地から、祈るしかない。文字通り、地獄に落ちろ、安倍政権。


「西遊記 はじまりのはじまり」

「少林サッカー」のチャウ・シンチーが製作・脚本・監督を手がけ、今回は自らが主演しなかった「西遊記 はじまりのはじまり」は、三蔵法師が孫悟空・猪八戒・沙悟浄と出会い、天竺への旅に出発するまでの物語であるが、もちろん、とんでもねー!!がウリのチャウ・シンチーのこと、誰もが知ってる「西遊記」を、極彩色でチープなCGと、ベタなギャグ満載の、ペラペラなB級妖怪バトル一大エンターテイメント作品に、仕上げている。

特に、孫悟空は、ボロボロの服を着た、ただの禿げたおっさん、それが仏の封印から解かれると、大袈裟な衣装をまとった、その実、結構、ちっちゃな猿に、そして、最後には迫力満点名な巨大猿へと変身していくけど、また、禿げのおっさんに逆戻り・・と、笑わせる。まさに、「ドラゴンボール」の世界。その上、ラストで、三蔵法師ご一行さまが揃うと、突然、鳴り響くのが、日本の大昔の人気TVドラマ「Gメン何とか」のテーマソングと、リスペクトというか、パクリというか・・まさに、何でもありの、おふざけおバカ映画。でも、昨年公開された中国本土では、年間興行成績堂々第1位の大ヒット映画となり、続編、続々編の製作も、予定されているんだそうな・・。

私的には、大好きなスー・チーさまがヒロインとして登場し、えっと、そのう・・け、決して若くはないのですが、キュート???なお魅力を、ここぞとばかり、ふりまかれていて、そ、それだけで、大満足です・・うううう(感激の涙)。でも、最後に死んじゃうので、涙、涙。おいおい、続編はスー・チーなしかよぉ~ッ(怒)。

ビオレタ・ルナ公演「国境の記憶」

メキシコ出身のパフォーミング・アーティストであるビオレタ・ルナの初来日公演「国境の記憶」が、19・20日、両国の「シアターX(カイ)」であったので、20日の公演に参加。

ビオレタ・ルナは、チャンスを求めて、コヨーテ(不法な国境越えを斡旋する業者)の手引きで、命がけでアメリカ(合州国)に入国した、誇り高きメキシコ=ラテンアメリカの女性が、そこで直面する様々な差別と屈辱とを、自らの身体を使って、表現する。

客席との境がない舞台では、彼女によって、客席と客席の間に、ロープによる国境線が引かれ、前列の観客には、彼女の裸身に、「不法入国」というスタンプを押すことが、課せられる。このようにして、観客を巻き込みながら、彼女のパフォーマンスは展開されていく。上演時間にして、40分あまり。アメリカ大陸の、いわゆる南北問題を問う、極めて社会的メッセージ性の強いパフォーマンスであるが、それがビオレタ・ルナの身体を使って表現されることで、痛々しくも美しく、そして、力強くさえもあるアート作品へと、昇華していく。

パフォーマンス終了後は、本公演の招聘に尽力された上智大教授の吉川恵美子さんを、通訳として介しての、ビオレタ・ルナと観客との、フリーなディスカッションが行われた。とはいっても、なかなか、質疑応答以上のものにはならなかったが、これもまた、第1歩であろう。

吉川さんを代表とする「人権をめぐるラテンアメリカ演劇COMMITTEE」では、今後、年1回、1劇団を招聘し、首都圏の会場で、2~3回の上演を行うことを目指していく、という。期待したい。

原稿書き&読書同時進行、それから芝居も・・ねッ

高江・辺野古から帰ったので、「リプレーザ」次号連載「所詮、『旅人』。Ⅱ その8 沖縄へ~那覇からコザへ、そして、北谷という幻~(下)&高江・辺野古へ」の後半部分を、昨日から書き始めた。

昨日、原稿を書く参考になるかなぁ???と、辺野古関係の本4冊を、アマゾンに発注したが、本が届くのが先か、原稿を脱稿するのが先か・・。まぁ、本は届いても、それから読まねばならないので、先に原稿が仕上がってしまう公算が、もともと、大なんだけれども・・ねッ(それでも、まぁ、本は読むので・・)。

同時に、12月12日の「リプレーザ」編集委員会での梗概報告に向けて、一時、中断していた参考文献の山を少しでも減らそうと、読書を再開。次号に書く予定の「いわゆる靖国問題の終焉~戦争のできる国・ニッポンと死せる自衛隊員の合祀、その時、天皇は靖国神社に参拝するのか~」のための、いわば、下準備である。リストアップした本で、残っているのは、あと8冊。昨日、その1冊を一気に読了し、残りは7冊になった。が、頑張るぞぉ~ッと(汗)。

今日は、午後から、信濃町へ行って、11月23日の母の一周忌法要のため、法事終了後の食事会の会場確保と、参列者へのお土産の発注。その後、夜の7時半からは、両国のシアターXで開催される、メキシコ出身のパフォーミング・アーティスト、ビオレタ・ルナの来日公演「国境の記憶」を観に行く予定。


「島武己 己宙南蛮」展&佐喜眞美術館~沖縄4日目~

東京に戻る沖縄滞在最後の日(17日)は、午前中、宜野湾の佐喜眞美術館へ。同美術館は、何度も通っているが、今回は初めて行く人もいる。

日本を代表する陶芸家のひとりでもある、沖縄の陶芸家、島武己の作品を紹介する「己宙南蛮」展を、那覇の壺屋焼物博物館と同時開催中で、佐喜眞での展示は「己宙天地」シリーズ等のオブジェが主。釉薬を使わない、ゴツゴツとした島の作品は、まさに迫力満点。なお、生憎、会期がすでに終了していて、観ることは出来なかったが、壺屋焼物博物館では器を中心とした展示であったようだ。

また、同美術館の展示物のメインで、常設展示されている丸木位里・俊の「沖縄戦の図」等も、じっくり見学し、館長の佐喜眞道夫さんとも、少し、立ち話をした。

同館の次の企画展は、草間弥生とのことで、そちらも是非、観たいものだが、そうそう、沖縄に行くことは出来ないので、おそらく、会期中に来ることは出来ないだろう。

同館の屋上に上って、普天間基地と、もの凄い轟音をたてて、離着陸をくり返す戦闘機を眺めて、その普天間基地「返還」の代償として、新たな犠牲を押しつけられようとしている、高江や辺野古の人々のことを、思う。その後、同館の喫茶室にて、コーヒーを飲んで、しばし、休憩。

那覇に戻り、レンタカーを返却してから、壺屋やちむん通りや牧志公設市場界隈を、案内。壺屋では、「育陶園」で、自分用にコーヒーカップとお皿のセットを購入。その後、東京にもどるため、空港へ。