29城目  No.56竹田城(2009年3月20日登城) | 城めぐりん

29城目  No.56竹田城(2009年3月20日登城)

 竹田城は、嘉吉3年(1443)但馬の山名持豊が家臣の太田垣氏に城を築かせたのが創建とされる。天正5年(1577)、羽柴秀吉の但馬攻めで、秀長が城を攻略。以後、城主は桑山重晴、赤松広秀と代わる。広秀は数年かけて、現在見られるような総石垣の城に修築するが、鳥取城攻め失敗の責めにより、徳川家康から切腹を命じられ自刃。竹田城も廃城となった。


 標高354mの古城山の山頂部に、鳥が羽を広げたような形で曲輪が配され、石垣がほぼ築城時のまま残る。周囲を山に囲まれた盆地地形であるため、秋から冬にかけての早朝、しばしば雲海に覆われることがあり、まさに天空の城である。


 国道312号から俵米橋を渡り、観光案内センターを過ぎてしばらく行ったところで右側の狭い登山道を登って、中腹駐車場へ車を停める。駐車場の脇に竹田城山門と書かれた門が建っている。この門をくぐってぐるっと山を周回して歩いていくと大手門から入るコースとなる。今回はもう一つのコース、搦手側から花屋敷へと入る近道コースを行くことにする。


城めぐりん-竹田1



 しかし、近道といっても山を登るのであるから、勾配は急になるということで、かなり急な登り道である。10分余り息を切らせながら登っていくと、壮大な石垣が見えてくる。


城めぐりん-竹田2



 さらに進んで行くと、花屋敷に到着。本丸の西側に位置する曲輪で、周囲を石塁で囲まれていて、石塁上に上がるための雁木が何ヶ所かに残されている。


城めぐりん-竹田3



 花屋敷から本丸下の平殿を通って南千畳の方へと向う。


城めぐりん-竹田5

城めぐりん-竹田6



 平殿から南二の丸を経て南千畳に到る。枡形虎口が連続して、歩いているだけでワクワクする。

 南千畳から引き返し、もう一度平殿へ戻り、そこから急な石段の虎口を登ると、一段上の本丸へと出る。


城めぐりん-竹田7



 本丸からの眺望は素晴らしいの一言。


城めぐりん-竹田8



 本丸から花屋敷をのぞむ。


城めぐりん-竹田4



 本丸から見た南千畳。感動の光景である。


城めぐりん-竹田9



 本丸東中央部に突出する形で天守台が位置する。天守台に石段はなく、櫓内の階段で連結されていたと考えられる。


城めぐりん-竹田10



 本丸から見た北千畳方面。


城めぐりん-竹田11



 本丸から北千畳方面へ一段下りたところが二の丸。


城めぐりん-竹田12



 二の丸から見た本丸・天守台。


城めぐりん-竹田13



 二の丸からさらに進んだところが三の丸。


城めぐりん-竹田14



 三の丸のさらにその先が北千畳。北千畳の南に位置するのが二つの枡形が連続する大手口。


城めぐりん-竹田15



 たっぷりと散策を楽しんで、往きと同じルートで駐車場へと戻る。その後、向いの立雲峡から城を眺めようと向ったが、あいにく雨が降り出し、モヤでほとんど姿を見ることができず、残念であった。


城めぐりん-竹田16


城めぐりん