当時のまま残っているものや復元され重要文化財
として保存されているものなどがあります。
純和風の校舎ではなく、洋風の装飾を施したハイカラな
校舎が比較的多いのが特徴です。
閑谷(しずたに)学校正門
閑谷学校講堂
閑谷学校は、備前市の長閑な山間部にあります。
江戸時代(1701年)に庶民教育のため、岡山藩主の池田光政に
よって建立されました。
木造平屋建、入母屋造ですが、備前焼の本瓦が風格を漂わせてます。
国の特別史跡にもなっております。
シーズンになれば、観光バスやマイカーで多くの観光客が訪れるのでしょうが、
冬の寒さが厳しいこともあり、人影も疎らでした。
閑谷中学校本館(1964年廃校)
山間の村にこんな洋風建築があったのは
驚きました。
木造2階建のハイカラな造りです。
真庭市立遷喬小学校を設計した江川三郎八が
1905年に建てたものを復元しております。
現在は、閑谷学校資料館となっております。
講堂のみ残っており、地元の憩いの場として利用されております。
校庭ではゲートボールが活発にされているようです。
講堂前に、備前焼の二宮尊徳の銅像がありました。
表情が柔和で石像と違って温もりを感じました。
屋根の正面に「菊水の紋」があります。
設計者は不詳です。
何か睨まれているような威圧感がありました。
装飾を施した入口は凝った造りです。
現在は資材倉庫として利用されております。
岡山市内の青少年文化センター三徳園の敷地内にあります。
前身は県立高松農業高等学校でした。
現在は、農業展示館として利用されており、
今では見かけることがなくなった農機具や
生活用具が展示されてます。
寒風の外から中に入ってすぐ囲炉裏が目に付きましたが、
当然のことながら火の気はなく、余計に寒さを感じました。
薪のパチパチと鳴る音を想像しながら、足早にその場を跡にしました。
これも、江川三郎八の設計した建物です。
正面の遊戯室は八角形になっており、梅鉢式幼稚園と
呼ばれたそうです。
すべての園児達に目が行き届くような設計になっていて
幼児教育上も貴重なものだそうです。
岡山市内から児島湾大橋を渡って、玉野市に入り
貝殻山の麓にあります。
幼稚園の建物の奥に平屋立の美しい木造校舎がありました。
ピンクを基調とした大変可愛らしい建物です。
絵になる校舎のひとつです。