2010-01-08 00:53:18

魅惑の夜汽車たち(序章)

テーマ:夜汽車シリーズ
手持ちの車両をほぼ紹介したこともあり、今後はその夜汽車の列車自身に焦点をあて、その列車の歴史や模型での組成、また個人的な思い等をつでづれと語ってみようと思う。
無論、新規に車両を入手した場合には「夜汽車の客車たち」や「夜汽車の機関車たち」を起こして紹介していく予定である。

1.夜汽車の魅力
夜行列車は今でこそその役割を終えて衰退の一途を辿っているが、かつて長距離移動手段の主たるものであり、ごくふつうにありふれたものでありながら、特別な日常を演出するものであった。
時には新たな任務に就くための移動手段として、時には故郷への旅の手段として、時には見知らぬ土地への誘い手として、時には旅先から日常生活へ戻るための道具として、様々な人生とドラマを運ぶ存在だった。
長い時間をかけて目的地に辿り着く様はどこか人生にも似た趣がある。
そして、長時間の後に疲れきった体で目的地に到着したときの感慨は、「本当に遠くへ来たものだなぁ」という、一種の達成感のようなものがあったのである。
そんなところが夜汽車の魅力ではなかろうか。

鉄道ファン的な見地で見る夜汽車の魅力になると、さらに車両面での面白さがある。
夜行列車は用途や利用層は多様なるが故、それに対応するために、庶民の羨望を集める豪華な個室寝台から一般人が利用する普段と変わらない座席の並んだ車両まで、多様な設備を持つ車両が連結されていたのである。
各車両についてもその成り立ちや文化的な歴史があり、非常に興味深いものになっている。
また、編成自体も時には車両の入れ替えや切り離しなどもあり、非常に興味深い。
さらに、夜行急行に限っていえば、その編成の多様さも魅力である。
特に旧客時代の夜行急行は「同じ編成の列車が他に存在しない」といっていいほどの多様さで、編成の組成を見ただけで列車をほぼ特定できるほどである。
そんなところが鉄道ファンからみた夜汽車の魅力なのではないかと思う。

2.模型で再現する夜汽車たち
Nゲージで魅力あふれる夜汽車を再現するのは非常に楽しいことである。
多種多様の車両が機関車に牽かれて、あるいは電車として通過していく様を見るのは本当に面白い。
それと同時に非常に困難な作業でもある。
というのも、総じて編成が長く車両の種類も多いためである。それゆえ、完成品としては模型化されてないものも多く、改造や組み立てが必要なものも多い。
組成について時代別に見ていくとしよう。

・戦前の列車
資料自体があまりなく、組むのは非常に困難になっている。
特に木造車になるとほとんど模型化されていないので組成は難しいのではないかと思う。
ただし特急「富士」と「櫻」、名士列車といわれる「17,18列車」についてはキングスホビーから出されているキットで組成可能である。
しかし、スハ32を除くほぼ全車が要コンバージョンまたは真鍮キットであり、その道のりは非常に険しい。

・戦後まもなくの列車
やはり資料があまりなく困難な状況ではあるが、落ち着いてくる昭和25年頃からの編成は比較的資料もそろっているようだ。
昭和26年以前は客車はスハ42がかなり出てくるため、組成難易度は結構高い。
厳密に言えば昭和24年と昭和28年に称号改正と表記方法の変更があり、その点も気にするとなかなか困難である。

・昭和30年代の列車
ある意味夜汽車の黄金期である。
このあたりになると資料も充実しており、比較的組成はできるようになるが、やはり車種が多く金属キットに大いに頼らねばならない部分が多い。
そのため相変わらず組成難易度は高い状況は変わっていない。
マイクロエース製の客車の10系寝台とマロネ40、スハネ30はそこそこ使える。
また、昭和30年代は2度帯色や塗装・表記の変更があるため(昭和34年6月と昭和36年7月)、悩ましい要素となっている。
寝台特急はKATO製の20系がかなり使えるが、マヤ20やナハネフ21など、地味に入手困難な車両もあり。

・昭和40年代の列車
このあたりは資料も充実し、車種もかなり淘汰されてくるので組成は容易になってくる。
非冷房車やスハネ30の混在する昭和40年~42年はかなり難易度が高いが、昭和42年以降であれば冷房車になるので完成品が使えるようになる。
特に昭和44年以降であればKATOの完成品でかなり組めるようになる。
ただし、関西系の急行はスハフ43形10番台やスロ54冷房改造車があるため、厳密にやろうとすると難易度は少し上がる。
簡単にやるのであれば実際に代走のあったスハフ42やスロ62を代用すればよいだろう。
また、昭和45年頃まで残ったマロネ40とマロネ41、オシ16は難しい存在になるであろう。
ブルートレインは完成品でかなりいける。

・昭和50年代の列車
前半は上野口の急行列車に旧客急行が残るが、概ねKATO製の完成品でいける。
スニ41とワサフ8000が若干入手難易度高め。マニ37はGMキットだができたらほしいところ。
マニ36の完成品がTOMIXから発売されたので荷物車も入手容易になった。
この頃になると20系化された列車が登場するが、改造座席車ナハ21が難関か。
座席車に12系客車が登場したり、後期には14系座席車+14系寝台車も登場しているが、こっちは品薄という意味で組成が難しいかもしれない。
ブルートレインは車種も少なく、品数さえそろえばもっとも組成しやすいと思われる。

・昭和60年代以降の列車
夜行急行はほぼ終息で、14系や24系も登場している。
編成も短くなっていて、このため比較的組成は容易である。
ブルートレインは改造による個室寝台が増えて難易度アップ。幸いかなり製品化されているのもある。
平成に入ってからの列車は「さよなら」シリーズで製品化されているものがおおい。

といったところである。
次回以降は各列車に焦点をあてて行こうと思う。

第一弾は戦後初の夜行特急列車「あさかぜ」の予定です。

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