オデヲンオフィシャルブログ「アタシはオデヲン!女装は本能!」Powered by Ameba -4ページ目

③シタイと云う、役柄。

※②の続きですsoon

脚本に目を通してみると…。
私の役は、映画のラストシーンに出てくる死体。だから、とても重要な死体役ではあるらしい。そしてちなみに…「妖艶な姿」と書かれていましたわよ(笑)

いよいよ、リハーサル撮影がスタート映画

ミラクルひかるさんと共に、心中シーンの舞台である車に入る。そして、ひかるさんと目を見交わせるsoon“く、苦しい!”
真夏の日差しが降り注ぐ車は、空調の故障中らしい。炎天下の熱が鉄のボディを焼き、車内にいると、オーブントースターに生きたまま閉じ込められたみたい�

その苦しさから逃れたくて、カメラが回っていない間は、ひかるさんと小声で雑談タイム。美容やコスメの話題で、さりげなく盛り上がる私たち…。どんな心中死体かって言うのにひひ

ところが、さすがは“映像の鬼”。そんなふたりを灼熱地獄の車内に残したまま、監督は延々とテストを繰り返す。
さすがの私も段々、意識がもうろうとして来てしまって…�

でも私はプロ。私は、女優(きっぱり)

好むと好まざるに関わらず、どうせ乗せられたら船ならば…。きっちりとオールを漕ごうじゃないの!
そう、あの時の私は…自分なりに、シタイと云う役柄を“演じて”みました。
手首の角度や関節の硬さ。そして、呼吸の無さも…。
でも、呼吸を止めていると、さすがに苦しくなってきて、ついには低く長~い息が漏れて来て…。
そして、私の息の特殊さに、ひかる嬢がウケて、思わず爆笑→結局、撮り直し。そんな場面も何度かありました(笑)

撮影は夕方近くまでかかり、無事終了。
汗まみれの私は、役に立たなかったパンプスを片手に、撮影現場から立ち去りました。

それが、去年の夏の話。
そして、今年始めに封切りと聞いていたのに…。いつまでたっても、公開情報が流れてこない。
ショートムービーでも、そんなに編集に時間がかかるの?
「もしや、“妖艶”と書かれた役柄と実際の私の姿とに落差があり過ぎて、それが問題になっているのでは…」そんな風に不安になったりもしてガーン

でも、先日無事に、封切り決定の連絡が入りました(今年秋に劇場公開)
そして私も、完成作品のDVDを入手!
《誰にだってあるはずなんだ…》という台詞をキーワードに、現実と夢幻が交錯する、ひねりの効いた仕上がりになってました。

私の“妖艶な死体”っぷりは…?"それは、観客の判断にお任せしますにひひ

◎制作・脚本・監督:売買キカン氏
◎制作会社=team.de.dododo(HPsoonhttp://teamdedododo.com/)

�現在、youtubeにてこの作品の予告編が流れています。私の死体役シーンも登場!暇と好奇心と笑い心がある人はGODASH!
soonhttp://www.youtube.com/watch?v=XRllR9kfvu4&sns=em

制作会社HP=http://teamdedododo.com/


②シタイと云う、役柄。

�8日のブログ(①)の続きです!
クラブクラブクラブクラブクラブクラブクラブクラブクラブ

「映画出演」の要請を突然お店に振られ、ほとんど内容も聞かされないまま、ロケ現場に合流してみると…。なんと私の役柄は「死体」!

「現場へ行けば分かるから、別に脚本はて読まなくていい」…確かに正確な指示だったわよ。ごもっともよ。そりゃそうよ。だって、あなた…私はシ・タ・イよ!
一瞬、絶句しながらも…。頭の中でいつもの様に、自分への決めゼリフを叫んでみる私。soon「私は、プロよ!」
そう…自分が了承した以上、ここでジタバタしても仕方がないもの。

気を取り直し、この作品の主演者である、桜塚やっくん,ミラクルひかるさんのご両人に挨拶を済ませる。
やっくんとの絡みは無く、ひかるさんとの“共演”らしい(ちなみに、やっくんは女装の“狂子”ではなく、普通に男子の姿)

決意を固め、新品のパンプスに履き変える私。そして、撮影テントの方へ歩き始める。
でも…その足元は、土くれと草むらのドット模様。ヒールのかかとが地面にめり込み、とてもじゃないけど、9cmヒールでの歩行は無理�2歩目でパンプスを断念して、裸足で草原を歩くハメに…。
(おニューのパンプスなんて買う必要なかったじゃないの~!)

監督さんから、今日の撮影内容のレクチャーを受ける。私の役は、ミラクルひかる嬢と一緒に、車内で“心中”してる設定らしい。
なぜ、オカマが天然女性と心中を…!?
この私に、“偽物のオカマ疑惑”が生まれでもしたなら、どうしてくれるのよ�

いよいよ、撮影準備がスタートする。
まずは、車の外観をテスト撮影。そして、車内に二人がいる状態でのテスト…。
監督さんは映像に、非常にこだわる方らしい。日の差し方や雲のかかり方などのイメージや、映像としての統一感などに、妥協なく目を光らせ続ける。
だから、テスト撮影だけで優に、1時間,2時間が過ぎていく。

それに立ち会っている内に、感動に似た想いを覚え始めていました。

「本編=劇場映画=の創作は、一度味わったらやめられない」…いわゆる“映画屋”と呼ばれる関係者達が、よく口にする台詞です。その意味を、私なりに体感した気がしたから。

今日、ここで撮影する“心中による死体”のシーン。
それは、上映時間にしたらきっと、モノの数秒にも満たないシーンでしょう。
その数秒のために、大のオトナ達が集結して、丸1日を費やしながら、ひとつのモノを創り上げていく。
その創作意欲。堅い意志。一点に集約する情熱…。確かに、“一度味わったらやめられない”ことでしょう。

ここに集まっているスタッフの、ひとりひとりがプロ。
だから私も、プロ達の仕事ぶりを尊重しなければならない。そう…この現場では私も、“プロ”になりきるしかないわ�

そんな決意を固める私に、正午の日差しが降り注ぐ…。7月の晴天です。さえぎる物のない激しい日差しです晴れ
すると、ヘアメイクの女性が私に日傘を差し続てくれる。それも、撮影待ちの間中、ずっと…。

“申し訳ない”と思いつつ…ハッキリ言って気持ちいい!
私みたいにほとんどエキストラに近い役柄でも、このセレブ待遇ですもの…王冠2

こりゃ確かに“女優を一度やったらやめられない”はずだわよね~にひひ

soon以下③に続く…


①シタイと云う、役柄。

昨年の夏のこと。
私はひっそりと、或る映画撮影に参加しました。

タイトルは…
《イタイ/オモイ》
実験映画的な、ショートムービーです。

思えば、急な話でした。ロケ前日に突然、お店から話を振られたんです。
それも「重要な役だからぜひ!」と、有無を言わせぬ勢いでDASH!

その勢いで迫られた私は、(いつもの様に)首を縦に振ってしまったんです。

一応、脚本を見たいと頼んでも…「とにかく明日のロケに行けば分かるから」と尻を叩きつつも、何やらスルー。

一抹の不審感を抱きつつ…。一応その日の内に、新品のパンプスを卸しました(9cmヒールサンダル)

そして、いよいよ日が変わり…ロケ現場へと出発電車

ロケ先は、山梨県にある山の中腹。
撮影の舞台は、その山の中にポツンと停まってる、車の中らしい。

そして、私は知りました。確かに、脚本を読む必要などなかったことを。
なぜなら、私の役柄は…「死体」だったのだから

soon以下…②に続く!