口腔ケアについて | 東大阪病院 リハビリテーション部のブログ

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こんにちは、管理職ブログチームの

言語聴覚士Iですニコニコ


今回のテーマは「口腔ケアについて」です。

 

言語聴覚士は、摂食嚥下障害へのリハビリテーションを行っています。病気になったり高齢になると、嚥下反射(飲みこむ力)や咳反射(気管に入った時に咳をする力)が低下して、誤嚥性肺炎を起こしてしまう危険性があります


 私たちは摂食嚥下へのリハビリでそれらの改善を図り、口から食べることを支援しておりますが、最も身近で気軽に嚥下機能を高める方法として、口腔ケアが注目されています。食後5分程じっくりと歯みがきを行うと嚥下機能が高まるという報告があったり、口腔ケアは嚥下反射や咳反射を促通し、誤嚥性肺炎を予防すると言われています


 当院においても歯ブラシやスポンジブラシ、保湿剤など適切な口腔ケアグッズを患者さんごとに使用し、口腔内をきれいに保つだけでなく、嚥下機能を高めるために“攻めの口腔ケア”を心がけています。
とは言え、リハビリの時間だけで改善を図ることは難しいですので、看護師との協業が非常に重要になってきます。昨年度は看護師へ口腔ケアの勉強会を数回実施し、今年度も口腔ケアや食事介助などの勉強会を実施していく予定です。また、今年度は医師、看護師、言語聴覚士による口腔ケアチームも立ち上がる予定です。病院全体で誤嚥性肺炎の予防に取り組む士気が高まっていますので、私たちリハビリテーションの力も全力注入していきたいと思っています。

 

 

 
 

(口腔ケアで使用するブラシ類、患者さんの状態に合わせて使い分けます)

 

最後までお読みいただきありがとうございました。 

文責:言語聴覚士I
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