みなさんこんにちは
東大阪病院 看護部 感染管理認定看護師です
今日はダニのお話をしたいと思います
ダニには、たくさんの種類があります。
血を吸うタイプのダニ(マダニなど)もいれば、刺すタイプのダニ(ツメダニなど)、
アレルギーなどの原因になることもあるといわれるダニ(チリダニ、ヒョウヒダニなど)、
人に寄生するダニ(ヒゼンダニなど)、直接的には無害なダニなどさまざまなタイプの
ダニがいます。
今回は疥癬(かいせん)についてお話です。
疥癬(かいせん)とはヒゼンダニが皮膚の角質層に寄生することにより生じる
皮膚感染症です。
通常疥癬と角化型疥癬の2種類があり、対応も異なります。
ヒゼンダニは乾燥に弱く、皮膚から離れると2、3時間程で死んでしまいまいますが、
スキンシップで人から人へと感染し、衣類、寝具類などを介して伝染することがある
ので、家族内で感染が拡がることもあります・・・。
感染後すぐには全く症状が出ませんが、感染してから4~6週間で多数のダニに増殖し、
その虫体、脱皮殻、糞がアレルギー反応の原因となり、激しいかゆみを引き起こします。
夜間に増強する痒み、皮膚症状(湿疹やしこり)、家族に同じような症状を持つ人がいる
場合は一度皮膚科を受診しましょう
早期に発見し、適切な治療・対応が必要なヒゼンダニにご注意ください
疥癬に感染した方は、痒みで眠れなかったり、不安定になることがあります。
食事を十分にとり、つめを切り、体を清潔に保てるように配慮しましょう。
日本皮膚科学会ガイドラインもご参考ください