野田首相が衆院を解散しました。
ずっと、「それでも、解散は来年」と言い続けた私としては、読みが外れた、ということになります。

このところの連載を中断して、政治情勢についての私なりの解釈を書いておきます。

前提として、どうもマスコミも政治家も、 右・タカ派・保守 ←→ 左・ハト派・革新 という図式から抜けられない。
ソ連崩壊以降、左派の弱体化と、右派の中の右左、というのが政治抗争だと思っている。
右派の中の右が自民党、右派の中の左が民主党。
第3極と言われる維新の会やその他の勢力も、民主党と比べて右か左か、みたいな話になって、何が違うのかよくわからない。

社民党や共産党以外は、近親憎悪みたいなもんじゃないでしょうか。
脱原発・消費税増税の是非・TPPへの賛否、といっても、「今はダメ」「すぐにはできないにしても」「いずれは」みたいな「時期的な違い」でしかなかったりして、本当に大切な、「日米同盟」の是非や、エネルギーも含めた産業構造の未来像、今ここにある格差と貧困の解消、そして東北の復興策など、ほったらかしです。

センセイたちには、世界が見えていない、としか思えない。
見えていないふりをしているとすれば、もっとたちが悪い。

そして、それは見て見ぬふりする国民の、正確な反映なのです。

一ヶ月後の総選挙、
自民党は、選挙前よりは議席を増やすでしょう。けれど、過半数は取れない。
民主党は「歴史的な敗北」を喫して、解党か、それに近い分裂に至るでしょう。
第3極といわれるところも、それなりに議席は確保するでしょうが、とにかく少数政党の乱立です。

いずれにしても、自民中心の、連立政権になる。
安倍さんの2回目だ。

いいじゃないですか。

課題ひとつを声高に語る総理大臣、ポストのほしい先生たちの右往左往。
スキャンダルが出てきて、審議は進まない。
定数是正して、来年度予算を通したら、また解散すればいいんです。
夏には参議院選もある。同日選でいいじゃないですか。

まだまだ過渡期の日本の政治。

国会や行政を自己否定してくれるような、太っ腹の政治家に、光が当たらなきゃダメなんでしょうな。

橋下が変えてくれるような気はしない。
石原は、嫌い。
河村は、マシな分だけ、インパクトが弱い。

リセットボタンは、システムの中にはありません。
まだ手を挙げていないあなたの、挑戦を応援したいと思います。

ちなみに私の政治信条は、「左で保守」です。
「左」は、そもそもの語源、フランス革命後の国民議会で左側に座った庶民の立場であること。身分制度には断固反対です。
「保守」とは、本当に守るべきものを守るため、変革すべきは変革する、ということ。
日本語や日本文化の本質、「おそれ」や「共感」を大切にして、美しいこの国を守っていくにはどうするか。

自分の大きな挑戦を終えて、いよいよ思いは純粋になっています。



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