石巻市雄勝町へ行ってきました | 東向島珈琲店 STAFF BLOG

石巻市雄勝町へ行ってきました


こんばんは。土曜日スタッフのキミです。

このたび、定休日をいただいた火曜日、水曜日に私とマスターはまほろばの一員として、宮城県石巻市雄勝町へ足を運んできました。


津波の被害にあわれて、雄勝町の役場は全滅になってしまい、現在プレハブを建ててそこが役場の機能を果たしているという状況です。

今回は役場の方々に、ヒガムコの“おいしい”と“ほっとする一息”を届けに行き、お話を聞きに行って来ました。



10日 21時に東向島珈琲店に集合

東向島珈琲店 STAFF BLOG

ヒガムコのいつもの木のテーブル2個と椅子を4脚。
カップ、ソーサーなどを梱包し、水などを車に積み込みいざ宮城へ。


順調に高速をはしり、予定より早く石巻へ到着いたしました。

東向島珈琲店 STAFF BLOG


まだこの段階では町は、なんら普通と変わりない。静かに時間を刻んでいる。
このとき、私は本当に来たのかな?と実感が湧かないくらい、普通の町並みでした。

しかし話を聞くと、こっから数十分いっただけで被害が凄いとの事、、、
時間が空いたので、コンビニの駐車場を借り、仮眠を取りました。

さて、仮眠を終えた私たちは、朝礼をしいざ目的地の雄勝へむかいます。

東向島珈琲店 STAFF BLOG
東向島珈琲店 STAFF BLOG
朝日を浴びてやけにさわやかに撮れたマスターと赤羽さん


市街地は朝のラッシュでしばし渋滞。
見慣れた名前がならぶ看板に、胸がざわつく

東向島珈琲店 STAFF BLOG


雄勝へいく道中で津波の被害にあわれた地域を通ってきました。


東向島珈琲店 STAFF BLOG
東向島珈琲店 STAFF BLOG
東向島珈琲店 STAFF BLOG
東向島珈琲店 STAFF BLOG

正直言葉になりませんでした。。メディアなどで見て来た光景が、2ヶ月経った今もこうして爪痕をのこしているという事実が目の前にありました。
そして、こうした被害は、ほんとうに数メートルのちがいで、大きさが全然違うのです。

車で道を走っているときに、雨だったのが急に晴れて地面もぬれてない、、
そんな感じに、突然被害の大きさがガラっと変わっているのです。
きっと地形の関係で津波の流れ込んで来た場所が大きく変わってたんだと思います。
そんな事実も体で感じながら外を眺めていました。

そして、被害の大きかった女川町の高台へよりました。
此処はかなりの高台ですが、海の目の前でもあり、高台にある病院にまで津波が到達していました。


東向島珈琲店 STAFF BLOG
東向島珈琲店 STAFF BLOG
東向島珈琲店 STAFF BLOG


ここから20分くらい行ったところが雄勝町です。

道中は山道を昇ったり下ったり。

山に囲まれ海に囲まれ、窓の外に見て来た景色は新緑に囲まれて、本当に美しい里山でした。
海沿いに線路があってきっと、電車から眺める景色は素晴らしいものなんだろうなぁと思いました。


そうこうしているうちに、今回の目的地、雄勝町役場に到着!


東向島珈琲店 STAFF BLOG

現地で支援活動にあたっている友廣さんや支援チームの皆さんと合流

東向島珈琲店 STAFF BLOG

役所の人たちが休憩時間になるお昼を前に、出張ヒガムコ準備開始。

「一杯づつ挽いて 一杯づついれる珈琲」オープンです!

東向島珈琲店 STAFF BLOG

今回はライフラインが断たれているため、手動の珈琲ミルを使用。

東向島珈琲店 STAFF BLOG

ガリガリっと挽いていると、いつもの倍は珈琲の香りがふわっと広がります。

東向島珈琲店 STAFF BLOG

赤羽さん大活躍!沢山たくさん挽いていただきました!


地元の人たちが「なになに?」っといったかんじでだんだん集まって来てくださいました。

マスターはいつものように、一杯一杯真剣に珈琲を入れています。

東向島珈琲店 STAFF BLOG東向島珈琲店 STAFF BLOG
東向島珈琲店 STAFF BLOG

役所で勤めているかた、そこへ来た地元の方が次々に来ていただき、大盛況。

お茶菓子は卵と乳製品を使用していないヴィーガンクッキー

東向島珈琲店 STAFF BLOG

みなさん、珈琲を呑みながら各々お話をされたり、私たちにお話を聞かせてくださったりと
少しの間、ゆっくりとゆっくりとした時間を過ごしているようでした。

東向島珈琲店 STAFF BLOG


そこには普段となんら変わりない「東向島珈琲店」の風景がありました。





正直に言いますと、私は現地にいっていざやるまで、どこか不安な気持ちもありました。
受け入れていただけないんじゃないだろうか?とか。本当に良いのかな?とか
確信を持てないままの気持ちでいました。

「どこから来たの?東京から?わざわざありがとう」
「陶器で珈琲を飲んだのなんてひさしぶり」
「また来てね」

そんな言葉に、元気を届けに来たはずの私が
申し訳ないくらいに逆に、ほんとうにほんとうに元気を貰ってしまいました。

少しでも喜んでもらえて、一息をついていただけたなら本当に本当に嬉しいです。



本当に言葉にするのは難しいことですね、、


東京では、普通に仕事をして、平穏な日常が流れている。

私がその日に見て来たもの、感じたものは全部事実で現実なんです。
同じ時間を、同じ地面の上を、みんな過ごしているけど
数百キロ離れた土地で起きている出来事なんです。

いままでどこかくっきりとしていなかったものが急に私のそばに寄り添ったような気がします。

この日見て、感じた事は、ずっとずっと忘れません。


今回同行した皆様には、こうして現地へいく機会を与えてくださった事を感謝したいです。

そして、この企画は継続的に行っていきたい、そして出来るだけわたしも参加したいと
心から思っています!!





地元の方からいただいた、みかん。とってもとっても甘くて美味しかったです^^


東向島珈琲店 STAFF BLOG