食の乱れが世の乱れ | ひふみ塾 世回りブログ

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子ども達の未来のために食や医療などの真実や嘘を暴いて行こうと思います!

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江戸時代まで、日本人の食生活は玄米と穀物、野菜、小魚等が主流であり、白米を食べるようになったのは江戸時代に入ってからでした。
鳥獣の肉や、卵も食べられていましたが、特別な日のご馳走や、薬膳として食べられたのが一般的で、現在のように毎日の常食として食べられていた訳ではありません。

 徳川家康は、玄米と穀物野菜、それに小魚の食事という粗食を、生涯続け、今川家の人質という苦難の境遇から、天下統一とその後の300年の太平の世の礎を築きました。
農民の出身で天下人となった豊臣秀吉も、玄米が大好物で、好んで食していたと伝えられています。
日本の土を踏んだフランシスコ・ザビエル神父が本部あてに出した手紙には、次のように書かれています。

日本人は自分たちが飼う家畜を屠殺することもせず、またこれを食べもしない。彼らはときどき魚を食膳に供し、ほとんど米麦飯のみを食べるが、これも意外に少量である。ただし彼らが食べる野菜は豊富にあり、またわずかではあるが果物もある。

  それでいて日本人は不思議なほど達者であり、高齢に達する者も多い。したがって、たとえ口腹が満足しなくても、人間の体質は僅少な食物によって十分な健康を保てるものであることは、日本の場合によっても明らかである。

 日本人は、倹約遺伝子を 欧米人の2~3倍の高確率で持っていると言われています。倹約遺伝子とは、人が標準で持っている遺伝子が、省エネルギー型に変異したものです。
現在でこそ、一部の地域を除き、人類は豊かになりましたが、最近までは飢餓と戦うのが普通でした。
そのような環境下では、摂取したエネルギーを最大限取り込み、消費するエネルギーを最低限に抑えることは、生き抜く為には必要なことだったのでしょう。要は遺伝子が変異するほど、人類は飢餓と戦ってきたということです。



 その倹約遺伝子を持つ日本人が、今までの分を忘れて肉類の飽食にふければ、過剰摂取された栄養が心身に悪影響を及ぼすことは理の当然と言えるでしょう。
必要以上の栄養の摂取に内臓は疲弊し、生活習慣病が蔓延するのも当たり前の話です。
川下の医療の力でそれを治療しようとしても、川上の食生活を改善しなければ、完治は難しいと言わざるを得ません。

 余分に吸収された栄養は、様々な雑念の元となり、犯罪やモラルの低下、精神病患者や異常者の増加も引き起こすと私は考えています。
例えていうなら、水の枯れていた川の支流に、余った水が流れ込むようなもので、食生活の問題を棚に上げたままでは、教育や警察、法律の力を持ってしても、根本的な改善は望めないと思われます。
肉や、食べ物の過食が慢性化している欧米では、精神異常者の数が日本に比べて2~3倍に及んでいます。

 また、肉類には、男性ホルモンが含まれていて、これを過剰に摂取すれば、女性の男性化を引き起こします。
最近、女性の脱毛商品が飛ぶように売れていると言われていますが、これは、肉の過剰摂取によって、女性のホルモンのバランスが崩れ、日本の女性がこれまでになく毛深くなった結果だと思われます。
肉類を常食している欧米の女性には、ヒゲの濃い女性が珍しくありません。毎朝、ヒゲを剃る女性も居るほどです。
そういった欧米の風潮が、いよいよ日本でも顕在化してきたわけです。

 水野南北も説き、また、自分自身の体験からも言えることなのですが、肉食を慎み、食事を節すれば、鬱病等の精神的な病は間違いなく完治します。
日本の潜在的な鬱病患者の数は、300万人以上と言われていますが、錠剤を服用したりする対症療法では、一時的に精神的な苦痛を和らげることは出来ますが、完治はとうてい不可能で、鬱病等に苦しむ人は、ただちに食を節制し、精神の回復を図る必要があります。


 マクガバン・レポートで、アメリカ政府が公式に肉食の害を認めているにも関わらず、日本では食肉業界の利害からか、こういった栄養論は、公には無視されているのが現状です。

本来であるなら、日本政府としては和食や、玄米菜食の健康への効能を説き、国民へ推奨することが、国策としても利にかなっていると思うのですが、悪貨が良貨を駆逐するの例えどおり、日々肉食が推奨され、人心の乱れは日に日に激しくなってきています。  



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