超常現象 科学者たちの挑戦(NHK)感想 | 福永英樹ブログ

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 3月に放送が見れなかったNHKスペシャル『超常現象 科学者たちの挑戦』の再放送を視聴しました。予想以上に興味深く、考えさせられる内容でした。


■番組内容要約

 心霊現象生まれ変わりテレパシーといったいわゆる超常現象の正体は何なのか? これに最新科学で挑もうという世界的な潮流が巻き起こっており、背景には近年の目覚ましい科学の進歩がある。技術の粋を極めた観測装置でデータを集積し、脳科学・物理学・統計学などの最新理論で解析すれば、カラクリを白日の下にさらすことができる。その過程は、まるで手品のトリックが明かされるようなスリルに満ちた知的発見の連続だ。
 一方生まれ変わりテレパシーの中には、最先端の科学をもってしてもメカニズムが解明できない謎も残る。科学者たちはその難題にも果敢に挑み、最先端の量子論を駆使するなどして、合理的な説明を目指している。先端を極める科学者たちは、説明不能な超常現象に新たな科学の発展を予感している


■感 想

 一番興味深かったのは、人間の意識というものは肉体が滅んでも(死亡)生き続け、新たな生命に生まれ変わるという仮説で、そのことは、実際に多くの子供が前世について語っていたという根拠(データ)があるからだというものでした。

 これは、輪廻転生(魂は何度でも生まれ変わる)という従来の宗教的な考え方に通じるものがあると思われます。従ってこれに限らず、従来迷信といわれてきたもの(科学的根拠がないとされたもの)の中に、実は解明されていないだけで今後追求していけば説明がつくものがありそうだということです

 番組に登場した学者・研究者たちが口をそろえるようにコメントしていた『そんなことはありえないといった既存価値にとらわれていては進歩はない』は、実に納得がいくものでした。人類が進歩するためには、常に謙虚な姿勢を続けることが必要なんですね。

 これは今私が関わっている歴史の真実を追求することにも、同じことが言えると思います。定説や常識にとらわれず、常に『もしかしたら、そうじゃないんじゃないか?』『いやいやちょっと待てよ。もっと追究したら違う何かが出てくるんじゃないか?』という姿勢が大切なような気がしています。

 例えば、我々が今当たり前のように利用している文明科学(携帯電話・気象予報・交通機関など)にしても、たった200年前には想像すらできないものだったわけですから…。

 戻りますが、追求の余地があるこの意識というものが、もし戦国時代の人物から引き継がれて今も残存しているとしたら、その意識たちに取材してみたいですね(笑)。例えば、


『本能寺の変の真実はどうだったの?』

『秀吉と秀長の仲は実はどうだったの?』

『田沼意次は本当に賄賂を取っていたの?』


など確認してみたいです。