昨日、近くの駅で足元の点字ブロックを頼りに白い杖を持って歩いてくる男性がきました。点字ブロックに沿って上手に歩いているのですが、杖だけが前の柱にぶつかりました。杖で目の前に障害物があることに気づいた男性のびっくりした表情を見た瞬間、その男性の心の叫びが私に伝わってきました。一瞬私も迷いましたが、勇気を出して男性に声をかけて「どこにいかれるのですか?」と質問しました。すると男性は、「前のバス停まで行きたいんです」と答えました。バス停は駅前の国道を渡った反対側です。私は少し心配になり「私が案内しますよ」と告げて、男性の肘を持ってエスコートすることにしました。その間、時間にして5分ぐらいでしたが、はじめて気づいたことがありました。点字ブロックがバス停まで続いていないんです。歩道があっても、階段や小さな段差がたくさんあるんです。目の不自由な方はちょっとしたり変化には気づかないものです。私は男性に道路の実況中継をしながら一緒に歩いて行きました。
最後に「本当に助かりました。ありがとうございました。」と言ってくださった男性の言葉をいただいて、これからも勇気を出してお手伝いしていこうと決心しました。



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