信頼を築く

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今日は、日本に長年住んでいるトルコ人の方にお話を聞いた。

その方は、過去に何度か取材を受けたことがあるそうだが、
「これは書かないで」
と言ったことを書かれたり、
話したことと違う内容を発表されたりしたことで記者不振に陥り、
それ以来、取材はいっさい拒否してきたという。

しかし、たまたまラッキーなことに、
私が取材の趣旨を電話で説明したところ、
「お会いしてから質問に答えるかどうか考えます」
と言って、面会は了承してくれた。

そして今日―。
やっとその方に会うことができた。

なぜ、私が在日・外国人の方の取材をしたいと思ったのか、
これまでどんな記事を書いてきたのか等説明すると、
「質問していいですよ」
と、取材を認めてくれた。

第一関門クリア。

ただし、問題はここから。

相手の警戒感が分かるから、せっかくの気持ちを裏切らないように、
言葉を慎重にえらぶ。

だから、本当に聞きたいことはなかなか聞けなかったりもする。

かえって初対面から調子よくペラペラ答えてくれる人のほうが、
本心を隠していることもあるし、人って分からない。

あらためて、人物を取材することの難しさを認識。

ただ、いつも肝に銘じているのは、
取材相手の“気持ち”を裏切らないでおこうということ。

べつにゴシップ記事を書きたいわけじゃないから、
その人がより幸せに、
そして、記事を読んだ人も少しだけ心に何か残るような、
そんなものを伝えていけたらいいな、と。

そして、できれもっと、人間的な滑稽さが出せるといいな、と。

まだまだだけど…。

取材を受けてくれたトルコ人の方に感謝。
内容は、追ってご紹介します。