★Facebook、長い投稿も不利ではありません! | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。




Facebookはブログとは違う、
だから長い記事を書くと読んではもらえない。
こんな説がまかり通っているが、それは違う。


Facebookで長い記事を書いても決して不利にはならない。
だから無理に記事を短く、ぶつ切りのようにする必要はない。
本当だ。
数字で実証しよう。


Facebookでクチコミはなぜ起きるのか。
いうまでもなく「いいね!、コメント、シェア」だ。
ただしこれだけでは、50点の回答である。
クチコミを起こす原理はこれのみではないからだ。


人に読んでもらうためには、文体や文章力、
それ以前に、内容が充実していることが必要条件。
しかし、その条件を満たしてもクチコミ度には差が出る。
差が出るだけの「原理」があるはずだ。
その原理を説明したい。


「いいね!、コメント、シェア」は“共感”だ。
だからFacebookは共感を得られている記事を“重要”とみなす。
その物差しは「いいね!、コメント、シェア」ばかりではない。
興味を持った、もっと読みたい、人に伝えたい
―と思った時にあなたが起こすアクションも尺度の1つだ。

ジャーナリスト 石川秀樹


写真はFacebookページのインサイトの一部(投稿の詳細)。
赤枠で示した「投稿クリック数」は見慣れないが重要だ。
ここに「興味を抱いた時のアクション」が例示されている
「写真ビュー」「リンクのクリック」
さらに「その他のクリック」(緑の丸印)。
「その他クリック」をFacebookは以下のように説明している。
〈ページタイトルクリックや「もっと見る」など投稿のコンテンツ外のクリック〉
和訳がこなれていないが、言わんとするところはわかるだろう。
「いいね!、コメント、シェア」以外のこうしたアクションも、
クチコミを増やしていく原動力になるということである。


本を書いているので、投稿に関する数字はすべて記録している。
そうすると、「いいね!」数などでは説明できない現象に出くわす。
写真ではクチコミ爆発が起きた記事の数字が出ている。
「いいね!」は確かに多い。コメント、シェアも多い。
(「いいね!、コメント、シェア」が2段構えになっているのは、下段にはシェアされた先のアクションが記されているからだ)


しかしこの数字だけではこれほどの“爆発”は起きない。
考え込んでいた時に「投稿クリック数」の異常に気がついた。
今までは多い時でも500、600にとどまった。
1000を超えたことさえなかったのに今回は1万超!
これで今回の現象がスーッと理解できた。
古い投稿とも比較して、
「投稿クリック数」がクチコミに影響することを確信した。


さて、「投稿クリック数」の中では何が最もクリックを稼ぐだろう。
通常は「写真ビュー」(写真の拡大)かもしれない。
だが僕の場合はダンゼン、「もっと見る」だ。
数行読んで終わりでなく、興味を持って続きを見てくれる。
この行為をFacebookも「関心を持たれた」と評価する。
関心=共感=重要な記事、というわけでエッジランクが上がる。


そうだとすると、簡潔すぎて「もっと見る」がない投稿より、
多少長くても「もっと見る」される記事の方が有利といえないか。
するとテクニックとしては、こうなる。
「もっと見る」が出現する10行以内に読み手の興味をひく。
これができれば、長さのハンデはなくすことができるはずだ。


文章は簡潔に書ければ、それに越したことはない。
しかし論理的に何かを訴えたいとき、
あるいは文章としての完成度を考えたとき、
どうしても行数が必要な時もある。
自分の用途に合わせて自由に決めればよいのだと思う。


〈この文章をFacebookの“長文派”に捧げます〉





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【筆者から】
このブログの元になっているのはFacebookへの書き込みです。
主にFacebookページ「ジャーナリスト 石川秀樹」に投稿しています。
ミーツ出版(株)という小さな出版社の社長をしています。61歳で行政書士の資格を取り開業しました。さらにこの数年は「ソーシャルメディアを愛する者」としてFacebookで熱く語り続けています。ブログは私の発言のごく一部です。ぜひFacebookページもご覧ください。コメントをいただけたら、こんなにうれしいことはありません。


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