箕面こどもの森学園で行われた、教育カフェマラソンに参加しました。
毎回、いろんな分野の話題提供者をゲストに呼んで、教育・子育て・まちづくりなどについて市民同士で話し合うというこのイベント。
5回目となる今回、やっと参加することができました。
今回のゲストは、大阪府立大学教授、NPO法人京田辺シュタイナー学校理事の吉田敦彦さん。
昨年12月に行われた「多様な学び保障法学習会」でも司会を務められていて、とても柔らかく接してくださるんだけど、子どもの学びについてすごく熱い気持ちを持っておられるという印象を持っていました。
吉田さんが自分の原点として2つのエピソードを話してくれました。
1つは、吉田さんが高校生の時、下級生の一人が自殺をしたことを機に学校に疑問を感じたこと。
教育とは何かについて考え、自分たちのために教育があるわけではないと気付いたそうです。
2つ目は、修士課程を終えた後、メキシコの学校で教育現場を経験されたこと。
「いま、ここ」を大切にする文化の下で培われる教育を目の当たりにして、自分の中で確信が生まれたという話をされました。
その後、オルタナティブスクールがぶち当たっている壁の話。
日本、いや海外においても、活動を引っ張っている個人のパーソナルパワーに依存しているため、その人の高齢化とともに活動がしぼんでしまうこと。
運動を続けていくために、公的なシステムとリンクしながらどうシステム化していくか。
「システムなんていうのは私も好きじゃないんだけど、システムを否定すると結局こういうことになる」
それは、200名規模の京田辺シュタイナー学校を維持していらっしゃる吉田さんゆえに重みのある言葉でした。
その後、3つのグループに分かれて、学びの場におけるシステムについてワークショップをしました。
吉田さんだけでなく、オルタナティブスクールに関心のある参加者のみなさんも、システム的なものを好まれる人はいなかったように思います。
ボクももちろん、個人の自由を奪うシステムは大嫌いなのですが、「顔の見える関係」を維持することで社会がうまく回っていくとは思えません。そこにはある種のジレンマがあります。
ワークの時間が短く、自分の中で整理するのも遅いタチにつき、うまく言葉にできないまま終わってしまいましたので、次回のエントリー以降で自分のために少しずつ整理していこうかと思っています。
(あくまでも予定・・・ですが(〃∇〃))
とはいえ、吉田さんや、ワークショップ参加者のみなさんのお話はとても興味深いものでした。
イベント後の交流も活発に行われるので、いろんな方のお話が聞けてすごく刺激になります。
イベント後の交流も活発に行われるので、いろんな方のお話が聞けてすごく刺激になります。
今後も月1回のペースで続けていかれるそうなので、都合のつく限り参加したいと思います。
USTREAM放送 第5回教育カフェマラソン