裁判所へ行ってきた。
ようやく今日で完了。長かったー！。当初１年位かかるだろうと言われてたけど、実に２年数カ月の歳月を要した。
申請を開始してから私の環境は、夫の死や引っ越しなどで目まぐるしく変わっていった。一家の長である夫に頼りきっていた私は一人になり、突然の嵐に放り込まれた様に、諸々の処理や手続きに追われた。
取引先ヘの挨拶回り
度重なる弁護士との面談
裁判所への出頭
就活
引っ越し…etc
眠れない日が続いた。夫が寝食を犠牲にし懸命に働き、命を注いで築いてきたものや家族の歴史を私が一つひとつ崩して手放していかなければならなかった。これらの作業は私を苦しめた。
最愛の夫を亡くし、あとは思い出の中でしか一緒に生きていく事は出来ないのに…。現実はそれに浸る余韻さえも与えてくれず、容赦なく期限を切って迫ってきた。思い出の詰まった荷物さえも引っ越しで手狭な部屋には置けず捨てなければならなかった。それらを手にして何度も心が傷み夫に詫びた。
だけど、夫婦であった証。私に与えられた最後の仕事を夫に変わってやり終えた。少しでも安らかな眠りについてもらえる様に、夫の尊厳をこれ以上汚さない為にも…。そして再び会えたときにありがとうと言ってもらえる様に。立ち上り前を向こうとがむしゃらに過ごしてきた様に思う。
幸運にも私が辿り着いた福祉の職場は暖かい人ばかり。未経験、無資格の私を快く引き受けてくれた。その想いに応えるためにも無資格の私でもできること、それは最高の笑顔で利用者さんに接すること。今日からこれからが本当の意味での私の再出発だと思う。
これまでの歳月で私は沢山の人に支えられてきた。それら全ての人に感謝する！！