島にこそ根付く差別意識 | ブロゲリラ BLOGUERRILLA

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いろいろテキトーに書いてます。

これも厳しい話だけど、あまり言う人がいないので
島の人々から嫌われる覚悟で敢えて言わなければなりません。

島の人が気付いてるのか気付いてないかは知りませんが
よく沖縄や奄美の人は差別される側だと一般的に思われますが
実は差別や排他、選民意識が強いのは
誰あろう、沖縄や奄美の人たちなのです。

本土から来た人間はもちろん差別されますが
奄美や沖縄の人は内輪でも非常に強い差別をしています。

自分は喜界島の辺鄙な集落の生まれなので非常によく解りますが
奄美では(沖縄もそうです)本島より離島に住んでる人々を格下に見る意識があります。

奄美本島にいる人間は徳之島や喜界島の人を差別的な目で見ています。
さらに小さな加計呂麻島などの離島になると、より差別します。

過去の悲しい歴史として沖縄と奄美は本土から薩摩藩や島流しなど
明確に差別されたことがありますが
その差別された人たちは、自分たちよりもっと弱い立場の人間を差別して
溜飲を下げているというわけです。

まさにブルーハーツの歌にあったフレーズそのものですね。

この傾向は、就職や進学などで本土へ出た人間より、残った人間のほうがより顕著ですし
帰ってきた人間でも、視野が広くない人間は矯正されることなく差別意識を持ち続けます。

全く外から俯瞰して見ると、顔形などが明らかに違う本土の人と比べると
言葉は悪いですが、目クソ鼻クソの違いしかないのに
当の本人たちはその近視眼的な視点、それが常識であり、世界の全てなのです。

その狭い視点は、色んな場所で見受けられます。
たとえば、自分は今回久しぶりに車ではなくバイクに跨り
キャンプツーリングをして地元や全国を見に行こうと思っていますが

自分が若い頃のバイクで里帰りした経験や地元で生活した経験からすると
本土からバイクで大荷物を積んで来た人間は、沖縄や奄美において
明確に蔑視の対象になります。

本土ならバイクで長旅する人間は多少汚い身なりでも
「大変だね~」というような慰労する目で接する人が多いですが
沖縄や奄美では、好奇の目や浮浪者をからかうような目で旅人に声をかけてきます。

というより、車に乗らない人間自体を本土より好奇な目で見てきます。
自分がバスに乗っていると、それだけで車が持てない生活保護受給者か
免許を取り消された人間か、とんでもない貧乏人かと誤解されます。

生活保護なんか昔失職した際、冷やかしで相談に行ったら
父方母方共に親戚全員裕福な公務員ということで即日却下されたし
免許も15年間無事故無違反のゴールドです。
貯金も多くはないですが、そこそこあります。

昔は違うでしょうが、今の沖縄や奄美の人は、近所のスーパーへ行くにもそれはそれは歩きません。
車を待つことがひとつの常識であり、実に小さいステータスなのです。

なのでわざわざ不便なバイクに乗り大荷物で旅する人間は、誰であろうと
金のない浮浪者で本土から逃げてきた犯罪者まがいに違いないと決めつけてかかるのです。

車ほど維持費がかかりお金が減る乗り物はないし
バイクほど趣味性に特化した贅沢な乗り物はないのですが
沖縄や奄美では車が最上位でバイクを差別します。

生活保護の受給率が全国でトップクラスの土地で車に乗って差別すること自体
大都市名古屋が議員報酬を半分にしてる中、自立できない借金漬けのシャッター街なのに
既得権益を保護する選択をした阿久根市のようなリテラシーのない近視眼的な行為で
笑うしかないのですが、笑われるのは決まってバイク乗りや自転車乗りのほうです。

自分は小さい時から、親こそ公務員でしたが
給与は薄給で実家は親の名義でなく奄美本土に住む裕福な祖父母の所有物であり
奄美と喜界間を往復する過程で島と本島に根付く差別意識による違和感を感じ
自立心や反差別心を育むのに役立ちました。

大学に行っていかに高尚な学問を履修しても、こういう近視眼的な視点しか持てない人間は
尊敬に値しないですし、むしろ軽蔑してしまいます。

もちろん、島の人みんながみんなそうではありませんが
本当に田舎こそ広い視野が重要だと痛感するばかりです。

長々書いたこれを読んで、奄美や沖縄に行きたくなくなる人もいるかも知れませんが
来て失望するより事実を知った上で接したら悪印象を抱かずに済むと思うので
敢えて書いた次第です。

何度も言いますが、差別すると必ず自分に返ってくるのが差別なのです。
それに気付く日が来るのを願ってやみません。