水族館劇場「NOSTROMO あらかじめ喪われた世界へ」1周目感想 2013.05.18 | 響'Cafe の 軒先~雨漏り付き~

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ライブの感想や、日々の想いなどをたま~に綴っています。

今年も水族館劇場が始まった!
昨年の博多凱旋公演から1年、東京では2年ぶりとなる本公演。壮大なテントを立ち上げ、巨大なからくり小屋で繰り広げられる、毎夜の饗宴は、毎回、毎回、本当に凄い体験になる。

今年から、三軒茶屋の「太子堂八幡神社境内」で開催されることとなった水族館劇場。
博多のときは、海が見える開けた場所であったが、東京では、奥深い神社の森の中に立つ。

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今回、参拝入り口の門が閉められてしまうので、プロローグのみを気軽に見に来るということは難しくなってしまったが、狭い手作りの階段を抜けてゆくと、そこはもう、巨大なテントの真下。

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ここで、本編に誘うプロローグ、屋外劇が繰り広げられる。
役者があちこちから出てきたり、客席に飛び込んだり。

劇場にかかる橋は、泪橋。
最終列車に乗って、私たちも誘われることになる。

演奏は、「恋する虜」からの水晶宮楽士が、今回も素敵な音楽を奏でてくれる。
博多公演から始まった、めちゃくちゃ高い場所からの演奏が、今回も聞ける。(@@)

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これ、お社よりも高い位置にあるのが判ると思うが・・・めっちゃ高いところで紗由さん演奏してます。
さすがに雨が降ってしまうと、この演出は出来ないだろうなぁ。

本編は、山谷のドヤ街が1幕目。
水族館劇場なのに、水はどこ?といった感じでしたが、なんとなんと!という展開。
2幕目は、がらりと変って、湖の淵に佇む壊れかけた謎の人形館でのお話になっていた。

いやはや、幕間の切り替えの間に、トンテンカンと槌の音がするので、びっくりしたが、こりゃ凄かった!
その間、寸劇と楽師が奏でる素敵な演奏を堪能出来るのが、とても楽しい。

山谷の玉三郎さんが出るかな?と期待しちゃいましたが、今回はありませんでした。(^^;
もしかしたら、後半、出演されるのかなぁ?なんて思ってますが、果たして。

先月の箱庭コラァル公演で、私は、紗由さんの演技に千代次さんの影響を見た。
今回、千代次さんの芝居を見て、それは確信に変った。

ささやくようなセリフでさえも、通るそのつぶやきや、目線の仕草。彼女の繊細なセリフ回しは、紗由さんのお芝居の中に、ちゃんと息づいている!  と。

物語を引っ張るのは、流れ流れてこの街にたどり着いた秋津=千代次さん
主演の有栖さんは、今回も大変な役を体当たりで演じていた。

なにもかもが、凄くて、切ない、水族館劇場。
水の演出も健在。

はて?と思ったのが、セリフの迫力がいまひとつ足らないなぁ。。。というところ。
考えてみると、博多公演では、方言バリバリの筑豊弁だったので、勢いと味があったのだと、終演後の電車の中で思い当たった。(笑)

東京言葉だと、どうしても当たりは柔らかくなるので、それで「おや?」と思ったんでしょう。(爆)
いやはや、博多公演を見に行けたのは、ホント宝物ですわ。
ま、でも、考えてみると普通の演劇では、絶対にお目にかかれない、激しい演技とセリフを聞けるんですけど。(^^; 贅沢になっちゃいましたかね。(汗)

初めての場所で、ここを拠点にまた新しい歴史を重ねたいという団長さんの前説があり、今回は観客を交えての毎夜の打ち上げはなく、上演時間もきっちりと21時前に終わるという、水族館劇場としてはやや短めだったので、お尻は痛くなりませんでした。(^^;

3週に渡って公演されるなか、一日たりとて、同じではないこの劇場は、1週間の間に激変してゆく。
今回も、それを見届けよう思っているので、来週日曜のチケットを木戸で求めた。
さすがに、「恋する虜」のときのように、舞台を見て「書き起こし」 なんてしませんが・・・・(^^;

来週も楽しみです。

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水族館劇場HP:http://www.suizokukangekijou.com/
5月
17 金/18 土/19 日
23 木/24 金/25 土/26 日
29 水/30 木/31 金
6月
1 土/2 日/3 月/4
火 

全公演夜7時 開場開演  全席桟敷期日指定 上演時間約130分
開場前6時45分より、恒例の劇場外顔見世(プロローグ)あり!
三軒茶屋 鎮守の杜太子堂八幡神社境内特設蜃気楼劇場「夜の泡〔うたかた〕」