ワイワイワイ(太陽電子) | 懐かしのぱちんこ名機列伝

ワイワイワイ(太陽電子)

■大当り確率500分の1


旧要件時代のアレパチは、デジタルを使用した一発台という使われ方で独特の人気を

得ていたのですが、太陽電子の機種は低確率で通常時にガンガン回るというスペックを

数多く登場させています。



ちょっとした短時間勝負や、投資金額を決めたりして打つには持ってこいのゲーム性は

打ち手にもホールにも重宝されたと思うのですが、それが結果として当時、最大級の攻略

法を生み出す事になってしまいます。



デジタルの出目に規則性があるのではないか?

ある程度出目を狙う事が出来るのではないか?



最初にその疑問を投げかけたのは今は亡き「プロが教える秘密のパチンコ術」でした。


見開きページで文章だけのその記事には発見の経緯や、攻略効果を延々と連ねていたのですが、

この号では最後まで機種名を明かす事はなく、詳細は次号にてという前後編スタイルになっていました。

(それでも一応ヒントらしきものはあったので機種を特定出来た人もいたんでしょうねぇ)



この特大スクープはパチンコファンの話題を独占して、大々的に発表する事で売り上げ増の効果も

狙ったのでしょうが、当時の専門誌は月刊誌でしたからね。


次号登場を待たずして先にガイドで機種名と攻略法が発表されてしまった為、後編が発売された時に

は既に攻略法自体が使えなくなってしまっていましたw



手順自体は至ってシンプルで、左と中の出目生成には盤面下部ポケットの入賞ランプが関与

しており、精算ボタンを押す事で出目の狙い打ちが可能となり常にゾロ目を揃える事が出来る

というものでした。


具体的にいうと左デジタルの数字に対して中出目は入賞ランプが点灯する度にその差がずれる

ようになっています。左が5で中が3ならばランプを2つ点灯させるとその差が0となるので、後は

これを崩さないように精算ボタンで点灯を防ぐというものですね。


右出目は狙えないのですが、左中に常にゾロ目を停止させる事で、大当り図柄(333・777)の

確率は本来の10倍アップで狙える事となります。


大当り出玉4000個の台が1Kで40回転以上回せて、その確率が50分の1なんですから

いかに凄まじい効果があったかは容易に推測できると思います。



残念ながら実際に専門誌で紹介された時にはホールでは対策済みとなっており、その恩恵に

授かる事が出来た人というのは自分も含め一般レベルではあまりいなかったのではないかと思いますが・・・・



尚、当時ガイドの編集長だった末井昭さんの著書「パチプロ編集長」には、この機種の解析

から攻略法発覚までの流れに関して詳しい裏事情が記されており、解析担当のS氏がガイドから

一時離れた原因にもなっています。