アミーダ(西陣)
旧要件時代の、それもかなり初期の権利もの。
恐らくスペック的にはまだ、ジャンル別の区分も明確でなかった頃の台ですので
ゲーム性も独特のものとなっています。
当時としては珍しい電飾を多用した非常に豪華な役物は、ヘソ部分のチャンスポケットに
入賞する事で、上からアミダ状にランプが落下し、大当りになると下部のアタッカーが開放
するという仕組みになっています。
大当りの仕組みがどうなっているのか不明なのですが、一度大当りすると連続して当たる
傾向にありながら(当時のスペックから判断すると8回は継続?)、一定時間入賞がないと
権利そのものが無効になる事もあったようです。(権利発生に時間制限あり?)
謎な部分が多いのは自分が全くこの台を見た事がない為なのですが、恐らく設置台数も
そんなになかったのではないでしょうか?
想像なのですが、このようなコストのかかっている台は当然の事ながら価格も高めに設定
されていたと思うのです。スペック的にデジパチのように利益が期待できるゲーム性では
ありませんし、似たような遊べるタイプの権利物は他にもありましたから、ホールもそんなに
興味を示さなかった可能性が考えられます。
恐らくメーカーも台数限定で販売していたのではないかと・・・・??
しかし、そんな数少ないホールのうち最後までこの台を動かし続け、常連さんで賑わっていた
お店がみなし機撤去期限ギリギリまで実在していたのです。
自分がその存在を知ったのは、既に撤去後だったので残念ながら対面する事はできません
でしたが、この頃は結構レトロ台を求めて全国を放浪したりしました。
セグやドットが欠けたデジパチやバネがボロボロの羽根物、錆びてボロボロになった命釘や
その周辺の剥げまくったセル。
この頃は店の歴史と共に歩んできた名機たちが、その最後の灯火を残り少ない期限直前まで
当たり前のようにレトロファンを迎えてくれていたのです。
この台も恐らく20年以上、そのお店で毎日稼動していたのだと思います。
メインルートのセルが玉の摩擦によって剥がれ落ちているのは、その勲章とも言えるでしょう。
今の台でここまで愛され続ける事って絶対にありえないでしょうね。
*画像はモミタさんのブログ からお借りしています
実は元画像の方は、スタート部分も破損していたのですが、ここだけ少し修正を
かけさせて頂きました_(_^_)_