CR大工の源さん(三洋) | 懐かしのぱちんこ名機列伝

CR大工の源さん(三洋)

■大当り確率(設定差あり)

設定1:365.5分の1

設定2:406.5分の1

設定3:438.5分の1


それまで準大手の印象が強かった三洋なのですが、液晶機を登場させた頃から

その完成度の高さで徐々にシェアを伸ばし始めるようになりました。


新要件移行後はホールの戦略の変化から入れ替え需要が伸び始め、その恩恵を

最も受けたような印象があります。


特に権利物「CRギンギラパラダイス」の爆発的ヒットは需要が供給に全く追いつか

ない状況で中古相場が100万円を越える等、異様とも思える高騰を招く事となります。


この背景には連荘機自粛問題もあり、メーカーも2回ループから2分の1スペックや

リミットタイプの開発を余儀なくされています。


そんな状況で突如登場したこの台は、「2回ループ+時短」という、それまでにはない

爆裂スペックとなっていました。


自分も初めてこれを見た時は「こんなのありなの?」と驚いたものですわ・・・・w


設置されるや否やホールの主力機種の地位を確保すると共に、以後の数々の連荘

規制をものともせず、超ロングランの稼動を続ける事となりました。


特にリミッタ規制でパチンコ人気が大きく落ち込んだ時期、この大工の源さんとモンス

ターハウスがあったお陰で稼動を維持できたホールも結構あったのではないでしょうか?


この両機種は当時数多く登場していた専門誌やマンガ誌でも人気を博する事となります。

基本的にはシンプルなゲーム性なのですが、それ故に数々のオカルトが生み出され、そ

れらが誌面を飾る事も珍しくありませんでした。


・背景のブロック塀のドット幅が設定によって異なる

・特定出目から何回転に当る

・特定リーチから何回転以内に当らないとはまる



・・・等等、特に「炎の3源源」は当時の状況を知らない人でも、名前位は聞いた事があるの

ではないでしょうかね?


一応補足しておくと、当時モーニングと雑誌で「パチンコ・ドンキホーテ」という連載をしていた

谷村ひとし氏が、過去の自分のデータを調べると「炎滑りで3源源が停止した後は当り易い」

というオカルトを発表した事に起因します。


当時の谷村氏の戦術は大量データを元に爆発台を予測するというもので、それとは別に出目

により当り易さやはまり易さが存在すると主張していたのです。


この「3源源」に関しては特に思い入れがあったようで、ガイドの読者欄にも投稿されています。

ガイドでは「漫画家の谷村ひとしさんから投稿がありました」と1頁を割いて紹介していましたが

結論はオカルトと判断していたようです(当たり前ですけどねw)



人気機種だった源さんなのですが、ギンギラパラダイスが海物語としてデジパチに進出してく

ると、その地位を明け渡す事となってしまいます。


海はその後も基本的なゲーム性を変更する事なく、後継機がホールの人気を支える状況と

なったわけですが、源さんの晩年は不遇ですねぇ・・・。


次々と転職するもののどれもぱっとせず、いつの間にか海の抱き合わせマシンとしか思えない

ような、地味なキャラクタという印象しかありませんし。



【追記】

■大当り確率245.5分の1


CR機の爆裂ヒットによりお蔵入りかと思われた現金機バージョンは、その後の

連荘機規制によって、現金機の連荘デジパチが消滅した事によりところてん式に

登場する事となりました。


意図的な連荘はプログラムされていませんが、7で当った場合のみ時短が発動し

以後5回(初回を含めると計6回)の当たりが出玉を減らす事なく獲得可能となって

います。しかも時短最後の当りで7が揃った場合には再度時短が初回に戻る為、

ツボにはまった時の連荘回数はCR機をも凌駕しています。


残念ながらメインデジタルの確率が変らないため、消化に時間がかかる欠点が

あった事と、肝心の突入率が配列通りの15分の1なので、時間に余裕がある人で

ないとその本来のスペックは楽しめませんでした。


しかもホールの需要が現金機よりもCR機へとシフトし始めていた為、設置自体は

伸び悩み(というか既に大抵のホールにCRバージョンが設置されていた、当時は

仮にスペックが違うとしても現金とCRで同じ機種を入れるようなホールはほとんど

存在しませんでした)、どちらかというとプロ向けマシンとして紹介される事が多かったですね。