アレパチエレジー | 懐かしのぱちんこ名機列伝

アレパチエレジー

かつて・・・・・・



パチンコ屋で最も人気があったのは・・・


羽根物でもなく、デジパチでもない、そんな時代がありました。



勿論、それらの人気がなかったわけではありません。



只それ以上に


客を熱くさせ


店を儲けさせ


数多くのドラマを生み出した



ジャンルが存在したのです。それが・・・・今では絶滅寸前の



        アレパチだったのです



にわかには信じられない話なのですが、間違いなく一時期アレパチは


ホールの主役の座を奪っていました。


平成2年10月に施行されたパチンコ新要件により、故意の

釘曲げは一切禁止となりました。


必然的に、一発台(調整)として開発されていたアレパチは今後の

ゲーム性について岐路に立たされる事となったのです。


・従来のスペックに戻して羽根物のように遊べる機種として進むか?

・連荘ブームに取り残されたらあかん、これからの時代は連荘や!


恐らく決断までの時間は光速を突破していたと思います。


なにせ、主力開発メーカーは藤商事と太陽電子、どちらを選択する

か・・・・以前に選択もなく即決したに違いありません。



バリバリ連荘させたるでぇ~~~~!!



最初はこっそりと、大した話題にもならず連荘アレパチは登場しました。

実は、一発台が禁止になった時点で、既に打ち手にとってアレパチに関

する興味はほとんど失われていたのです。




   しかし!!




アレキング

■アレキング(藤商事)


同時期に登場した爆裂権利物「ダイナマイト」と全く同じシステムで

瞬く間に増殖を開始したのです。


太陽電子からも負けじと登場したのが・・・

スーパーアレパチ

■スーパーアレパチ(太陽電子)


アレキングと同じく、デジタルに「3」が出た後に大当りし易い

特徴がありました。更に「0・1・2」の後は「3」が出易いという

出目の偏りも存在し、うろつき攻略も有効です。


肩チャッカーに入賞した直後は完全確率に戻ったり、6番ポ

ケットに玉が入ると連荘したリと、何かと話題がつきまとった

ものでした。



静かに、そして確実にホールを席巻し続けるアレパチ達・・・




そんな状況に大手メーカーまでもが開発に乗り出します。

ビッキーチャンス

■ビッキーマグナムⅡ(三共)


大当り後1回転目に再び大当りというわかり易い仕組みと

役物を使ってゲーム性を重視していました。



アレパチの連荘が凄い。ようやくそのスペックに我々が気づいた時。




     遂にやつが現れたのです!!




アレジン

■アレジン(藤商事)


8つのモードを渡り歩き、大当り乱数を突き止める。


外れリーチでモード移行。8つのモードのうち大当たりが

存在するモードは一つだけ。朝一はこの滞在するモードが

ランダムに振り分けられる為「731」(朝一出目)に客が

殺到しました。


更にこのアレジンの遺伝子を引き継いだ後継機が元祖を

上回る勢いでホールで暴れまくったのです。




エキサイト

■エキサイト(藤商事)


システムはアレジンとほぼ同じ、役物使用により確率は

が甘いのでちょっと釘が開くとアレジン以上に爆発しました。



アレンジマン

■アレンジマン(藤商事)


アラジンをぱくってアレジン。

チャレンジマンをぱくってアレンジマン。


当時の人気パチスロから安易に拝借?


登場からしばらくはどこのお店でもアレジンマンと呼ばれて

いたりする。末期には体感機による攻略で島は常に鉄火場

状態となっていました。


この時、既にアレパチからは


ボーダーラインによる立ち回り



という理論が事実上消滅していました。



アレパチの島に向う人の心にあるのは常に・・・



何かの間違い     



だけだったのです。



その証拠に・・・

サンライズ

■サンライズ(藤商事)


デジタルが揃ってから役物の振り分けがあり、連荘は

過激ながら振り分けに泣かされる事が多かった。

藤4兄弟では唯一遊べるスペックでありながら、逆に

それが災いし設置は伸びなかった。




アレパチの人気はホールの経営にも多大な影響を与え

当時は、「アレジンが10台あれば営業が成り立つ」とまで、

言われていたのです。


この頃になるとアレパチ=藤商事で、太陽電子がそれを追うと

いう完全に2強独裁の状況でした。


しかし、あくまでもそれはジャンル的シェアの問題であって、ホー

ルの設置比率でいうとせいぜい2割程度だったように思います。


無理に競合を行なわなくても他ジャンルで充分に市場がある状況

でしたので、新たに開発に乗り出すメーカーもなく、ある意味理想

的ともいえる設置だったのではないでしょうか?


かつてホールで占めていた一発台の島がそのままアレパチとすり

かわっただけですからね。




しかし、平成4年のダービー物語事件(連荘機撲滅の為の警告)を

きっかけに遂に「社会的不適合機種撤去」という判断が下され、真っ

先に槍玉に上げられたアレパチは、抵抗も虚しく次々とホールから

消えていってしまったのです。



■おまけ


アレジン大当り時の動画

エキサイト大当り時の動画


nobさんのブログ から転載許可を頂いています



■ゲームで遊ぶ

サン電子
必殺パチンコステーションぷち2 ~アレジンってグレート!?~
PSソフトで値段も手頃ですが、果たしてゲームであの熱さが理解できるかどうか・・・??
サウンドを楽しむ為とか割り切っての購入ならいいかも知れませんね。
サン電子
必殺パチンコ コレクション2

収録機種が凄いです。エキサイト・アレンジマンにターンバック、回転焼き

バンガード、スキップボール・・・ってすきっぷボールなんて実機も見た事

ないですよw


対応ハードがスーパーファミコンで新品価格が1万円以上しますので、気軽に

購入する事は出来ませんが、中古は只みたいな値段ですw